22.異文化交流の衝突から和解へというありがちでオーソドックスではあるが、良くも悪くも「ジャパン・アズ・ナンバーワン」時代を感じさせる点で興味深く、一応コメディの体裁ではあるがどっかのドキュメンタリーにありそうな内容で、歴史的に意義ある作品にはなっている。日系人役者の日本語が下手すぎるのが難点。 |
21.《ネタバレ》 どれほどデタラメな日本が描かれているのかと期待したのですが、案外真っ当でした。とりわけ冒頭の道場のシーン。バブル全盛の当時、たしかに中間管理職を対象にした「地獄の特訓」みたいな研修合宿がけっこう流行っていたと聞いています。ただし体罰より、相互批判とか自己否定とか、精神的に追い詰めるプログラムが主だったとか。こんな研修が仕事に役立ったのかどうかは知りませんが。 それから米映画に出てくる日本人というと、たいてい私服が和服だったり、洋室に畳や障子や日本刀があったり、下手すると照明がちょうちんだったりします。そういうシーンを見るたびに、笑いつつも承認欲求をひどく傷つけられるものですが、この作品はそれが少なかったように思います。それなりに取材とか調査とかしたのかなと。ただし川に浸かるシーンは謎。露天風呂か何かを見て勘違いしたのでしょうか。 ストーリーはまあこんなものという感じですが、ある意味で衝撃的だったのはラスト、全員が唯々諾々と体操をしているシーン。大不況だったアメリカとしては、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」に従うしかないというのが当時の空気だったのかもしれません。そんな時代もあったねと。 この十数年後、よく似た名前の自動車メーカーが倒産寸前に陥り、フランスから社長を招くことになろうとは誰が想像し得たでしょう。国家の盛衰やそれにともなう企業の興亡は、それ自体がドラマになりますね。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-07-17 04:36:54) |
20.《ネタバレ》 世にトンデモ日本映画は数あれど、これはかなり凄いというか、いっちゃってるレベルですね。まさに日本がアメリカの国土まで買い漁ろうという勢いだった80年代の一面を反映しています。しかも監督がロン・ハワードというのも驚きです。ただ、コメディ演技をどこまでも真剣にできるマイケル・キートンのおかげで、なぜか破綻を免れているという不思議な作品でもあります。エンディングのジミー・バーンズ"Working Class Man"(作曲はジョナサン・ケイン!)に3点。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2022-07-15 00:39:01) |
19.《ネタバレ》 伊丹監督や周防監督作品に似ている。変な日本人達に非難が集まりそうやけどコメディなんでそれは問題ではない。 それに外から見た日本人像としてなかなかいいところついてる。 特に野球と酔っ払うシーンなんかは多少誇張されてるとはいえリアル。 エンディングも爽やかでいい。日本未公開だったから仕方ないかもしれないけどもっと評価されてもいい。 【CBパークビュー】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-09-19 00:16:57) |
18.不思議な映画だ。冒頭の「自己改造セミナー」から川での水練まで、奇妙キテレツな日本描写のオンパレード。日本語の発音がまともにできない俳優に日本人を演じさせるというトホホなお約束。本当に酷い。けれど、文化ギャップを笑うというハリウッド・コメディの定石を考えれば、これらのステレオタイプもある種のメソッドとして理解できるし、それに目くじらを立てるのもどうかなという気もする。それよりも不思議なのは、この映画のメッセージだ。映画の序盤から中盤までは、時代の変化についていけず、自分たちの価値観にこだわり続けるアメリカ人のほうが偏狭な人たちであるかのように描かれる。そして、主人公は日本のやり方を認め、また日本人ビジネスマンもアメリカの価値観を認めるようになる。ジャパン・バッシングまっただ中に作られたこの映画を、当のアメリカの観客たちはどう見たのだろうか? この映画のメッセージは、80年代の観客にはリベラル過ぎたのではないか? 内容的には、80年代に量産されたコメディ映画の定番パターンであり、いま見て新鮮に思うものはあまりないが、「異文化を笑いながらも認める」という姿勢には、どこかハリウッド的な懐の深さを感じさせる。 【ころりさん】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-07-08 08:24:03) |
17.《ネタバレ》 昔ゼミで観ました。 企業としてではなく、アメリカ人が日本人をこういう風にしか理解していない。このように思っている相手をどう受け入れるかという事での講義。 意外と面白かったんですが、これを観た日本人がどう思うかとかとか全く考慮されてませんね。そうでなければ教材にはならなかったでしょうけど。 日本人からこの意図的な勘違いにつっこみを入れることがいかに無意味かと言うことが分かりました。 なぜならこういう風に見える変な人種という風にとらえられているからです。 自分たちのイメージがこんなじゃないと、日本人の輪の中で相手をバカにしても何も理解してもらえない。 外で普通の人種として見てもらうためには、自分たちがもう少しおかしな部分を少しずつ削り取って、長い間を経て評価が固まっていくということを理解することが肝要と言うことでしょう。 【黒猫クック】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-10-12 00:09:50) |
16.ちょっと大げさに誇張してあるけれど、上手く特徴は捉えていると思う。確かに海外からみたら異様な感じはするだろうなぁと思う。ただ、話としてはいまひとつ。 【茶畑】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-10-11 21:26:40) |
15.《ネタバレ》 まあ、コメディなので日本の企業やサラリーマンを誇張して面白おかしく描くのは別に良いと思います(アメリカ人労働者たちの身勝手さも誇張して描いていますし)。 ただ、まともに日本語を話せない役者を主要な役で使うのはどうなんでしょうかね・・・・・。まともなのは社長役の山村聰位であとはみんな片言で意味不明で、日本語の会話の意味を英訳で確認しなくちゃならない始末です(吹替バージョンだと日本語に吹替がついていて笑ってしまいました)。 自動車会社の名前が「圧惨」自動車というのは大笑いしてしまいましたけど、まあ全体的に粗の目立つ作品でした。 もしかしたら、映画においてもアメリカ製は結構いい加減だということを示そうとしているのでしょうかね? なわけないですねw 【TM】さん [DVD(字幕)] 3点(2008-09-07 22:16:16) |
14.《ネタバレ》 勘違い日本満載で有名な映画ということを見始めてから思い出した。監督がロン・ハワードというだけで借りてしまったが、これは迂闊。観てみると噂にたがわぬ勘違い振り。でもこれは無知による勘違いというより、明らかに故意による勘違いですね。「圧惨自動車」って会社のネーミングからして、分かってなければ付けられない。この社名は面白かったけど、それ以外は・・・。話の内容も適当でみるべきものは無く、予定調和以外の何物でもないストーリー展開で、和解すること自体が根拠に薄い。映画が主張するメッセージも疑問符だらけで説得力ないし、これじゃぁアメリカ人の憂さ晴らしと言われても仕方が無いですわな。ネタとして観る以外、価値はなさそうな映画。 【MARK25】さん [DVD(字幕)] 0点(2007-09-18 21:46:34) |
13.ロン・ハワード監督作品であることに後になって気づいた。んなわけないだろ、と思うところも確かにあるが、笑いを交え、しっかり作ってあるので好感を持って見た。笑い飛ばして気楽に見たい作品。 【ジャッカルの目】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2007-01-08 18:15:06) |
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12.《ネタバレ》 草野球のシーンで組織力と小技に勝る日本チームが、ぶんぶん振り回すだけのアメリカチームを倒すシーンは、今回のWBCの結果を予見していたのか。(笑) 【ウェルテル】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2006-03-24 13:25:56) |
11.ただおちょくった映画ではなくこれは風刺。プレゼンに全く反応が無くガックリ帰国したが実は成功していた所や、酒を飲むと突如性格そのものが変わる日本人、鋭すぎる。また忘れちゃいけないのはアメリカ人に対する日本人のステロタイプも同時に描いているということ。遅刻を常習したりロックをかけながら仕事するアメリカ人、これも明らかに極端な例である。当時絶頂期であり最大の攻勢をかけていた「侵略者」に対し何も日本的経営を非難するだけでなく相互理解も模索している。民族間の気質の違いやステロタイプを見る上で非常に有用な映画でもあり、これを単に日本文化をおちょくった映画で片付けてしまうのは惜しい映画である。 【Arufu】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-02-08 02:05:34) (良:1票) |
10.やるのぉ、ここまで典型的な日本人を描くとは。未公開ってのもわからんでもない。おもろかったんでたまに笑っちゃいましたが。こんな上司が今いたらその会社は確実の倒産やろね(笑)まぁ純日本人ではなく日系人なので日本語は片言なんで字幕で見たらすご~く違和感があると思います。 |
9.ストーリーはきわめて単純明快。見所は、やはり日本の描写のされ方!「これはありえないだろう」とつっこみたくなるも、的を得ている部分もいっぱい。でも日本人役は日系の人を起用していたのでしょうか、日本語へたっぴでしたね・・・ 【kokayu】さん 7点(2004-12-21 07:48:16) |
8.公開時は日本に関する誤解満載というわけで評判最低だった作品だが、ときは移り、いまや日本の経済的脅威なんて誰も感じなくなり、本作品も「博物館入り」。ばかにされるうちが花やなあ、と感じる。作品自体も、まあ凡庸。ニカウ氏が出演していた『ブッシュマン』同様、「非文明人」をわらってうさばらしをしようというアメリカ人が思いつきそうなもの。 【バッテリ】さん 5点(2004-01-22 22:41:49) |
7.この日本人、果たしてめちゃくちゃといえるのか。ディティールはさておき、かなり鋭いところを突いてると見た。「圧惨自動車」のネーミングもひねててよい。 【ロイ・ニアリー】さん 8点(2003-12-12 11:51:14) |
【だだくま】さん 7点(2003-10-20 08:39:18) |
5.日米お互いいいところを認め合ってやっていきましょう、てな感じの玉虫色の結末は、まあ、日本人としても悪い気はしないので、途中の変な日本人描写もつい水に流そうというものですが、そのせいで、いたって無難で、ありがちな映画になっちゃってます。個人的にはもっと毒があってもいいと思うんですが、何かと難しい面があるのでしょう。 【鱗歌】さん 5点(2003-05-17 02:55:29) |
4.赤じゅうたんを靴ぬいで歩きません!とってもとってもばかばかしくてすごい笑えた。普通に面白かった。 【あろえりーな】さん 7点(2003-01-21 19:51:03) |
★3.今は亡き山村聰さんが日本人企業家として出てきます。なのに、けっこう全編に渡って日本に対する勘違いが激しい作品です。普通のサラリーマンが川の中で沐浴したりしません(苦笑)。でも、海外に進出した日本企業を通して、カルチャーギャップが面白く描かれた作品だと思います。観てない人は一見の価値はあると思いますよ。 【オオカミ】さん 7点(2002-07-03 10:46:25) |