19.《ネタバレ》 今でこそ"ジョージア"という国だが、この映画を見るまでは"グルジア"という国すら知らなかった。貧困にあえぐ移民の青年がロシアンルーレットに巻き込まれるまでの過程が退屈で幾度か眠りに落ちそうになった。そこを乗り切れば大分引き込まれるが、緊張感と荒削りなモノクロ映像の擦り合わせが足りず、ちょっと消化不良気味。不条理を一度乗りきった青年の死が無駄にならないことを祈りたい。大金が家族の手に渡り、死のゲームを警察に気付かせたのだから。 |
18.《ネタバレ》 1/6の死を繰り返す、これこそが、この映画の主役、運命が回る、怖い映画だと思います。この運命は1ー2秒で、繰り返せる、引き金を引くだけなのだから、怖いです。考えると、銃ではなく、ナイフで刺しあった方が、もっと怖いように思えるのだが、私の方が、映画の監督より、邪道なのかも。白黒映画良かったです。 【yasuto】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2012-06-02 05:10:36) |
17.集められた13人がグルリ輪になって、各々の前の人間に向け引き金を引くロシアン・ルーレット。観客は誰が勝ち残るか賭けに興じる。って、このゲーム、実際にやったとして、傍で見ててそんなにオモシロいですかね~。私にはわからん。しかし映画は面白い。この映画の凄さは、映像そのものというより、映像の積み重ねにありますね。ワンシーンごとに切り離して単独で見てしまえば、別に目を覆うような残酷さがある訳でもなく、なんということもない光景であったりするのですが、映画として、ショットの積み重ねとしてそのシーンが存在することにより、強烈な意味を放つことになります。例えば「主人公が車窓の外を眺めている」という平凡な光景。この光景が映画の始めに置かれた時と、ラストに置かれた時で、全く違う意味を持つ、ということ。 【鱗歌】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-11-20 12:02:20) (良:1票) |
16.ロシアン・ルーレットは一瞬でカタのつくゲームであるため映画には不向きな題材なのですが、本作はそんな困難な題材を扱いながら90分の緊迫感あるサスペンスにまとめた点で評価できます。「弾を込めろ」「弾倉を回せ」「中央の電球が点いたら撃て」という胴元の指示に従い、淡々と進められるロシアン・ルーレットの描写は実によくできていて緊張感を煽ります。殺人ゲームを扱う作品においては人を殺す過程がシステマチックであればあるほど鬼畜感が漂うわけですが、本作はそうした描写を見事にモノにしています。モノクロ映像もアンダーグラウンドの世界にピタリとハマっていて、なかなか巧く作られていると思いました。。。ただし、本作が誉められる点ってそれくらいなんですよね。外箱は上手く作られているものの、人物描写の妙や脚本上の捻りはないため中身はスカスカです。アンダーグラウンドの人達の怖さは大したものではないし、突如命を張ることとなった主人公の心理描写も意外と適当です。監督自身が脚本も手掛ける低予算映画であるためアイデア一発勝負にならざるをえなかったことは理解できるのですが、それでももうちょっと何かがあれば見違えるほど面白くなっただけに残念さが残ります。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 6点(2011-05-29 19:26:35) |
15.面白い。引き込まれる作品。 ハリウッドでリメイクが決まっているらしいが、見た感じお金もかけていないのにこれ程の作品を作った製作陣はすごいと思う。 淡々と残酷な物語が進んでいくさまは見物。 |
14.「カイジ」を連想させる映画でした。まぁ「カイジ」なら42人ロシアンルーレットになっていた事でしょうね。尚且つ知恵を振り絞って戦っていたはず。モノクロ画像は自分にはちょっと受け付けませんでした。 【真尋】さん [DVD(吹替)] 4点(2009-12-05 11:49:06) |
13.《ネタバレ》 事が明かされずミステリアス 事が始まってからスリリング 事と事の間はドラマティック 事が終わればクール&ドライ 白黒の映像はスタイリッシュ 哀愁漂う音色はツィンバロン 13グルジアではザメッティ 【海之松】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-09-29 22:46:00) |
12.《ネタバレ》 モノクロ映像にしてやられた感じがします。 今の時代に白黒で撮るには理由がちゃんとあるはずで、この作品の場合はものの見事にそれがはまっています。しかし。 しかし私は白黒問題にはこだわりたい。というのはここではスタッフや役者の経験不足による「嘘っぽさ」を隠すためと、「話の荒唐無稽さ」による「嘘っぽさ」を隠すためという二重の理由で白黒が選択されているからだ。 結局のところは「ボロ隠し」ではないか。 「白黒だから見たくないよん」という観客を切り捨ててでも、白黒を選択しただけの効果が充分に上がっていると思います。だから、やっぱりズルいと思うんだよね。 これがカラーだったら、と思いながら見てみますと、かなり作り物っぽくなっていたことは間違いないですね。だが。 60年代じゃないんだから、カラーで勝負しろよと私は言いたい。キューブリックは「2001」を白黒で撮ったか?あんな荒唐無稽な話を? う~んやっぱり単に私が白黒を嫌いなだけかもしれない。しかし、コレは「荒唐無稽な話を白黒で撮った」という点を売りにしているのだ。内容に深遠なものは何もなく、「ゼニゲバな人びと」という題名がぴったりくるのだ。やはり今回はズルだと思いまス。 【パブロン中毒】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-04-01 16:26:38) |
11.《ネタバレ》 一般的に知られてるロシアンルーレットは銃に自分のこめかみに当てて行うものだが、この作品のロシアンルーレットは13人が輪になって並び前の人の後頭部に銃を突きつけて合図で引き金を引くというもの。これを観客が金を賭けながら観戦するというものすごく悪趣味な内容だが、なにも知らずに突然参加されられることとなった主人公の緊迫感がよく伝わってくる。 【茶畑】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-03-25 19:35:57) |
|
10.《ネタバレ》 参加者を輪にして一斉に始める「ロシアン・ルーレット」という悪趣味な発想が意外と面白い。後ろで狙っている銃に弾が入っていようと、そのまた後ろの銃に弾が入っていて、後ろの銃より先にそのまた後ろの銃が発射されれば…と、考えていくと既存のロシアン・ルーレットルールよりも一層深い物騒なゲーム性が。 そして一番最初の「一発だけ弾を込め13人でロシアン・ルーレット一回戦」を観ていて思ったのが、使用されている銃が六発入るリボルバーと仮定すると83%の13乗…すなわち9.3%で「誰も死なない一回戦」になるという事に気付き、それはそれで勝手にハラハラしていた。 作中の「トルコじゃ42人集まったんだがな」という台詞にも笑えた。42人!熱いな!(悪趣味ではあるが)私も観てみたいと不覚にも思ってしまった。 作品自体はとてもシンプルでハイセンス。特に美術・音楽・配役が素晴らしかった。ゲーム進行役の奇妙なテンションの男の「回せ!もっと回せ!」という機械的な熱さを持った演技がヤバイくらいに面白かった。 ケチをつけるならラストシーンのオチの安易さだろうか。定石といえば定石だがもう一捻りあっても野暮にはならないんじゃないかな?、と。 蛇足ながら思ったのが、私ならその場で一万ユーロくらい使ってボディーガード兼運転手を誰かにお願いするかな。だって家まで安全に帰りたいもの。 【aksweet】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-02-11 01:03:14) |
9.《ネタバレ》 大金の賭かった危険なギャンブルに挑戦する主人公。何処かで見たようなシチュエーションだなと思ったら、福本伸行マンガの黄金パターンでした。好きな設定です。主人公がどう窮地を切り抜けるかが見所。でも起死回生のひらめきも、舌を巻く戦略も出番無し。あまりにも運否天賦の要素が大き過ぎます。主人公がタイマン勝負まで生き残ったのは単純にツイていたから。それに主役がラストまで生き残るのはお約束。イマイチ盛り上がりません。でも、最期の勝負は今までのゲームとは違いました。一応戦略が立てられる。ズバリ“相手よりも早く引き金を引くこと”。先に殺してしまえば、相手の銃に弾が入っていようがいまいが関係ありません。問われているのは運よりも、反射神経と、どれだけ腹を括れるかということ。前者は若い主人公に分がありそうですが、後者の要素は経験豊富な相手の方が一枚も二枚も上手。事実、最初の撃ち合いでは相手に先に引き金を引かれています。でも仕切り直しの勝負で先に撃ったのは主人公でした。精神力で相手を上回ったのが分かります。修羅場を潜り抜けたことで、彼は飛躍的に成長したと感じました。この後の主人公の行動の見事さと言ったら!もうパーフェクト。素晴らしい頭の冴えと、用心深さを見せ付けます。ロシアンルーレットよりも、よほど見応えがある。刑事の尋問に対する受け答えはお見事でした。彼は金を掴むべくして掴んだ。それだけにオチは残念でした。彼がサバイバーズギルトに近い感情を抱いていたのは納得できますが、何も無策のまま殺されなくてもいい。今の彼なら、いくらでも対策は講じられたでしょう。本作については、定石どおりの結末では勿体無いです。 【目隠シスト】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-10-21 22:11:49) |
8.《ネタバレ》 13人のロシアン・ルーレット。黒白映像が緊迫感を高める。でも少し疲れる。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-07-10 23:21:50) |
7.《ネタバレ》 映画の途中でロシアンルーレットのシーンがでてきた緊迫感のある「ディアハンター」と比べると、同じ緊迫感でも趣が違う気がする。ひょんなことからロシアンルーレットのゲームに参加することになってしまった主人公、警察に追われながらの行き当たりばったりな話にしては、あまりにもスムーズに話がすすんでしまっています。あまり好きな映画じゃなかったです。 【omut】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-06-28 19:06:31) |
6.こういう展開ならもう少し緊張感が欲しかった。決して悪い作品ではないけれど、最後も含め、どこか惜しさを感じざるを得なかった。 【アンリ】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-04-12 02:56:07) |
5.モノクロの画面であまり表情が判らない(変わらない)人達だからこそ、背中にへんな汗をかいてしまうような緊迫感ある展開・・・。面白かった。これはハリウッドがリメイクするらしいですが、アメリカの映倫的なところは、この映画をどう道徳的に変えてくれるんでしょう?楽しみ♪ 【さら】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-03-11 11:18:12) |
4.《ネタバレ》 よくまあこれだけ目つきの悪い人を揃えたものだ。白黒の画面にそういう人がいっぱいいるだけで、実に凶々しい。でメインのえげつないゲームになる。話の段取りとして主人公が死なないことは分かっていても、けっこうドキドキする。このドキドキには、賭け手側と共犯しているような疚しさも含まれている気がした。だからといって「命を大切にしよう」なんてメッセージがあるわけではなく、これはたぶん綺譚の味に一番近い。19世紀のポーあたりがよく書いていた異常な体験談もの。「こんな話があってね」という語りべに耳をそばだてる感じで見ていればいい映画だろう。最後のゲームで4発も弾を入れると、66.66…%×66.66…%で44.44…%の高率で相撃ちになってしまい勝負がつかないのではないかと、主催者に成り代わって心配した。あそこは1発ずつで勝負がつくまで繰り返させるのが正しいだろう。だと相撃ちの確率は2.77…%に抑えられる。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-03-03 12:25:32) |
3.《ネタバレ》 銃口を突きつけられ、合図を待つまでの張り詰めた緊迫感が画面狭しにひしひしと伝わってきた。物語の根幹に入るまでは少々気だるさを感じるが、ゲームに引き込まれてからは断然面白い。また、モノクロ映像を生かした陰影が世界観を引き立てている。青年と父親の距離が微妙に分かりにくかったり、最後に敵役の相棒に会ってしまうあたりは都合よく出来すぎた感は否めないが、コンパクトによくまとまられた良作です。 【シネマブルク】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-02-12 19:54:36) |
2.中心となるロシアンルーレットのシーンは確かによくできているが、そこまでの緊張感を感じなかった。生死のゲームに至る必然性、不条理さにもっていくストーリー展開の弱さがそう感じさせたのかな。 【カワウソの聞耳】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-07-26 19:17:33) |
★1.な~んか話が上手く行き過ぎて面白みがないような感じ。新人監督にしちゃ上出来すぎるほど上出来なんだけど、なんか足りない。。けど妙に音楽がモノクロ映像にあっててちょっと驚いてしまった。行っていきなり銃を渡されて撃て!って言われたらどうなる?って言う感情を主人公の若者がすっごい上手く表現してて緊張感の描写がよかった。13・・。キリスト教でも不吉な数字を映画に上手く取り込めてたかなぁと思います。この監督・・、なかなかやるなっ!!ラストでかばんを奪って逃げた奴のその後を考えると笑いが止まらん。 |