6.これは綺譚なんですな。興味本位で語られた話。登場人物は話を面白く進めるためにのみ奉仕し続けるんだけど、じいさんだけが飛び抜けて「人間」が描かれてしまって綺譚の枠をはみ出してしまう。作者の思い入れでしょうか、最後の貴族の風格があって。おそらくアイデアとしては、そういった洗練された貴族趣味と原始のターザンとを衝突させる面白さみたいなものを狙ったんだろうが、こっちの貴族趣味のほうに惚れてしまってる(光抑え目で美しい)。どちらかと言うと否定したく思ってたんじゃないかな、でもそっちに傾いてしまう。否定しなくちゃいけないと思いつつ惚れ込んでる、ってのが一番面白いんだ。『炎のランナー』の監督なら仕方ないだろう。猿の表情がやっぱり微妙に人間の表情。母猿の慈愛とか、矢が刺さったときの驚きと苦痛とか。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-03-19 10:23:13) |
5.とても静かな語り口。 本物?と目を疑うターザンの養父母?の特殊メイクは見ごたえあり。 【たんぽぽ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-01-14 15:12:15) |
4.《ネタバレ》 70ミリスクリーンに広がる雄大な自然、重厚な物語。主人公はおサル状態ですが。母が病死、父もおサルに殺される冒頭から、自分の家を捨て、大自然に帰るラストまで、一貫して描かれるのは、自然と文明との戦いと、その間に立ち、選択を迫られる主人公。結局のところ、主人公は文明と相容れなかった、と言うより、文明が自然との共存を拒否したというところでしょうか。この物語の時代の後、一気に近代科学によって人は地球を支配し自然を侵蝕してゆく・・・。安易に環境保護を叫ぶ映画!ってワケではないんですけど、見ていて人と自然の関わりについて考えさせてくれる映画でした。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 7点(2003-12-03 09:44:00) |
3.エルガーの交響曲で始まるオープニングから、古きよき時代の重厚なイギリス風景と丁寧なストーリー展開に引き込まれる。特殊メイクやコスチュームデザインも素晴らしい。単なるターザン映画と思ったら大間違い。ヒューマンドラマの力作。 【mimi】さん 9点(2003-11-08 18:40:56) |
★2.クリストファー・ランバートの演技に注目ですね。この映画を観るまで、史実を知らなかった私は大馬鹿ものです(汗)。檻の中に入れられた"親"と対面するランバートの演技は最高です。その後のロンドンでの逃走劇も心打たれます。じっくりと見応えのある作品だと思います。リック・ベイカーの特殊メイクも見ものですね。 【オオカミ】さん 8点(2002-08-13 14:37:25) |
1.これほどリアルに作られたターザンものを観たのは初めてでした。って言うより、ターザンものじゃないですね。ラストの結末も納得です。 【イマジン】さん 5点(2001-08-21 12:26:55) |