ザ・ロード(2009)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ザ・ロード(2009)

[ザロード]
The Road
2009年上映時間:112分
平均点:6.33 / 10(Review 24人) (点数分布表示)
公開開始日(2010-06-26)
ドラマサスペンスSF小説の映画化
新規登録(2010-07-10)【マーク・ハント】さん
タイトル情報更新(2018-07-07)【たろさ】さん
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監督ジョン・ヒルコート
キャストヴィゴ・モーテンセン(男優)
コディ・スミット=マクフィー(男優)息子
ロバート・デュヴァル(男優)老人
ガイ・ピアース(男優)放浪者
シャーリーズ・セロン(女優)
モリー・パーカー(女優)放浪者の妻
ギャレット・ディラハント(男優)ギャング
マイケル・K・ウィリアムズ(男優)盗人
てらそままさき父(日本語吹替版)
恒松あゆみ母(日本語吹替版)
藤本譲老人(日本語吹替版)
原作コーマック・マッカーシー「ザ・ロード」(ハヤカワepi文庫)
脚本ジョー・ペンホール
音楽ニック・ケイヴ
ウォーレン・エリス
撮影ハビエル・アギーレサロベ
製作ニック・ウェクスラー〔製作〕
製作総指揮トッド・ワグナー
マーク・キューバン
マーク・バタン
ラッド・シモンズ
配給ブロードメディア・スタジオ
特撮ロバート・ストロンバーグ(ヴィジュアル・エフェクツ・デザイン・コンサルタント)
あらすじ
文明が崩壊した無秩序な世界。生物は死に絶え、人肉食が横行していた。そのようななか希望を失わず、サバイバルを続ける父子(ヴィゴ・モーテンセン、コディ・スミット=マクフィー)がいた…。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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【クチコミ・感想】

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12
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4.《ネタバレ》 終末世界の構築が見事でした。立ち枯れする木々。荒廃した街並み。人々は人肉を食らう。近作では『ドゥームズデイ』でも同様の描写がありますが、やけっぱちで喰らうのと、生きるために食すのとでは意味合いが違います。後者は、よりシリアスです。食料だから飼育する。衝撃でした。直接的な食肉シーンなど無くても、このリアリティは胸に刺さりました。明らかに私たちが知る道理が通じない。どう息子を育てたらいいのか。「人を食べたらいけないの?」そう子に問われたら、自分なら答えに窮したと思う。しかし、この父親は違いました。生きることが全てではなく、人として生きることに価値があると知っていた。尊厳の意味を忘れなかった。だから彼は息子に生きる術ではなく、死に方を教えたのです。普通では考えられない。でも世界がひっくり返ったのなら常識も覆る。その腹の括り方が、親の覚悟なのだと思います。戦うことはままならず、逃げることさえ容易ではない。子連れのストレスは尋常ではありません。こんなに苦しいのなら、最初から何も無いほうがマシ。そう考えるのも無理はないほど、子の命はかけがえが無いのです。自分の命より大切なものを得る代償に、それを失うかもしれない恐怖と不安を引き受ける。重圧に耐えられなかった母親は、自らの命を絶ちました。絶望しかない世界の歩き方。それは希望を見つけること。いや希望が無いなら作り出すこと。ウソでもクソでも構わなかった。南に進み、海を目指すこと。それがこの父親が“決めた”希望でした。立ち止まったら倒れてしまう。だから足を前に出す。自らの気力を奮い立たせるため、そして息子を生かすために。勝算など無い足掻きでした。でも足掻いたからこそ、本物の希望に出会えた。この父親は賭けに勝った。
目隠シストさん [映画館(字幕)] 8点(2010-11-30 18:15:02)(良:1票)
3.《ネタバレ》 植物が育たない灰色の世界がめちゃくちゃにリアルに映し出されて、その生々しくも強烈な終末観に圧倒された。それもそのはずで、この死の世界はCGを一切使っておらず、実際にハリケーンで被災した土地なんかで撮影されたとか。いやはや凄い。途中からこれってホラー映画か?てな展開になって映画館を途中退席するおばさんまで続出。展開はともかくとして映し方がそれまでのだだっ広い死の世界にちっぽけな人間という構図から一転、擬似ドキュメンタリーで流行のアップで揺れる画面という慌しい恐怖演出に変わってしまってがっかり。それでも現在二児の父親という境遇のせいだろうが、ただ生きることが困難な時代になにがなんでも子を守り、おそらくは生まれ持ったものであろう善を育もうとする親としての本能に引きつけられた。ラストはこの世界で描ける精一杯の希望を見せる。人が食べられる世界においてペットですら食べない家族との遭遇という。
R&Aさん [映画館(字幕)] 6点(2010-11-29 13:51:03)(良:2票)
2.《ネタバレ》 原作未読ゆえ、恐れ知らずな状態になりますが、少なくともコレは単なる低予算B級SF映画。現代の黙示録として優れた原作って事らしいんですけど、映画は延々と人食いから隠れる逃げるを繰り返すばかり。いや、人食いが横行する世界で息子を守るという大義ゆえに、他人に施しを与えず、盗み、人を殺め、そして衰弱してゆく父と、天使を象徴する無垢な存在としての息子ってところに飽食の先の行き詰まりの状態と未来へ続く法とが描かれているんでしょうけどもさ。でも、終末=人食いって発想がピンと来ないんですわ。『ザ・ウォーカー』と思いっきりネタかぶりしていて、『ドゥームズ・デイ』みたいでもあるのですが、『マッドマックス』『北斗の拳』的世界観も含めて、本当にそうだろうか?って。あえてそういう類型的で貧困なイメージの中に放り込んで見せたい語りたいものってなんだろうか?って考えた時に、響いてくるものがちっともないのは自分には今や家族ってモノの存在が大変に希薄だからなのでしょうかねぇ? 子供でもいれば、ここに大きな共感や恐怖があるのかもしれませんけど。自分には、この映画、間違ってシャンテにかかっちゃったシネパトス映画としか映りませんでした。ってローカルな事を。そうそう、息子が途中で風邪っぽくなって寝込みますけど、あの世界では苗床となる人間が殆どいないので、ウィルスの存続もまた難しいハズだと思うのですが。そこのところ、原作ではどうなってるんでしょ?
あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 4点(2010-10-12 20:37:24)
1.《ネタバレ》 観た後に、じわじわじーんと来る映画ですね。
サバイバル物が大好きで良く観るのですが、これはかなりリアルでした。
主人公がアクション得意とかもちろん全然なく、普通の人で、だんだん弱って・・という感じで
父と息子の台詞がいちいちじーーーんと来ます。
危機にもいっぱい出会うけど、運いいなあ!!というのが連続で(最後も含めて)
まあそこは創られた話なんですが、お父さんの気持ちが痛い程解って
ひたすらじーんです。子供は子供で若干甘やかされてる感じもするけど、やっぱり
一人の人間で。
一対一の人間の魂の強い絆を観た気がしました。
そして、この映画のような死んだ世界じゃなくとも色んな形であちこちで親は
子供を必死に育てているよなあ、とも思いました。

皆、本が素晴らしい、と仰るので、読んでみようと思います。
梅干御飯さん [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2010-09-21 21:52:56)
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【点数情報】

Review人数 24人
平均点数 6.33点
000.00%
100.00%
214.17%
300.00%
414.17%
5312.50%
6937.50%
7625.00%
828.33%
914.17%
1014.17%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.66点 Review3人
2 ストーリー評価 8.00点 Review3人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review3人
4 音楽評価 7.50点 Review2人
5 感泣評価 8.00点 Review3人
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