★4. 《ネタバレ》 何一つまともなセリフがなく見た目をボロボロまでにして4万年という時間を超えてやってきたネアンデルタール人・チャーリーを演じたジョン・ローンのめちゃくちゃ体を張った熱演っぷりが凄い。目に見えるもの全てが新しいものであり、ここが何処か、何かもわからないまま基地の中を彷徨う時の演技は現代人の価値観的なものをすべて捨てて演じないとここまで入り込んだ演技ってできないかな、と思います。まあ技術がどうのこうのとか北極にこんだけスゴイ技術だとかいうだけ野暮ですがティモシー・ハットンとジョン・ローンとの交流やヘリコプターを見た時の発狂っぷりは見もの。エスキモー伝説と絡めたストーリーは見るものに完全な答えを提示せずにあえて匂わせて考えさせる作りはなかなかよかったかなぁ。 |
3.《ネタバレ》 「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」でその凛々しさに引き込まれた頃、ビデオ屋で<出演・ジョン・ローン>と記されていてので思わず借りた。しかし、いつまでたってもそれらしき人物が出てこない!登場人物は主人公のティモシー・ハットンやまだ脇役のダニー・グローバーなど欧米人ばかり、東洋人の出演なんて設定からしてありえない!と思いながら、いや待てよ、まさか、もしかして、えぇ!こいつがぁジョン・ローンだったぁぁ!という驚くべき配役でしっかり「主役」でした。ストーリーは中盤までは異文化交流を丹念に描く展開。この映画のいいところはそこで終わらせず、「アイスマン」がなぜたった一人で北極近くにいたのか?の真実に迫っていく。これが泣ける。いい映画だ。 【やしき】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2009-11-15 22:44:03) |
2.自分の周りでは、よくこの映画をネタに話をしていたんで、てっきり有名な映画かと思いきや、ややマイナーな映画だったのですね。内容は至って真面目ながら、アイスマンに対して科学的考察が無きに等しく、その辺は拍子抜けさせられ、バランス的には微妙な映画ながら、異文化との交流という点に眼点を置けば感情移入も出来る。宇宙人と交流しようとするよりは、こちらの方が映画として身がある。 【永遠】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-01-07 06:04:47) |
1.4万年前のネアンデルタール人が北極で氷塊として発見される。科学の力で蘇生に成功するものの(こんなことは科学的に可能なのだろうか)、引き起こされる悲劇を通じ見る者に様々な問題を投げかける。ある意味奇想天外ともいえるお話しなんですが、作品そのものはやや大人向けに作られておりなかなか良く出来ています。言葉の壁はもちろんのこと、4万年前もの隔たりのある文明の壁。自由に空を飛べる巨大な鳥を神と崇める原始人に我々人類のルーツを見る。(演じるは何とジョン・ローン) 原始人を一人の人間とみなすか否か、あるいは貴重な研究材料にすべきだと意見の分かれる科学者たちなどなど…この辺り多分に考えさせられるものがあります。その一方、シリアスな展開の中にユーモラスなシーンもあり最後まで興味を持って見れる。郷愁を誘う音楽も印象的な本作は、SFドラマの隠れた名作と言ってよいと思います。 【光りやまねこ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-09-16 23:43:31) |