29.悪女映画には不思議とハズレが少ない印象を受けるが、本作のイブリンは、『氷の微笑』や『白いドレスの女』のような知的な悪女ではなく、『ミザリー』や『危険な情事』のような直情型。世の女性にはこういう傾向が少なからずあるのではないかな?イーストウッドも最初は「ちょっと面倒な女に関わってしまったな」くらいの軽い気持ちでいたら、どんどん行動がエスカレートしていき手に負えなくなる。同じイーストウッドの女難映画では、同年の『白い肌の異常な夜』よりも実際に有りそうでリアリティがある。監督第一作としては上出来の部類だろう。音楽フェスや大自然でのラブシーンなどは、イーストウッドが(趣味で)撮りたかったんだろうな。 【フライボーイ】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-10-09 19:22:08) |
28.展開は見え見えでしたが、イーストウッドを苦しめるストーカー女の圧倒的な存在感が光ります。さすがに度が過ぎてはいますが、尻軽男がお灸をすえられている部分は自業自得であり、怨念と憎悪と恐怖の三つ巴の戦いに胸が高鳴ったのですが、あてが外れました。 淡白に過ぎるクライマックスでした。 |
27.たまたま夜中にやっていたのを偶然観たので先入観無くけっこう楽しめました。ヒッチコックっぽいなと思ったらイーストウッドが監督なんですね。勉強になりました。 【アフロ】さん [地上波(吹替)] 6点(2009-08-19 03:34:33) |
26.日本でのクリントイーストウッドの印象があまりにも本国と違うがために、イーストウッド監督作品の持ち味が誤解され、その誤解されているというフィルターで鑑賞されてしまう代表的な作品ではないかと思う。 基本的に日本で見られるイーストウッド監督作品評には必ずマグナムやアメリカの象徴とアメリカ的な悪との対決と言うような文章がついて回るが、多種多様な人種や国の人が書く本国のレビューでそういう語られ方をしているのをあまり見かけないことを考えると日本独特の考え方なのかなって言う気がしないでもない。 テレビ東京で昼に放送される映画のみでそういう評価がなぜか固まってしまったローカルなイーストウッド評ではないかと思う。堺正章がオーストラリアで、孫悟空を演じる日本人人気アクターという評価をされていた(最近である)とかという話があるけどそれ以上の偏向かもしれない。 そういうことを全く考えずに観たとき、ソリッドな脚本と相まって持ち味が強く引き出されていると思う。 初監督とはいえ、同年ダーティハリーの時にも映画的なフィルタをかけつつも写実的に見せる独特のドキュメンタリ的写実的絵作りを見せていて(一部シーン代打)、すでに技能的な習得をしていることをうかがわせる。 DVDの特典などによく入っている、監督としての評価や手法にかんする評論にしても高技能な職人という言葉がしっくりくると思う。 イーストウッドは80年代にはすでに高評価を受け、ペイルライダーでフランスの文化勲章を受勲している。同作品は日本で一番誤解されているイーストウッド作品でもあると思う。 そういう背景を踏まえ恐怖のメロディをみると、また違った評価になるのではないか。 【黒猫クック】さん [DVD(吹替)] 7点(2009-04-30 00:59:19) |
25.ラストしか印象に残っていない。というかそこが唐突すぎて…。 【デフォルトモード】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-01-23 20:36:25) |
24.《ネタバレ》 こんな女に手を出した軽い男の自業自得。イブリンの狂人振りは役者としては凄いが、さすがに観ていられない。そしてラストのためとは言え、釈放させると言う筋書きはおかしい。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 3点(2008-10-25 23:47:53) |
23.《ネタバレ》 クリント・イーストウッド初監督作品です。評論家筋の評価は非常に高いものでした。彼が後にアカデミー監督賞を受賞するまでの名監督になると、誰が予想しえたでしょうか。久々に見返しましたが、注文があるものの、十分なクオリティで、面白かったです。海岸風景や、オープンカー、ジャズフェスティバルにラブシーンと、イーストウッドが撮り放題にしたことが好結果に繋がったと思います。山田康雄の日本語吹き替えはやはり安心して聞くことができて、素晴らしいです。 【ジャッカルの目】さん [地上波(吹替)] 6点(2008-03-08 19:01:02) |
22.最初の断崖絶壁のような景色がきれいです。古い映画はあまり観ないのですが、惹きこまれました。 【frhun】さん [ビデオ(吹替)] 7点(2008-03-06 14:52:01) |
21.《ネタバレ》 さすがに今見ると、色あせたストーリーに感じられてしまうが、当時としては中々ショッキングであったと思われます。全体的にヒッチコック調でありますが、イーストウッドの演技は見もので、ストーカーに戸惑う男を印象的に演じており、また、ストーカー役の女性も、嫌悪感を感じさせるぐらいの迫真の演技を見せていると感じました。俳優のもつ力が、今日でも観賞に耐え得る作品のクオリティを生み出している、と言えるのではないでしょうか。 逮捕後にダレるシーンが続くのと、ラストでストーカーの女性に、パンチを浴びせて転落死させる展開に、いささか評価が下がります。主人公が直接女性に暴力を振るって死に至らしめる展開は、倫理的に好ましいと思えないので。 【塚原新】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-02-18 22:33:04) |
20.《ネタバレ》 「危険な情事」の元ネタはこんなところにあったんですね。前半は、初監督とは思えないほどの堂々とした進行で、特に、野原でいちゃつく2人からカメラが上後方に移動すると、林の中からイブリンがじっと2人を見ているショットなんて、ぞくっとします。しかし、一度イブリンが拘束された後、特に無意味に長いラブシーンあたりから急に手抜きっぽくなってきたのは、何だったんでしょうね。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-07-24 15:52:37) |
|
19.怖かった!みなさん、行きずりの関係を持ってはいけませんよ! 【ケンジ】さん 6点(2005-02-05 23:32:42) |
【PAD】さん 6点(2004-10-13 14:42:16) |
17.こってりたっぷりのラブシーンはファンサービス過剰。これがなけりゃなかなか面白いのに。 【mimi】さん 5点(2004-10-11 21:41:40) |
16.ストーカー女性にすごい迫力がありました。危なっかしい雰囲気をうまく出してて。 |
15.監督処女作とは思えないほどの安定感がある。オープニングの空撮で崖からゆっくりとテラスに立つ主人公にカメラが落着くところでまず感動。この作品に限らずイーストウッドの映画にはこの空撮をはじめ「セットではない」と言いたげな情景を大きくとらえたシーンが多い。このイーストウッド流リアリズムはアンチ・ハリウッドを宣言しているようにも感じる。下からのショットも効果的。車を運転する主人公の横顔を見上げるように映す、コレかなりきまってる。寝ている主人公の視点でとらえた暗闇に照らし出される女の顔もドッキリ効果大。カメラは面白いようにきまる。ところがどっこい、この人はいつも自分のラブシーンを入れちゃう。これさえ無けりゃといつも思う。特にこの作品でのソレは長ーい!なんかこだわりがあるんだろうか? 【R&A】さん 7点(2004-08-31 12:31:01) (良:1票) |
★14.今でいうストーカーかな?でもあの女は怖い・・・。でもイーストウッドってこんな映画作ってたんですね。キスしまくり(笑 |
13.ビリー・ワイルダーの「サンセット大通り」があまり好きになれなかった私としては、こっちもあまり好きになれず……。女の狂気だけで映画一本分保たせようとしても、観ている側のモチベーションが保たないというか……。 【K】さん 5点(2004-01-31 15:44:29) |
12.怖いですねぇ~、あの女ストーカー!あれはミザリーに匹敵する偏執狂的ヒステリック女ですねぇ~。 【きのすけ】さん 7点(2003-11-15 22:29:45) |
11.この映画に使われたためにロバータ・フラックの「愛は面影の中に」は全米で6週もNo1になり、年間1位になっています。音楽を先に聴いていたので、こんなにきれいな曲がホラーに使われていたと知ってショックでした。でもそのせいで映画が楽しめました。 【omut】さん 5点(2003-08-26 04:24:31) |
10.まじ怖いストーカー映画。ミザリーの原型か?という気もしてくる。初めはチャーミングな女性かと思いきや、突然豹変するあたりからヤバさが伝わってくる。執拗に追ってくる構成には恐怖を感じる。間に挟まれたジャズフェスの映像や、恋人と愛し合う映像は若干間延びした感じもあるが・・・。いずれにせよ、これがイーストウッド「監督」の処女作というのは驚き。 【あでりー】さん 7点(2003-06-26 21:55:05) (良:1票) |