121.《ネタバレ》 これはおもしろいです。マトリックスを意識してしまうと新鮮さは薄れますが、それでもメイキングにもあったように、監督のCGをなるべく使わない映画作りに脱帽しました。CGを使わないことで、映画のリアルさが倍増しています。廊下が回転しているシーンではあまりのリアルさに、カメラが固定され廊下が回っていることなど、思いもつかないくらいに1シーン1シーンが巧みに制作されている。「夢のまた夢の中」という状況を現実で例えれば、鏡に映った鏡を見ると誰しもその中を覗き込みたくなるはず。鏡の中では「鏡の中に小さい鏡がその中にもまた小さい鏡が」という風に永遠のループを繰り返しますが、小さくなればなるほど視認性は薄れます。そんな感じのことが夢という仮想現実においてインセプションするというテーマで描かれている本映画の世界観は非現実の世界に、現実世界にいながらにして、どっぷりと浸れるという点で素晴らしい。 【SkyLight】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2010-12-26 23:58:16) |
120.見ていると今は第何階層にいるのか、はたまた現実なのか夢なのかわからなくなってくるし、ラストもいろんな解釈が可能。何度も見ていろんな結末を想像してみるのも面白い。まあ、そんなに難しく考えなくても単なるアクション映画としてもよくできている。いろいろな見方が楽しめる秀作だと思う。 【ぷろぐれめたる】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-12-26 18:06:54) (良:1票) |
119.Memento,Prestige,Insomnia, Dark-knight。今までExcitingな作品ばかり(Beginsをのぞいて)連発していたクリストファーノーランの最新作。評価も軒並み高いし、製作費もすごいし、ストーリーも最高に楽しいみたいだぞ!と聞き、高い希望と期待を持っていましたが・・・。 ひどかったです。 というか小説、映画、ドラマ、漫画で夢なんて何度も題材にされてるし、あの程度のストーリーだったら道端にあふれていると思うんですが。 予告編が映画の全てを語ってると思います。 アクション映画としてはアクションがつまらないし、ミステリー(サスペンス)映画としてはストーリーがどうでも良すぎます。 なんか題材がでかいわりにやってることがちまちましてるし。 映像はTopNotchですが、正直時間の無駄です。 2時間超も明らかにいらない。 こんな映画を見るくらいなら、夢ではないけど良く似たタイムトラベルを題材にしたバタフライエフェクトやタイムマシンを見る方がよっぽどすっきりします。 大体Endingに禁じ手を使っちゃあだめでしょう。 ちゃんとしたサスペンス映画であの最後なら納得しますが、このタイプの映画であれは無いでしょう。 寅さんが「それを言っちゃあお終いだよ。」って言ってる姿が浮かびました。 【ronronvideo】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 2点(2010-12-26 03:31:06) |
118.《ネタバレ》 夢の中、そして夢のまた夢、という身近にあることだけに興味深かったです。 なんでもありの世界なだけに矛盾点が多くなるリスクは高く、やりすぎると粗が目立つと思いますが、その辺は許容範囲内でうまくバランスとって仕上げたと思いました。 一歩間違えば非常にわかりにくくなるだけに、懸命にわかりやすくしようとした努力が伺えます。 最初の1時間は説明書といってよいでしょう。 仕掛けが複雑な分、ストーリー自体は非常に単純です。 そのため、けして名作の部類ではないと思いますが、挑戦的な内容に取り組んだことに敬意を表して高得点とさせていただきました。 余談として付け加えれば、コマ回しをラストにもってくるのは、あまりにもベタすぎて蛇足っぽく感じました。 あのコマは個人的には倒れてほしい・・・ハッピーエンドを望むからではなく、あれが倒れないということは夢オチになってしまうから。 何かと評判悪い夢オチですが、この作品は、最初から夢だ!としている潔さが気に入っています。 だから夢オチは勘弁してほしい。 【午の若丸】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-12-25 13:16:12) |
117.今年公開された映画の中で最高の面白さだと思う。 映画館に見にいかなかったことを非常に後悔している。 夢の中で夢を見る、深い階層の夢ほど実際の経過時間よりも体感時間が長いなど、アイディアがすばらしい。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-12-23 16:17:26) |
116.確かに、非常によくできていると思う。だが、一方で、やりすぎだとも思った。状況を登場人物たちがわざわざ説明してくれるというのはやはりどこか見ていて萎えるし、すごい有様をまんますごい有様としてあまりに真っ向から描きすぎていて、途中あたりから食傷気味になった。 【峠のわが家】さん [映画館(邦画)] 6点(2010-12-18 00:26:27) |
115.見た後、面白かったといえる映画だけど、話が複雑でついていけなかった。でも、何度も見る映画でもないし。マトリックス的な映画だけど、マトリックスほどの衝撃はなかった。 【doctor T】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2010-12-09 21:50:10) |
114.《ネタバレ》 キックしてほしいと思う日常生活よりも キックされないまま夢の中で生き続けるほうが幸せなら・・・・ 私はそちらを望む。。。 【ナラタージュ】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-12-08 22:56:55) |
113.《ネタバレ》 夢の世界が何層にも別れていて夢の中の夢と深くなるにつれて非現実的で体感時間が長くなるというアイデアは面白い。その層を上下しながら進む物語はコブ自身の妻との葛藤も絡んでいて一筋縄ではない。 コブがつくったという3層目のビルが乱立する世界は自分の夢に見た世界と似ていてゾッとさせられた。 ただ、それ以外の部分は少し物足りなさが残った。折角の非現実世界なのにハリウッドお得意の銃撃戦ばかりでは芸がない。もっと不条理で想像力を刺激されるようなアイデアやビジュアルが欲しかった。確かに街が裏返ったり突然列車が現れたりなど驚かせるところはあるが。。。欧州出身監督でリメイクされたらだったらもっと違った風味の作品に仕上がるかも。ジャン=ピエール・ジュネあたりが監督したら非常に面白い作品になるかも知れない・・・。 【ロイ・ニアリー】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-12-08 02:07:47) |
112.《ネタバレ》 ある人が夢に出てきたから何となく気になる、というレベルではなく、夢に入り込むことで深層心理を操り、ある考えを植え付ける手法、インセプション。一体どうなってんだ~?と、色々考え考え鑑賞。無い頭で理解するのは難しい。だけど、もう一度観てもきっと面白い。それだけ観客を飽きさせない迫力満点の映像が炸裂。今作は映像だけでなく、主人公の悲しい過去にグッと来てしまった。彼にとってインセプションとは、単なる金稼ぎではなかった。失った愛しい人との蜜月を永遠に生かしておく、唯一の方法だったのだ。 【SAEKO】さん [映画館(字幕)] 9点(2010-11-14 21:19:49) (良:1票) |
|
111.《ネタバレ》 うんうん、さすがクリストファー・ノーラン監督、単純には見せないですね。この度もすっかりしてやられた感ありです。現実は夢か、夢こそが現実か?このつかみどころのない世界観を、なんともすっきりと手に汗にぎるアクションでテンポよく見せてくれるんでしょう。 【カエル本舗】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-11-10 18:22:38) |
110.確かに楽しかったけれど納得いかなかった部分もちらほら。もう一度見たら評価が変わるかもね。 【アスモデウス】さん [映画館(字幕)] 5点(2010-11-08 20:16:45) |
109.ダークナイトの監督の作品でしたか。まあ中身ゼロまったく時間の無駄も納得。 【エラリイ】さん [映画館(字幕)] 1点(2010-11-07 02:26:03) (良:1票) |
★108.飛行機の中で見ました。ストーリーも映像もキャスティングも文句なし。ディカプリオの役柄がセンチメンタルすぎますが、レフの「ソラリス」で提示されて以来、何度となく映画や小説、マンガなどに使われたテーマ、辛い現実で生きるより幸せな夢で生きていたほうが幸せなら、現実逃避でもしかたないのではという選択。やはり泣けてしまいました。 【omut】さん [映画館(吹替)] 7点(2010-11-06 22:31:55) |
107.打・投・極全てにおいて優れた映画。古今東西、あらゆる映画好きを唸らせたその出来栄えは、まだ見てない人は一見の価値ありです。メメントといい、ダークナイトといい、この監督、どこまですごいんだ・・・この監督にめぐり合えて本当によかったです。 【みーちゃん】さん [映画館(字幕)] 10点(2010-10-24 17:04:03) |
106.この映画を見て以来、日常生活における全ての思い込みを『誰かにインセプション(「植え付け」)されたんだ!』と言い訳して過ごすようになりました。 【たいがー】さん [映画館(字幕)] 10点(2010-10-09 22:08:45) |
105.ここまで凝られた設定、ストーリーなのに、説明が少ない。これぞノーラン映画。 人は物事に対して発見や解析をし喜びを感じる生き物。ノーランはこの人間の習性を良く分かってるんだろう。1から100まで説明して見せるのではなく、1から60まで見せて残りの40を見てる側に見つけさせたり、解釈させたり、または想像させて楽しませてくれる。ボーっと表面的な面白さを見てるだけじゃダメだ。集中し考えながら内面的な面白さを見ないと映画の本質は分からない。エンドロール、興奮覚めあらぬ状態の我々に彼は言う、「さぁ起きろ。現実がはじまるぞ」。そこに響き渡る「目覚めの合図」 【関白宣言】さん [映画館(字幕)] 10点(2010-09-23 02:14:53) (良:1票) |
104.《ネタバレ》 ライバル企業がアイディアの盗み合いをする楽しい~映画かと思いきや・・・。夢の中をセンチメンタルな部分にとらわれて行き来して意味不明なまま終わる、私には全く楽しめなかった理解不能な映画でした。(ここでは凄い高評価なので結構楽しみに映画館まで行ったんですが・・・すいません)。 夢(とか妄想)の世界ばかり見せられる時点で(つじつまが合わなくても、話がちゃんと繋がらなくても)「何でもありじゃん!」と興醒めしてしまうのが私の性分なものですから・・・。 【より】さん [映画館(字幕)] 1点(2010-09-22 21:40:20) (良:2票) |
103.何層にも及ぶ「夢の構築」が難解で、1度見ただけでは何をやってるのかすら理解する事が困難。あまりにも独創的な世界観のうえに不器用な説明しかないため、正直2度3度見る気も起きなくなるんだな。まぁこの非現実的な設定をどう捉えるかがこの映画を楽しむ鍵となるわけだが。 映像は驚異的で音楽もツボを突いた見事な出来。しかしこの最大級にわかりづらいストーリー展開は、おそらく俺みたいなバカ向けに発した映画ではないんだろう(笑) 【テツコ】さん [映画館(字幕)] 2点(2010-09-22 12:45:11) (笑:1票) |
102.《ネタバレ》 面白かった。「メメント」テイスト全開で作られていて、ミステリ系映画が好きな身としてはたまらない。間の無重力戦闘とかもなかなかきれいで見ていて面白かったし。 ■単純なエンタメ(アクション・サスペンス)として見た場合、「夢の中の夢」「夢の階層構造において時間の経ち方を大幅にずらす」「夢の中だからご都合主義や派手すぎるアクションも大目に見れる」といった要素が大きく、アイデア勝ちだと思う。 ■話の構造としては同監督「メメント」に近い。「メメント」と「インセプション」の違いは、まず前者が純粋にミステリーとして構成されていたのに対し、後者はアクション・サスペンスとして一般受けしやすい構成になっている点。あと、前者が大枠の謎解きをラストにしてくれたのに、後者は謎解きしなかった点かな。特に後者は本作を解読する上で大きい。それと、メメントはストーリー追うだけでも頭が死んだのに対し、本作は一応おおよそ話は全部追えるように作られているのは観客にとっては良心的。 ■【以下激しくネタバレ】ラストのあまりにご都合主義的にすぎる展開と「監督はこの作品の脚本に10年かけた」という記事を読んで、ラストはフェイクで「すべてを描かなかった」という理解に変えた。 ラストの解釈で、希望的なハッピーエンドととる人が多いようだが、必ずしもそうではないと思う。とりあえず冒頭で、トーテムについてサイトーは「見ている」し「見たことがある、と発言している」し、「倒れたら現実、と自身が解説しているシーンがある」のだからトーテムについては相当怪しいというか、これ自体偽の記憶の可能性が十分ある。 あと、ラスト近くの電話してから1時間そこいらで罪が全部もみ消せる(し、それがパスポート・コントロールまで情報が行きつく)のかよという問題や、なぜ父親が迎えに来ているのかという問題もある。 他にも、モルの自殺がコブのいるビルではなくその向かいのビルから飛んでいる点、コブとサイトーがどうやって戻ってきたのかという点など、不審な点は多い。 そう考えると、ラストは希望的な「現実」という答えより、「夢」の方が正しそうな気がする。 【θ】さん [映画館(字幕)] 10点(2010-09-15 01:27:10) (良:1票) |