60.《ネタバレ》 昨今のヴァイタリティ溢れるゾンビを見慣れた身からすると、フルチのゾンビというのはやはり少し方向性が違う、という風に思う。結果的にゾンビ映画というのは「人が人を喰らう恐怖」「その属性が感染していく恐怖」を尖鋭化する方向に進化していった様に思われるが、フルチのゾンビは単純に「死んだ人間が動く」ということの恐怖を最前面に押し出している。要は、死体って気持ち悪いし、それが動いたら尚更気持ち悪いでしょ、ということだが、その分、グログロに腐り果てたフルチのゾンビはもはや動くのもやっと、というモタモタ加減で、その意味でも今現在これを鑑賞すると、ある種の「オツ」な味わいを感じ取れるとも言える(偶にはこういうのもイイかも、的な)。ただ、結局のところそれは恐怖描写の中でも最も低級というか、本質的にはただ「見た目が気持ち悪い」ということに留まるものであり、進化の方向性としては底が浅く、あまり後続が続かなかったのも然もありなんと言えるのだろう。 とは言え、目に一杯にミミズを湛えた腐敗ゾンビのインパクトなどは確かに凄まじく、その他のグロテスク描写の切れ味も中々で、本作がかつてヒットしたのは重々納得できるクオリティだと言える。加えて、後続のフルチ作品に比べれば展開運びも(極めて陳腐ながら)ある程度筋の通ったものであり、観易いか観易くないかで言えば確実に観易い。フルチ入門としてはある意味完璧な作品だと思う。 【Yuki2Invy】さん [DVD(字幕)] 5点(2020-07-17 00:42:46) |
59.《ネタバレ》 リアルなゾンビ造形最高ですね~! ロメロ監督のゾンビ映画ファンとしては、サンゲリアのゾンビは敬遠しており、これまで敢えて観ませんでした。 もっと早くに観るべきだったと後悔です。ルチオ・フルチ監督お得意のスプラッター描写がしつこくて、それがまたいいんですよね! 「目、早く閉じろっ」と思わず叫んでしまいそうなぐらい、しつこい(笑) そして、有名なゾンビVSサメ…特撮はシュールですが、何でこんなに心が踊るんでしょうか!? ゾンビとサメが対決する、そのシチュエーションがいいんですよね♪ 適度なお色気もあり、リアルなゾンビとの対比がたまらないです。 【のびろべえ】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2016-05-05 13:30:48) |
58.《ネタバレ》 「ゾンビ好きなら一度は観るべき古典であろう」と思って観賞してみたところ、自分はゾンビ映画は好きだがゾンビ本体はそんなに好きではない、という事に気づかされた作品でした。 いくらゾンビの造形がスバラシくても、心を動かされないのです。ゾンビ映画初期の作品なのだから、ストーリー展開や登場人物たちの設定がユルくてもヌルくても、それは当然のこと、仕方がない。 しかしその点を考慮しても「イマイチだなぁ…」と思ってしまうのは、人間ドラマがまったく描かれていなかったから。かろうじて島の医者夫婦の葛藤が描かれかけてはいたものの、美人妻はアッという間に殺されてしまいました。(だから言わんこっちゃない、アホ医者め。)4人いる主要人物たちも、なんのぶつかりあいもなく、人間の善なる部分も悪なる部分も出すことなく、普通に殺されていきました。も、盛り上がらない…。 自分は「極限状態での人間ドラマ」をゾンビ映画に求めていたのですが、残念ながらこの映画は、徹底的に「リアルゾンビを披露するための映画」だったのです。 監督と映画クルーの職人技が映える、魅せるゾンビが主役のゾンビ映画。ゾンビの造形にこだわりのある方は、ぜひご鑑賞を。 【りりらっち】さん [DVD(字幕)] 5点(2014-12-22 20:42:39) |
57.ゾンビの造形のリアルさ・・・10点 ゾンビの脚の速さ・・・1点 スプラッター度・・・10点 ストーリーの面白さ・・・2点 絶望度・・・7点 色んな観点から評価してみました。 ゾンビ映画の古典だけあって、ゾンビはとにかく遅いです。 ゆっくり土の中から現れるシーンが凄い印象に残っている。目にミミズがうじゃうじゃしてたり、その造形のこだわりは目を見張るものがあります。血の量も半端ではなく、ゾンビが黙々と人間の死体を食うシーンのえも言われぬ不気味さ。 ゾンビの脚が遅すぎて余裕で逃げられるから、そんなに絶望的ではありません。でも、何故か逃げず固まる主人公達…それじゃあダメじゃん。 あと、サメvsゾンビばかりが語り継がれてますが期待しすぎると肩透かしを食います。だって、全然サメが獰猛そうじゃないんだもん…。無理矢理ゾンビ(に扮した人間)がサメを追いかける感じ?サメもいい迷惑ですよ。でも、監督としては良い画が撮れたと思ったのでしょう。やたらサメのシーンが長いです。 【ヴレア】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-11-11 16:48:30) |
56.《ネタバレ》 ゾンビ映画の亜流の中では文句なしにNo.1だと思います。監督のルチオ・フルチがゾンビは腐っていないとおかしい、というこだわりからか、ぐちゃぐちゃ感が半端ないです。島という限定された場所の話なので、サバイバル感が強く結構ドキドキします。ゾンビの動きが「ゾンビ」よりもスローですが、不気味な姿とじわじわ感がうまくマッチしており「怖い」という感覚が十分味わえます。 【金田一耕助】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2014-11-09 14:06:36) (良:1票) |
55.《ネタバレ》 くさったしたいAがあらわれた! くさったしたいBがあらわれた! くさったしたいCがあらわれた! … くさったしたいたちにかこまれてしまった! … ゆうしゃ(主人公)はメラ(火炎瓶)をとなえた! ゆうしゃはほのおにもかこまれてしまった!(だって木造建築の室内だもの) … ゆうしゃはにげだした! みたいな、ドラクエ中盤の先走りが過ぎた冒険者のような、可もなく不可もない映画でした。不可はないが、フカはゾンビと戦っていていたようでした。メインイベントは其処だったか… 蛇足ですが、気になったのは…医者の奥さんの内臓が食われてるシーン、ゾンビ役者のみなさまは何を食ってるんでしょうか…私は「しなびたスイカの果肉」とみたのですよ。 【aksweet】さん [DVD(字幕)] 5点(2014-10-29 09:22:09) (笑:1票) |
★54.《ネタバレ》 ゾンビはいろいろはっちゃけてるのがすんげー面白い。誰がゾンビをサメと戦わせようと思いつく?誰がマンハッタンの橋を閉鎖できないからっておもくそ車が走ってる上でソンビが侵略してきたぞー!!ってシーンと撮る?この映画のルチオ・フルチ節が凄すぎて何も言えねぇ(笑)グロさもハンパなく前半のつまらなさとは一転した後半のオラオラー!!感がたまんねー。どこからともなくいきなり墓場から動き出すゾンビは失笑ものですがruntimeが短いのにお腹いっぱいになったホラー映画を久しぶりに見たように思います。DVDのメニュートップページの表示の遅さは難点ですが・・・。 |
53.《ネタバレ》 古さを考えればよく出来ているとは思う。興冷めするシーン(サメ対ゾンビ、身動き一つせず噛まれる、等々多数有)がいくつかあるのはかなりマイナス。 序盤のクソおそい展開もきつい。倍速で観てちょうどいいぐらい。 あんなにダラダラやるぐらいなら60分にしちゃえばいいのに。 【虎王】さん [DVD(字幕)] 5点(2013-05-09 21:59:14) |
52.いやーこれは申し訳ないですが非常につまらなかった。まずテンポが非常に悪い!なんの展開もなくダラダラとしてるので徐々に見る気が失せてきます。音楽の使い方もおかしい場面があるし脚本も雑。見所が1つもない映画でした。 【キリン】さん [インターネット(字幕)] 3点(2012-12-27 02:15:40) |
51.《ネタバレ》 思ってたあらすじと違うぞ?と思ったら「ゾンゲリア」と大間違いしていた。しばらく見てて記者さんが後ろ向いたときに奇妙なハゲ具合をしていたので思わず吹き出してしまい、その後ヨットに乗って風にふかれたら更にいいハゲっぷりになったので不謹慎だと思いつつ前半は笑ってしまいました。すいません。現代ではこの味は出せないのでは、と思える独特の雰囲気や音楽がツボ。だから話としては大したことはないのに、墓からゾンビがゆ~っくり起き上がる様や、医者の奥様が狙われる様がミョーに怖かった。 【ラファエロ】さん [DVD(字幕)] 4点(2012-05-06 22:40:22) |
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50.《ネタバレ》 ゾンビ映画ファンの間では絶大な支持を得ているイタリアンゾンビ最高傑作。最近になってやっと見たのですが、なるほど…面白い。サメ(本物)と戦うゾンビ、なぜかTバック一丁でスキューバダイビングする女性など、おバカシーン満載。しかし、ゾンビが黙々と人間の内臓を取り出し食べる姿には戦慄が走りました。低予算でも一生懸命作っているのが伝わってきました。 【nyaramero】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-04-27 18:32:13) |
49.《ネタバレ》 ゾンビの亜流としては最高傑作。 善し悪しは別として印象深いシーンが多い。 眼球串刺し(そこまで撮るか)、ゾンビvsサメ(戯れていると思っちゃダメ)等。 何よりゾンビ単体が生々しくグロい(蛆虫、ミミズだらけの腐敗感が凄い)。 そして一番衝撃だったのは・・・ 初見当時ガキだった私には、トップレス&透け透けTバックでのダイビングシーン(なんちゅう格好で海に潜るねん)、映倫ギリギリやろ・・・と。 まぁ~、いろんな意味で一見の価値がある映画だと思います。 【ぐうたらパパ】さん [インターネット(字幕)] 8点(2012-03-20 05:26:52) (良:1票) |
48.《ネタバレ》 「ゾンビ」よりもゾンビゾンビしていて良かった。バイオハザードのゾンビのモデルになったのは、「サンゲリア」のゾンビに違いないです。 跳んではねて、全力ダッシュのアスリートゾンビに疲れた人達は、癒されること間違いなしの正統派ゾンビ。ゆっくり歩き、よく食べる。ゾンビのお手本。きっと彼らが最近のゾンビを見たら「ったく、最近の若いもんは・・・わしらのときはもっと落ち着いて迫ったもんじゃ」なんてゾンビのあるべき姿を教えてくれるはず。 最初の警官ゾンビがきちんとアメリカ本土の火付け役になったくれたラストもベスト。 まあ興ざめするシーンがないわけではないんですけど、許せる範囲です。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 9点(2012-03-15 03:56:57) |
47.うーん、この作品に7点をつけてしまいました。 オープニングの音楽からして、異様です。同じゾンビものとしても、ロメロの【ゾンビ】と比較してしまうと、こちらの方は、ちょっと気持ち悪いゾンビなのですが、とにかくゾンビ物としては、ロメロのものと並ぶ、傑作、名作だと思います。 ゾンビとサメとの格闘シーンは、なにこれとおもいましたが、もっと、街で、ゾンビが暴れている姿が、存分に映っていると思いきや、以外にも後半は、南海の孤島にいってしまい、そちらが舞台となるので、ご注意を。 ラストシーンには、びっくりしました。ラジオで聞くと、街はパニック状態、で、アメリカ本土へ帰って見ると・・・。いやー、名作です。 【G&G】さん [インターネット(字幕)] 7点(2010-12-26 05:47:40) |
46.《ネタバレ》 有名なゾンビvsサメのシーンや、やや鈍重な印象の序盤等があるので手放しに傑作扱い出来ないが、正統派のゾンビ物としてとても面白く観れました。ホラーらしくグロの要素を徹底的に細かく描写した画作りは、ルチオ・フルチがホラー映画界でもカルト的な人気を得ている事を納得させるのに十分な出来でした。オチが単なるハッピーエンドで無い事も魅力的。それまでは単にある島での怪異だったのが、ラジオの放送でゾンビ化が世界にまで広がっている事が分かった瞬間はゾゾッときましたね。 【民朗】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-06-12 15:56:25) |
45.《ネタバレ》 ウジ吹雪でおなじみ「地獄の門」を先に観た後にこちらを観ました。いやはやいいじゃないですか!中盤までのタルさと後半30分のあまりにパワフルな演出とのギャップが味にさえ思えてきます。 草食系の温厚ザメに対して、かまってほしいと必死にちょっかいを出す水中ゾンビ、100%ムダ要素満載なトップレスTバックでの潜水、ミヨ~ンミヨ~ンミヨ~ンとやたら耳につく地味な音楽のループもグッジョブ!そして主役のゾンビがロメロ御大のより造型がとってもグロイのも狙い通りでしょう。 物語全体の演出は下手でテンポも悪いのに、残酷なシーンの演出だけは一級品のフルチ爺の不器用さに惚れました。眼球串刺しシーンもくるぞくるぞって感じで煽っていい加減溜めてからブスっといくので、なんだか待ってました感さえあります(ホントかよ?笑)。あとロメロゾンビより外ロケが多いですし、しかも昼間(青空)なので余計ゾンビがパワフルに感じますね。ゾンビの顔を下からなめて撮って表情ドアップ!(「インランドエンパイア」のローラ・ダーンもビックリの寄り)。でもゾンビだからまったくもって表情わからんし残念! しかし「サンゲリア」ってどんな意味なんですかね?「惨劇リアル」とかの略称とか?でもやっぱり皆さんおっしゃるようにサンガリアのCMソングを思い出しますね。「♪~1.2サンゲリア 2.2サンゲリア サンゲリア 眼からミミズが デュ~ワ~」 |
44.《ネタバレ》 おぉっ!これが噂のゾンビVSサメですか。なんかサメのやる気の無さが前面に出てる戦いですね。いや、戦いというよりゾンビに絡まれた可哀そうなサメって感じでした。そしてこのシーン、無駄に長い・・・ 【maicoro】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-02-18 01:00:57) |
43.《ネタバレ》 なんかもったいぶったホラーだなー。グロいシーンはしっかりグロいのにタメが多くて、かったるい。トゲが目に迫ってるのに目を見開く女や、サメと戦うゾンビなど、妙な見どころはあるんですが、激しい銃撃戦なのに落ち着いたBGMだったりと、なんだか優雅だなー。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-01-11 22:53:20) |
42.国破れてサンゲリア、ゾンビもミミズも呼んダリア、みんな仲良く飲んダリア。と私も一応、言っておこう。さて、グロ映画の代表みたいに言われている本作ですけれども、いやこれがどうして、むしろ、なかなかの映像美が目を引きますね。冒頭、秘境の世界から都会に漂着する謎の船(ちょっと“ドラキュラ”の設定を思い起こさせる)、そして船上での謎の警官殺害事件。これが、主人公たちと我々を、秘境の世界へとおびき寄せる。秘境で待ち受けるは、ゾンビと鮫の死闘、あるいは眼球突き刺しなどの、常人の理解を超えるヘンテコな演出の数々。これだけでもこの映画を珍品化させるのに十分だけど、あくまでゾンビ大量出現は後半のお楽しみ、と、ここでは抑えた演出で、南の島の素朴な感じもよく出ております。後半は、待ってましたとばかり、土中からキタナらしい腐敗ゾンビが続々登場。と言っても、これもあくまで明るい陽光のもと、ますます素朴な美しさもあったりします。しかし、ゾンビたちを包む乾いた風と砂埃には、マカロニのニオイが漂い始め、ついにクライマックスには、銃と火炎ビンで武装した主人公たちと、ゾンビたちとの全面対決へ。まさにマカロニ全開、結構、シビれます。火炎ビンで炎上する建物、と言ってもまだ全然燃えていないくせに、上からは屋根材がバラバラと落ちてきて、危機感を演出。その落ち方がこれまたコンスタントで、いかにもスタッフが上から落としてます、ってな感じなのが、素朴でイイですね。ラストはまた都会に戻り、「無許可撮影です」ってのを隠すどころかむしろ全面に押し出したような、あの有名なラストシーンへ。本作、子供の頃は「観てはイケナイ映画」のように思ってたもんですが、いやあ、ちゃんとした映画じゃないですか。ところで、ゾンビに襲われた鮫は、やっぱりゾンビ化するんですかね?この路線でもぜひ一本。 【鱗歌】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-12-31 11:21:04) (良:1票) |
41.感想というか…ゾンビが気持ち悪いに尽きますな。 みんな誰も言ってないみたいだから俺言っちゃうよ? 1、2、サンゲリア♪2、2、サンゲリア♪ 【ケンズィーニ】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-11-23 14:59:41) (笑:1票) |