84.実話がベースということがあり、現実のマフィア(ギャング?)をとてもリアルに描写していた。言われている通り、『ゴッドファーザー』のように美しく、ロマンに満ちた感じではなく、地に足が着いた感じ。『ゴッドファーザー』と同じように、主人公達が着ているものや、家の内装も豪華なのに、『ゴッドファーザー』はそれらが重厚的な感覚を与えているのに対し、本作のそれらはどこか薄っぺらい印象を与えていた。 ロバート・デニーロの演技のうまさには改めて舌を巻いた。間抜けとまともの中間ぐらいの顔だったのが、終盤には冷酷で非情な顔をするようになり、その豹変ぶりがとてもうまく、印象に残っている。 また、主人公の自分を客観視した淡々としたナレーションと、とてもうまくまとまっている映像がとても上手くリンクしており、これだけ長い映画なのに中だるみ感を感じさせないのは賞賛に値する。 ただ、その淡々としたナレーションが主人公と観客を切り離してしまっており、感情移入ができず、見た後に残るのは「おもしろかったなー」だけというのが問題だろう。 |
83.良かったよ。ただ、どなたかも書いておりましたが、全く「グッドフェロー」じゃないね。でもこれが現実なんだろうね。それも、また良し、というところかな。 【すぎさ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-04-02 16:41:49) |
82.マフィアの半生をよく2時間前後でまとめられたなあと思った。最後まで「なにかあるのか?なにかあるよね!?」と思いながら観ていたらなにもなく、終わってみれば「だから何??」って感じ。 【Syuhei】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-03-14 16:38:45) |
★81.ジョー・ぺシを見ているだけで楽しかったです。男たちの絆と家族の絆、いろいろなしがらみがストーリーにからんできますが、ふ~んという感じで見ていました。権力を振りかざす登場人物がストーリーの中心になる映画は見終った後にあまり良い気分がしないです。 【omut】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-01-02 01:47:39) |
80.強力な伝染病の話を思い出した。致死率が五割を超えるエボラ出血熱の一種は、宿主たる人間が減りすぎて、病が広まる前に死に絶えてしまったのだ。並外れた攻撃性は諸刃の刃となる。 ちょっとした気に食わないといっては人を殺し、分け前が惜しいからといってはまた殺す。ここまでくると凄みがあるとかいう以前に、バカである。いくら非合法組織といえど、信頼関係もなく裏切りを当然のものとすればいずれ組織が立ち行かなくなるのは目に見えている。「道から外れたものはすぐに殺し、恐怖で統制を取る」という台詞があったが、逆効果だ。恐怖がもたらしたのは疑心暗鬼と混乱、そして破滅。頭の悪いチンピラの物語は『ゴッドファーザー』のようにかっこよくはないものの、徹底したリアリズムには惹きつけられる。 ただ実話だから仕方ないが、終盤が退屈。麻薬が絡み始めてから失速し、尻すぼみに終わってしまう。つかみは素晴らしいし、趣味のいい音楽にのせて流れるストーリーはなかなか楽しめたのに、終わり悪ければ全て悪し。結末で一気に評価が下がった。 【no one】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-20 23:11:01) (良:1票) |
79.マフィア映画の楽しさがいまだによく分からないが、これぞマフィア映画って雰囲気だったので好きな人は好きなんだろう。しかし、こんなんでよく繋がりが保てるなと思う。 【ぷりんぐるしゅ】さん [地上波(吹替)] 5点(2005-11-13 21:28:02) |
【k】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-10-08 12:02:47) |
77.『ゴッド・ファーザー』がファミリーを題材とした映画なら、この映画は末端の”チンピラ”たちの映画ですね。「なぜそこで怒るかなぁ」とついついツッコミを入れたくなる、ジョー・ぺシのキレどころが分からない、ムチャクチャなキレっぷりが恐怖です。考えをコロッと変えるジミーはもっと怖い。面倒見のいいポーリーは一番こわい。この世界で生き残るには、仲間をも平気で裏切る。これって、すごく怖い。誰も信用できない裏社会を露骨に表しています。ポーリーをドンとする、ヘンリー・トミー・ジミーの絆は感動的ではなく、濃いようで渇いてもいる、いかにもスコセッシの演出らしい息苦しさを感じる繋がりでした。ヘンリーという、マフィアに憧れた男のだらしなき(しかし実際の末端の”チンピラ”たちもこうなんだろうなぁと思わせる)生き様を如実に表した、ズズィと一歩、踏み込んだ映画であることは間違いないと思います。 【どんぶり侍・剣道5級】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-09-12 21:13:14) (良:1票) |
76.組織のルール・価値観が全ての世界で全員の利害に合う仕事をしていれば身分は保障され組織の均衡を乱すと突如死が待っているマフィア世界を描く。マフィアの華やかさを前半で描き続け観客がこの世界も悪くない思い、デニーロ、ジョーペシらの個性にこいつら愉快な奴らじゃないかと錯覚しかけた所で突如暗部へ触れていく転換が衝撃的。個人の視点から描くことで観客にまるで組織の一構成員になったかのように思わせる臨場感が秀逸。 【Arufu】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-08-24 21:14:17) (良:1票) |
75.マーティン・スコセッシ監督とロバート・デニーロが組むとやっぱり面白い!この黄金コンビの作品の中では「タクシードライバー」に次ぐ二番目に大好きな映画。これもロバート・デニーロが素晴らしく、それにも増してショー・ペシがデニーロ以上に素晴らしい!アカデミー賞助演男優賞受賞も当然の結果だと思います。ドキュメンタリータッチな映画作りで物語はどんどんと進む。その進め方もかなり好きです。音楽の使い方も素晴らしくこれは間違いなく傑作と言えるでしょう! 【青観】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-06-05 18:02:45) |
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74.ギャングもやはり人の子ということか。 自分が殺されると分かったら、自分の命は仲間を裏切ってでも守るという「現実」が描かれていた。 ここにはギャングに対する憧れでは済まされない世界や映画で知る一般のギャングの世界とは違う世界が描かれていると思う。 デニーロは自分の身に危害が加わらないように、例え仲間であろうと強奪事件に関する人間を殺しまくっていた。恐らく彼は有無を言わさず、後ろから引き金を引いて殺したのだろう。 結束が固いはずのギャングの「仲間」「信頼」とは何かを考えさせられる。 それにしても序盤の口を割らないで皆から祝福された法廷シーンとラストで頼まれていないのにベラベラと口を割るシーンの対比は見事だった。 ラストのリオッタのビクビクしながら新聞を受け取る姿も印象的だった。ギャングであろうと、自分の身に危険が及べば、何でもする。人間にとって本質的な部分が描かれているとは思う。 しかし、もうちょいリオッタがあそこまで追いこまれるような姿はしっかりと描いても良かったとは思う。 仲間を「裏切る」行為はそれほど軽いものではないはずだ。 ここは重要な部分なので、カレンが自分の両親に会えなくなるとかならないとかそういう話で済ませてもらいたくなかった。まあ、これが本当の現実的な問題なのかもしれないが。 ジョーペシは相変わらずの切れ加減だが、本作よりも「カジノ」の方が近寄りがたい恐ろしさがあったな。自分をさえぎるものがいたら誰であろうと殺すような雰囲気があったのだが。 ジョーペシ関係も少し描き方が甘いような気がする。 ジョーペシが殺されて、デニーロは激怒するもののその後のストーリーに上手く繋がっていないと感じた。 また、死体のために穴掘ったり、マンション立つからと言って吐きながら掘り起こしたり、その後、クルマを奥さんに文句言われながら綺麗に掃除したりとするあたりが現実的な描き方であり、面白いと感じる部分ではある。 【六本木ソルジャー】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-04-09 20:01:15) |
【アルテマ温泉】さん 3点(2005-03-27 17:52:17) |
72.これまた久しぶりに見直した映画だが、高校生のときに見たのと随分印象が違う。物語の途中で語っていたかもしれないが、日常の中で「死」は突然やってくる。その他、不幸も幸福も日常の何の変哲も無い中に訪れる。たしかに、この映画の登場人物ほどでないにしても私たちだって「生」と「死」は紙一重。ドラマチックに盛り上がらない所が(私の中では十分にドキドキしているのだが)自分の生活と重なって逆に盛り上がる。マフィアの下っ端じゃなくても、私たちに十分起こりえるシュチエーションが映画のいろんな所にちりばめられてませんか。 【蝉丸】さん 8点(2005-03-20 15:09:08) |
71.少しでも犯罪者心理を知る者なら、殺伐とした世界に生きる犯罪者が本当に求めるのは“ロマン”や“男気”ではなく“ユーモア”だと言うことが解るはずだ。そういう意味ではロマンチシズムに傾きすぎた『ゴッドファーザー』よりも、この『グッドフェローズ』のユーモアに満ちた淡々とした描写の方がリアルなギャングの姿だと言えるだろう。そもそもギャングとは「自分以外を信用しない」連中であり、そんな連中がやれ「兄弟愛」だの「仁義」だのと言うのは、単に自分が身を置く世界の緊張感に耐えられないから生み出す“虚構”に過ぎない。彼等はそんな自分たちの不幸を直視しようとはしないし、“幻想”だと解らずに“ギャングの美学”に陶酔してしまう愚か者さえいる。だが結局彼等の大半が行き着くのはこの映画でも描かれるように、かつて自分が軽蔑していた“普通の生活”よりも悲惨な場所なのだ。レイ・リオッタ演じる主人公が麻薬に溺れてにっちもさっちも行かなくなる姿はユーモラスで素晴らしくリアルな犯罪者の実像だ。 【トマシーノ】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-03-11 16:05:11) (良:1票) |
70.まさしく、しょぼ映画。キャラに魅力ないし脚本に起伏ないし、はっきり言って最後まで観たら偉い。キャストもスタッフも、片手間に作ってるようにしか思えません。ちなみにジョー・ペシという人がどの役をやっている人なのか、最後まで分かりませんでした。 【金子淳】さん [地上波(吹替)] 3点(2005-02-13 11:09:53) (良:1票) |
69.とにかくナレーションがしつこくて(しかも、途中で視点が変わるなどということをしている!)、吐き気を催しそうになった。何でそれを映像や演技で表そうと考えないのだろうか。チンピラ描写に徹したヒーロー不在の作品主旨は悪くないだけに、このおせっかいが何とも残念。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-01-30 01:43:51) |
68.ジョーペシの演技は喋りも含めテンポ良くていいです。レイリオッタですがこの作品では、あまりうまさを感じられなかった。これ観ると薬の怖さがよく解ります。 |
67.ものすごく饒舌な映画ですが、その割には薄っぺらな印象です。古舘伊知郎のトークのような……。何よりがっかりしたのは、あの名優デ・ニーロがたんなる“悪人”に終始したこと。べつに“良心”や“正義の味方”の登場を期待したわけじゃないけど、もっと苦悩する姿とか遠謀深慮する様子を見たかった。人物描写が浅い分、ドラマチックなシーンがあるかといえばそうでもないし。なんか下手な歴史教科書みたいでした。音楽が懐かしかったので、プラス3点。 【眉山】さん [映画館(字幕)] 4点(2004-09-09 17:21:29) |
66.《ネタバレ》 冒頭で「仲間を売るな」「決して口を割るな」と来た時点でオチは読めました... 【マイケル】さん 6点(2004-07-29 15:01:29) |
65.マフィア&デ・ニーロつながりで、ゴッド・ファーザーの直後に観ました。 ゴッド・ファーザーがあまりにもすごすぎて、自分の中ではこの作品の影は薄かったです。もっと違うタイミングで観れば、楽しく感じたのかもしれません。 【しまうまん】さん 6点(2004-07-28 07:10:25) |