8.事故なんだから仕方ないとは言え、心苦しい話だね。 イゴールは子供なりに約束を果たそうと頑張ったと思うよ。 あと、鶏を食うのかと思ったら占いに使うとか斬新だった。 【もとや】さん [DVD(字幕)] 6点(2016-01-27 14:03:35) |
7.ざらざらとした質感がそのまま伝わるような映像、息遣いもざらざらしている。厳密にはイゴールは約束していない。後から約束と見なしたのである。そこには父親からの指示でもゴーカートの遊戯でもなく、自らの意思による立場の表明、価値観の選択があったのである。 【Balrog】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-09-24 23:54:19) (良:1票) |
6.イゴールの気持ちの変化が丁寧に描かれていて良い。不法滞在を取り巻く状況が結構リアルで重いです。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-07-22 07:16:31) |
5.イゴールの勇気は素晴らしいけど、本当にあれでよかった? 【将】さん [地上波(字幕)] 7点(2009-09-14 21:15:36) |
4.主人公は十代の若者であるが、この映画は決してそこに執着はしていない。 何が人を育て、何が人を動かし、何が人を変えていくのかを、切々と描いている。 つまり彼らは、人間の性善説を強く信じているのだろう。 【xxx】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-08-17 22:57:22) |
3.《ネタバレ》 物語が進むにつれて父親とイゴールの結びつきの強さが明らかになります。そして同時に違和感を覚えます。それは親子に距離感が無いから。お揃いの指輪、刺青、カラオケでデュエット熱唱。年頃の息子と父親の関係とは思えない。一心同体。血肉を分けた子ですから、父が息子を同一視する心情は分かります。それは愛情でもある。ただし、本作のケースは度を越えています。父にとって息子は、今も幼い子供のまま。コミュニケーションの取り方ひとつ見ても、それが伺えます。しかし父は子を縛っていることに気付いていません。それは息子にしても同じ。いや、気付いていないというより、甘んじていると言うべきか。束縛は苦痛ではありません。面倒な選択と決断をしなくていいなら楽なものです。しかし、少年はそれを“よし”としない生き物のはず。従順だったイゴールの反発。それは父と共有してきた価値観の放棄を意味しました。そのきっかけは“死”。自分が関与した人の死は、彼に大きな衝撃を与えたでしょう。その圧力が束縛を切る力に転化したのではないか。そしてキーとなるのが、死んだアミドゥの妻の存在。幼子を抱えながら凛と振舞うその姿は、あるべき母親像そのもの。イゴールが自身の母を彼女に重ねたと想像するのは難くありません。そういえば彼女に抱きついたイゴールは、まるで母に甘える子供のようでした。母親不在の状況が父子の濃密過ぎる関係を構築し、仮初めの母が息子の自立を促したと見てとれます。そうだとすれば興味深い。イゴールが自立のために払った代償はとてつもなく大きいものでした。しかし、もし“今払わなかったら”と考えるともっと恐ろしい。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-05-28 18:14:50) (良:1票) |
★2.ドキュメンタリー出身のダルデンヌ兄弟の映画はどの映画もドキュメンタリー的視点で主人公と主人公の生活が生々しく描写される。この作品では不法滞在する外国人労働者に住居を斡旋しその賃料を飯の種とする親子が登場する。この親子を演じたオリヴィエ・グルメとジェレミー・レニエは些細な仕草によって目に見えない親子の絆までも画面に残し、二人は以前からずっとこの仕事をしてきたかのように自然に且つ手際よく、それこそ演技の枠を超えて役に染まっている。しかしこの映画が素晴らしいのはその完璧なまでのリアルな描写に留まらず、その上に「少年が成長(自立)する」きっかけと過程というドラマチックなものを違和感なく溶け込ませている点。「約束」という情的なものを支点として「父親に従う子供」という図式が徐々に崩れてゆく展開が実に映画的で良い。さらに「現実」に追われる親子の生活ゆえに少年が惹かれるきっかけともなった黒人家族の悪魔祓いや占いといった非現実的な儀式が親子の生活との対比として描写されるあたりもまた実に映画的である。 【R&A】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-10-30 15:11:17) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 不法滞在、不法労働で働く難民を受け入れて、彼らからお金をしぼりとる親子の話ですが、難民にならざるを得ない人々のことが描き切れていないので今ひとつ感情が移入できなかった。怪我をした不法滞在者を医者に連れて行くと自分の立場が危ないと言うことで見殺しにする父親の話は、現在の日本でもありえる話です。 【omut】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-12-29 13:00:26) |