2.ある家族の平凡な年月に、寄り添って生きた犬の物語。
大きな事件も起きず、とりたてて名犬というわけでもない、ただ「犬を飼う」というなんのひねりもないプロットは、それはそれで悪くないのだが、いかんせん家族とマーリーの深い関係性を示すエピソードが不十分であるがために、観客のわたしは、置き去り感を拭えぬままエンドロールを迎えることに。
そのせいもあってか…、ものすごく言いにくいんだが、マーリー…あんまり可愛くない。
ただの躾のなってない、でっかいワンコ、という目で主人公たる犬をみてしまっては、この手の映画はアウトだよなぁ…。
(3月31日・新宿バルト9)