22.正しく、小津監督の世界だ!その人間の描き方、一つ一つのシーンの描き方から音楽まで何もかも小津監督を思わせる世界です。暗くなりがちな中にも時々、見えるユーモアと優しさとのバランスがほど良くて、観ていて気持ちが良い。ラストがこれまた良いんだなあ!正にタイトル通りに相応しいあのラストシーン!空を見上げる二人の表情がこの映画を物語っている。やたらめったらうるさい音楽を流し、CGばかりのめまぐるしい映像ばかりの今のハリウッド映画とは違って、人間味溢れる世界、じわりじわりと来る温かさ、こういう映画があるから私はミニシアター系の映画が好きです。 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-02-10 21:55:02) (良:1票) |
21.・・・面白い。最後は感動したし晴れやかな気分になった。人生あきらめちゃダメですね。 |
【k】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-05-06 00:32:12) |
★19.アキ・カウリスマキ、この人の映画はサイレント映画のごとき会話が無いのですが、ここまで徹底されると笑えてきます。冒頭のレストランでコックが騒動を起こす場面なんて騒動から解決までずっと会話なしですから。で、会話があっても実に単純。「飲むのに付き合ってくれ」「今日はやめておくわ」「ぜひ付き合ってくれ」「わかったわ」(笑)。「許してくれ」「許せないわ」「帰ってきて欲しい」「帰るわ」(笑)。なんて駆け引きのない会話なんだ。言い訳だとか策略だとかが一切無い会話が心地の良い世界を作り上げています。出来すぎのエンディングはいわばこの監督のこだわりでありスタイルと言えましょう。この独特の“味”を活かして違うスタイルのものも観てみたい気もしますが、一生貫き通してほしかったりもします。 【R&A】さん 7点(2005-02-24 11:34:14) |
18.「小津が好きなら絶対気に入るから見ろ!」と常々いろんな人に勧められていたのですが、公開当時見た「レニングラードカウボーイ」シリーズにあまり相性が良くなかったのでずっと敬遠してました。で、この度やっと拝見。確かに小津だ。けど、ごめんなさい!私はどうしても彼の「間」には馴染めないし、好きになれなかったです。 【黒猫クロマティ】さん 6点(2004-11-02 13:32:32) |
17.監督の小津愛を非常に深く感じさせられる、失業夫婦でありながら健気で前向きな妻、夫婦愛、言葉少なくとも独特の間、整えられた構図、音楽まで見事に小津映画してました。 【亜流派 十五郎】さん 8点(2004-05-22 13:10:03) |
16.《ネタバレ》 この映画の好きなところは、さりげないところだ。音楽も台詞にも大げさなところがない。大げさなのが悪いというのではなく、本当に伝え方が上手なのだ。人々の小さな動きの中から何かを発見した時少し嬉しくなる。どんな時でも、それが辛くても、悲しくても、悔しくても、あるいは飛び上がりたいほど嬉しくても主人公イロナの表情はさほど変わらない。いつもやんわりとした空気のなか、カウリスマキの持つ優しい目線と、なぜだか笑みが漏れる独特の「間」が色々な出来事を上手に伝えてくれる。夫婦して一気に職を失う結構悲惨な物語なのだ。「38歳?いつ倒れてもおかしくない。」なんてことを言う失敬な男まで出てくる。でも事の流れはいつも穏やかだ。老舗レストランの最後の夜の様子や、ローンで買ったテレビが運び出されるシーンなど、寂しさとおかしさと優しさが同居している。最後はハッピーエンドで、でもやはりさりげない表情の主人公を映す。しかしその後亡くなった友人へのメッセージで締めくくられており、切なさで胸がいっぱいになってしまった。 【のはら】さん 8点(2004-03-30 19:32:14) (良:1票) |
15.《ネタバレ》 バスの運転手にキス。フィンランドってどんな国だよ! と一人突っ込んでいると、この二人は夫婦であることが分かる。おいおい何プチドッキリやってるの、と監督の思惑にまんまとはまる。所々に可笑しさを誘うシーンがある。夫の解雇をトランプで決めるシーン(そんなアホな!)。映画館のもぎりのお姉ちゃんに悪態をつく夫(妹かよ! 又騙された)。回転資金をカジノで稼ごうとする(やめろって)。愛想の無いレストラン(「いらっしゃいませ」は日本の文化か?)。監督の掌で遊ばれながら、私はこの短いお話にぐいぐいのめりこんで行った。そしてラストの夫婦のカット。無表情なオウティネンが笑ってるようにみえる。かー、いい話だ。アホな日本人が海外旅行やブランドものや学歴でしか幸せを叶えられないのに反して、この貧乏の極地にいる二人はそれをしっかり掴んだ。見習わなくちゃいけないんじゃない、こういうの。それにしても支配人は銀行には金を払えず、なんで新規の回転資金は出せるの? こういう詮索は無粋か。 (ビデオ) 【komati】さん 9点(2004-03-09 21:59:57) (良:1票) |
14.この映画が製作された当時、フィンランドでは失業率が20%以上にも上り多くの人々が仕事を失ったという。フィンランドを愛するカウリスマキ監督にとっては、これは失業した人たちへの「めげずに頑張れ!」という応援のメッセージなのかもしれない・・・。最後に出てくる今は亡き俳優「マッティ・ペロンパーに捧ぐ」という文章も涙を誘う。 【かんたーた】さん 9点(2004-03-04 14:57:57) (良:2票) |
13.アキ・カウリスマキ監督いいですねぇ!!なんともいえない雰囲気のある人ですね。でもどこか笑ってしまうのは何故??かっこいい人きれいな人が一人も出ていないってのもスゴイ。全然リアルじゃないようで妙にリアル。音楽も素晴らしいです!! 【kaneko】さん 9点(2004-03-03 09:55:42) |
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12.フィン好きでチェックしました。国民性・・・(^^)? なんとも素朴で不思議。2度も見て話はうろ覚えなのに、場面はくっきり焼きついとります。 【ジマイマ】さん 7点(2004-02-03 13:36:38) |
11.《ネタバレ》 穏やかで、心優しい作品です。犬が可愛らしい。静かに描かれる夫婦の絆がとても愛しい。後の『過去のない男』に繋がっていくような作風だと思います。 【藤堂直己】さん 9点(2004-01-25 11:13:39) |
10.やみつきになるような、根暗~なユーモアのあるカウリスマキマールド。またこのおばちゃんかよ!と思いつつ見ましたが、これはおすすめ! おばちゃんが仲間をあつめるところがカッコいい。見終わると元気が出てくる作品です。 【ETNA】さん 9点(2004-01-20 18:08:32) |
9.《ネタバレ》 単純なハッピーエンドではないところが良い。その後あのレストランは流行るかどうか分からない。どん底にあった夫婦に訪れたつかの間の幸せ。それは浮き雲のようなものかもしれない。人生は前を向いて歩くしかない。 【ぷりんぐるしゅ】さん 10点(2003-12-05 20:37:55) |
【ボバン】さん 4点(2003-11-05 00:18:11) |
7.ババアは無表情で怖いがなんだかほんとに心温まる映画、最後、客入って本当によかった。 【たましろ】さん 8点(2003-10-13 21:48:21) |
6.私はもはや、カウリスマキにとりつかれてしまったんだと思う。(あっ、ミカでないほうの) これが理想の愛の形だなんて。あぁ、マッティ・ペロンパ~、なんで死んじまったんだよ~ぉ。 【Bridget】さん 10点(2003-09-14 01:25:27) |
5.何がどうとか言いにくいんですけど、どこかすっとぼけた感じで幸せな映画でした。もう一回みたいなあ 【ババロア】さん 8点(2003-07-15 02:15:26) |
4.ラストが良くてスッキリするいい作品だと思いました。オープニングの黒人の人の歌を聞いてて「ひょっとするとこの作品はおもしろいかも!」と思い期待してみました。すると前半は旦那と奥さんの不幸の連続でしたねえ。≪旦那はトランプで解雇通告されるし・・・そんなのいいの?≫そして、あげくの果てに旦那は妻の給料のために戦うも逆にボコボコにされる(顔半分見てたら、笑っちゃいました。)し・・・しかし後半の出来は良かった。やつれた38歳の奥さんの顔も前半よりは少しきれいに見えました。再出発となるレストランの方もだんだん客の入らない店から予約の入るほどの店になっていって私は「ホッ」としました。ハッピーエンドで本当に良かった(前半のまま終わってたら泣くでしょう!)まあ映画だからいいけど実際あんな上手くいくもんじゃないと思います。 【ピルグリム】さん 7点(2003-06-20 16:09:19) |
3.登場人物が見事に笑わない、挨拶しない、お礼さえ言わないの三拍子。妙なところが気になってしまいました。そういう国民性なのか、はたまた監督さんの趣味なのか興味がつきないので、同監督の他の作品もぜひ見てみたいです。女主人公に不運がしっくりなじんだ頃のあの結末。アンニュイ映画のお約束のやりきれなさが残らないのがよかったです。 【Rei】さん 6点(2003-06-13 20:24:20) |