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出来ごころ

[デキゴコロ]
(出來ごころ)
Passing Fancy
1933年上映時間:100分
平均点:8.25 / 10(Review 8人) (点数分布表示)
ドラマサイレントモノクロ映画
新規登録(2003-10-15)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2019-11-24)【イニシャルK】さん
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監督小津安二郎
助監督原研吉(監督補助)
キャスト坂本武(男優)喜八
飯田蝶子(女優)かあやん
大日方伝(男優)次郎
突貫小僧(男優)富夫(富坊)
伏見信子(女優)春江
笠智衆(男優)船の客
倍賞千恵子(音声版)
寺田農(音声版)
原作ジェームス槇(原案)
脚本池田忠雄
撮影杉本正二郎
長岡博之(撮影補助)
配給松竹
美術脇田世根一
編集石川和雄
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8.小津の人情の芽生え。黄金期の礎となった記念すべき1作だと思います。
カニばさみさん [DVD(邦画)] 7点(2016-12-13 00:05:30)
7.《ネタバレ》 昔の労働者はいかに始業時間を知ったのか、ってのが気になってた。工場でサイレンを鳴らしただろうが、しだいに居住区が広がっていくと、この映画のように労働者が各自時計を持つようになったのだろう。富坊の部屋に時計があるのは子どもは早起きってことなのか、それとも喜八は文字盤を読めないってことなのか。昔の映画って、細部までいろいろ考えさせてくれるから嬉しい。で喜八と次郎と春江の三人の心模様が進行していく。恩の義理と心情と。「隣の大将をコケにさせるような真似はよしてくれ」なんてあたりに、かえって次郎の心情を暗示させている。ヤマ場は盆栽をめぐる場。喜八がぶつたびに富坊はそこを掻く。別に痛くもないやあ、という不貞腐れの表現。そして逆襲、「新聞も読めないで」。喜八ぶつ、富坊掻く、ののち、富坊が喜八をぶつ。やがてされるままになる喜八。子どもにぶたれるにまかせる親、ってのはしばしば小津作品に現われるモチーフだが、ここらへんの侘しさは一級品ですなあ。自分は字が読めない、この子は勉強できる、春江に惚れるのがカアヤンに笑われるほどの歳になっている、自分が惨めに見えてきて、でもその自分を父とする子どもが目の前にいて…。そういったあれこれが凝り固まった場。で「贖罪」で与えた五十銭玉で、富坊の病気を導く。病院代の工面、「こんなときでもなきゃ、あたしなんか御恩返しができませんもの」と春江。喜八は「そう言ってくれるだけでも、ガキぐれえ殺したって」、でも春江が一番言いたかったのは次郎に対する「どうせあたしなんか構わないんじゃないの」。こんなシーンは映画史上いっぱいあったと思うんだけど、段取りよく次郎と春江の愛の確認につなげていくうまさゆえか、泣けちゃう。盆栽からここまでの流れの自然さ、昔のシナリオ術ってのはこういうところが眼目だったんだろう。で北海道行き、かつて子どもに殴られるにまかせていた喜八は、次郎を殴る。しかし喜八をかっこよくし過ぎないようにと、ズボンをシワシワにして脱いでいた描写を、反復させる場を用意する。小津の喜劇の才と、侘しさを描く才とが、不可分に絡み合っている傑作。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 9点(2010-06-22 09:58:38)
6.いやー、凄い、とても良いお話だった。
小津の巧さもとことん冴え渡り、そして江戸っ子風情がビンビンに伝わってくる、まさに傑作!
小津のサイレントの中ではナンバー1かも。

若い女を演じた伏見信子が、これまた良かった。
現代日本では絶滅したであろう、本物の“古風で純情可憐な”女性なのだ。
そういった女性を実写にしたら、まさしくこれ、みたいな感じの女性。
それがこの伏見信子であろう。

そして飯田蝶子。
本作の時点では36歳のはずなのだが、何故だかおばあさんに見える!
「あの飯田蝶子の若かりし頃を見れる!」と意気込んで観てたのに、結局見れなかった。
いやはや、飯田蝶子にはやられました。

みなさん、「音が聞こえてきそうなサイレント」と本作を評していらっしゃいますが、まさにその通り。
サイレント作品は相当数観たが、本作ほど「音が聞こえてきそう」なサイレントは観たことがない。
つまり、本作は完成されたサイレント作品なのだ。
小津はやっぱり凄かった。
にじばぶさん [ビデオ(邦画)] 8点(2007-12-07 22:21:51)
5.小津安二郎監督のサイレント映画では「生れてはみたけれど」が凄く好きなので、これも同じサイレントとして面白そうだから借りてきました。でもってどうかというとこれもまた面白かった。サイレントであることすらすっかり忘れてしまいそうな雰囲気が観ていて、心地良く、小津監督の映画はどの作品にしてもレベルが高い。突貫小僧の一つ一つの表情、態度、行動が笑える。
青観さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-01-04 17:13:34)
4.寅さんだ!戦前の小津安二郎の中に、寅さんがいた!
mhiroさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-07-03 17:49:42)
3.今にも声が聞こえてきそうなサイレント。工場で職工として働く喜八っつぁん、父一人子一人でありながら、酒好き、女好きで博打好き、宵越の金は持たねえっていうバリバリの江戸っ子です。好き勝手に生きてるが、お節介で人情に厚くどこか憎めない、いい男です。この喜八のデタラメな男だけど惹かれてしまう、そう寅さんの原点と言うべき存在が喜八だったんですね。喜八と対照的なクールな二枚目も次郎公かなりカッコいいです。
亜流派 十五郎さん 8点(2004-09-28 19:57:18)
2.かなりいいです。大日方伝がワイルドな感じでかっこよすぎ~。「俺には惚れられるスキはねえ筈だ」っていってるけどそのスキがスキ。とっつあんと小僧のしばき合いなんかもすごい感動できます。ラストもいいです。
バカ王子さん 10点(2004-01-13 23:59:33)
1.この映画を観て、突貫小僧の真似をしない人は多分いない。そんな戯れ言しかこの映画には言えまへん。私に出来るのは、しみじみ泣いて、しっかり笑うだけです。大日方傳のかっこよさ、花火の音やビンタの音が聞こえてきそうなサイレント。それにしても、突貫小僧はなぜ眼帯をしてたんだろう?
まぶぜたろうさん 10点(2003-12-13 00:45:12)
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【点数情報】

Review人数 8人
平均点数 8.25点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6112.50%
7112.50%
8337.50%
9112.50%
10225.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 6.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人
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