9.クリスティーナリッチ演じるレイの再生物語といった所だが、メッセージ性もあり、完全なるハッピーエンドではないところが変に納得でき、後味が悪いようで、希望を見出せるような作品。ストーリーに抑揚がないような気がしてしまうのも、じっくり、ゆっくり再生を促す、テーマに沿った安定した作り方なんだと解釈。サミュエルLジャクソンの一本木でありながら、人間くさい、世話好きオヤジも妙にハマっていて、好感が持てる。ジャスティンティンバーレイクも頑張ってますよ。 【Andrej】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-11-09 04:20:58) |
8.《ネタバレ》 チェーンの呪縛の隠喩が見事! しかもラストに見せた彼女の自立の兆しがほっとさせるものの、このままでは終わらないネガティブな余韻が秀逸! 【karik】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-10-13 00:02:50) |
7.《ネタバレ》 少女時代のトラウマとセックス依存症、母親との確執、すべてが、ラストのチェーンを握るシーンで克服され、ハッピーエンドで終わったので、めでたしめでたし。とはいかず、これから起こるであろう、差別、葛藤を表してるのでは?アメリカ社会が抱える、人種差別とか、人間の本質にあるものは、どんなに細くなっても断ち切ることができない事を表してるようで、重い気がしました。 全編を流れる、ブルースが、全体に深みを与えてる。 【ひんくん】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-10-05 23:19:23) |
6.こーれーはー素晴んらしい映画だ。こういうのをハッピーエンドというのだ。また、”ギターブルース”の教科書でもある。 【メロメロ】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-06-29 02:01:39) |
★5.筋骨隆々の黒人に鎖で繋がれる白人女。しかもアメリカ南部で。なんともエロくもあり意味深でもある。みなさんがおっしゃるようにけしてエッチな方向へは行かないのだが、画づらがインパクトあり。白人女の鎖が取り払われても彼女には簡単には払えぬ過去の呪縛がある。その目に見えぬ鎖は彼女を救おうとする黒人男にも彼女と共に生きようとする白人男にも存在する。奴隷としてアメリカにやってきたアフリカ系黒人たちが生み出したブルースがその見えない鎖を断ち切るのではなく、見えない鎖への怒りを表明する。なにも問題は解決しない。でも怒りを表明することで鎖の存在(現実)を認め、前を見る自分たち、立ち向かう自分たち、人生を捨てない自分たちを鼓舞するのだ。さまざまな問題が多岐にわたってありすぎる気もするし、黒人男の抱える問題のぼかしかたも消化不良感が残るけど、クリスティーナ・リッチの下品でナイスなボディが拝めるのでまあ良し。それにしてもリッチ嬢、ポチャポチャだったのに、いつのまにあんな体に!ダイエットとか鍛えたとかとはレベルが違うというか、別人の体になってる。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-06-13 10:55:48) |
4.《ネタバレ》 半裸のクリスティーナ・リッチが鎖に縛られて監禁される話と聞けば、良からぬ期待を抱いて見てしまうのは、まあ男の業。ところがぜんぜん猟奇変態ものじゃないの。どちらかというと“健康が一番”ってストーリーで、おいおい話が違うじゃないか、と思ったときは遅かった。治療と回復の話であった。予断を持って見たこちらが悪いのであって、リッチ嬢に責任はない。はい、南部の空気が味わえる良い映画です。白人の娘が殴られて道に倒れているのを見つけた黒人は、保安官に知らせると面倒なことになるので自宅に運んで治療する、なんてあたり、ああこれが南部かと思う。ただね、白人が抱える問題や悩みを、有色人種の精神性が癒やしていくってパターンはアメリカ映画に多いのよね。あからさまな差別とは言えないかも知れないけど、なんか『風と共に去りぬ』の黒人乳母マミーの扱いのころから、さして進歩してないんじゃないかって気にもなる。そういえば、M・ミッチェルはあからさまな差別映画『国民の創生』の原作者の熱狂的なファンだったそうだ。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-05-18 12:18:47) (良:2票) |
3.予告はひどいですね。なんかエロエロな話にしては良い俳優が出演してるなって思って観ました。全然違ってた。なんか、こういった複雑な問題のストーリーをHな場面ばかり強調して、アピールするのはどうかと思います。 【さら】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-05-12 13:49:51) |
2.セックス依存症の少女をおっさんが鎖で繋いで治療しようと言う下手すれば変態モノになってしまうような設定を、クールに渋く仕上げた映画。演出やカット割りが抜群にかっこよく、役者のパフォーマンスも非常に高くて見どころは充分なのですが、設定の割に今一歩脚本に魅力を感じられず、地味だったのが惜しいっす。 それにしてもクリスティーナ・リッチは見るたびに違う可愛さをみせてくれますな。それ+ブルースのかっこよさを加点で、甘めの8点。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-03-29 13:13:32) |
1.《ネタバレ》 『完全なる飼育』のアメリカバージョンかと思いきや全然違いました。主人公が少女を監禁したのは、彼女のセックス依存症を克服させるため。さしずめ滞在型カウンセリングプログラムといったところでしょうか。とは言いつつ、若いおなごを鎖で縛り付けるのはやっぱり尋常じゃない。目的が善ならば、手段は問わないなんて理屈は通りません。このまま主人公が少女を監禁し続けたならば、多くの観客は眉を顰めたはずです。ですから早々に秘密がばれ、彼女自らが主人公を頼る展開にしたのは正解だったと思います。少女を戒めた鎖は、彼女の心の拠所として身の内に根付いた様子。荒療治にも意味はあったようです。病気克服の道程はまだまだ始まったばかりですが、立ち直るキッカケを少女とその夫は掴みました。ただ気になるのは、主人公の心の問題が解決していないこと。彼が少女を監禁したのは、100%善意から出た発想ではありません。彼もまた心に闇を抱えていた。彼は少女に別れた妻の姿を重ね合わせ、自分の理想とする女性像に“調教”しようとした。結果的にプラスに作用したからいいようなものの、一歩間違えば2人とも破滅する可能性がありました。この大問題をスルーしてハッピーエンドと言われてもしっくりしない。後妻が見つかったからOKという話ではありません。主人公の言い分を聞く限りでは、別れた妻に非があるように思えます。でもそれを鵜呑みにしていいのか。主人公の心の闇にも言及した上で、道標を示すようなエンディングだったら良かったと思いました。 【目隠シスト】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-03-27 19:29:20) (良:1票) |