7.《ネタバレ》 楽しい作品。プログラムピクチャーの帝王の歩みと作品群の一端がわかるドキュメト。自伝を以前に読んでいたので、概要は知っていたのだが、映像でみると、また別の楽しみがある。挿入されている映画の断面は、チープ感も漂うがそれも良し。ダスティ・ホフマンのモノマネは一見の価値有り。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 7点(2018-12-22 22:16:27) |
6.《ネタバレ》 ロジャー・コーマンの自伝(これ、傑作です!)を読んだことのある自分としては、まあ波乱万丈の映画人生を表面的になぞっている可も不可もない内容でしょうか。コーマンというお方は、B級映画の帝王のくせして風貌は優雅で語り口もまるで大学教授みたいなのが面白い。そこら辺はトロマのロイド・カウフマンやキャノン・フィルムズのメナヘム・ゴーランとは大違い、ビジネスマンとしての手腕もハイレベルなのもこの人の凄いところ。ドキュメンタリーなので彼の映画人生をかつての門下生たちが回想するわけですが、それがジャック・ニコルソン、マーティン・スコセッシ、ジョー・ダンテ、ロン・ハワードたちでこれまた豪華な面々です。でもなぜかそこにコッポラとキャメロンがいないのがちょっと残念ではあります(きっとややこしい人間関係があるんでしょうね)。ジャック・ニコルソンが「彼の事はみんな大好きなんだ」と感極まって泣き出してしまうところには、こちらまでジーンとさせられました。 コーマンのもとで映画の世界に入って成功した映画人は数え切れないけど、面白い事に彼の元にとどまった人はいないしコーマン自身もひきとめない。コーマンが手掛けるのはとんでもないB級映画だから、「いつまでもこんなことしてられない」と才能ある連中の発奮材料になっているのかもしれないですね(笑)。 ドライブイン・ムーヴィーからビデオ・DVDへとB級映画を取り巻く環境は大きく変わり、コーマンのビジネス手法にも確実に打撃を与えられてきたのは確かでしょう。映画はコーマンがアカデミー特別功労賞を授与されるところで終わります。これは長年ライバルだったハリウッド・メジャーにとって、もはや彼が脅威では無くなったことの証しなのかもしれません。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-06-05 22:01:32) |
5.いやー、彼のものづくりの姿勢はカッコ良い! 感動した! 彼の作品はほとんど観たことないけど、今後もほとんど観ないんだろうなーと思った。観たい気持ちはあるんだけど…。 このリスペクトのされっぷりは、まさにB級映画界のラモーンズ的存在なのかもしれないね。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-09-17 23:16:10) |
4.《ネタバレ》 アメリカ映画界の影の功労者を暖かく見つめる視点が良いと思う。 ドキュメンタリーとしては中途半端ながら、彼がいままでどの様にアメリカ映画界に貢献してきたか?を、過去作品と関係者のインタビューを交えながら簡潔に表現している。 あの「JAWS」がロジャー・コーマンの影響をかなり受けている事、実はインディペンデント映画=コーマン映画とは同類の「STAR WARS」の成功でコーマン氏が窮地に立たされた事等、興味深いシーンも多かった。 個人的にはあのジャック・ニコルソンがインタビューで嗚咽するシーンが本作のクライマックス。 【たくわん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-07-24 13:19:15) |
3.《ネタバレ》 B級映画の帝王ロジャー・コーマンという宣伝でWОWОWで放送されたのですが、彼の魅力は「早い!安い!面白い!」というだけあって、アイデアの面白さだけは否定することができません。本作はジャック・ニコルソン、マーティン・スコセッシを始め、映画監督、プロデューサーであるコーマンの元で育った人たちによるインタビューを集めたものであるが、勿論コーマン自身の映画も紹介されるが、500本近い映画の中から紹介されるのはごく一部であって物足りない気もします。ちょうど疲れてきたなぁ~とおもったところで終わってくれたのでよかったです。これを機にコーマン作品に触れてみるのもいいのではないでしょうか?テレビではコーマン自身によるインタビューもあったので、そちらも楽しめました。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-04-16 11:43:11) |
2.そりゃ彼には大変お世話になってます。中でも、彼の作品の中で大好きなのはリトル・ショップ・オブ・ホラーズと デス・レース2000年(製作総指揮)等なんですが、その他多くの作品においてお世話になってる事は承知の事実です。そして今回、その彼の功績を振り返ってみてみるといった感じのこのドキュメンタリーなんですが、実質、彼を知る知人、彼の影響を受けた人間、彼の世話になった監督、彼に使われた役者達によるロジャー・●ーマン氏の人物像を語るといったことがメインになっております。その主旨を理解の上でご覧になるのであれば、なるほど的には楽しめると思うのですが、ただしです、自分も含めて、たぶん皆さんが期待しているであろうと思われる彼の作品紹介については意外と淡白なものとなっておりますので、そのへんお知りおきくださいませませ そのへん、かなり物足りないっちゃ物足りない。もっと過去の作品映像をカタログ的に見せて欲しかったかなあという思いが残ってしまうんですよね そのへん、かなり残念な出来となってございます。 【3737】さん [DVD(字幕)] 3点(2012-09-03 21:06:09) |
★1.《ネタバレ》 昔から名前だけは知ってる名プロデューサー。 その作品歴を知れば知るほど、わざわざ観る気もなかったが、その本人のお話には興味がわいて、映画館へ足を運んだ。 手法としては、ほぼ関係者のインタビューでまとめた、よくあるドキュメンタリーであるが、このプロデューサーの半生をわかりやすく見せてくれる。 こういう人の存在意義というのは確固としてあるのだなと思う。 かつては日本でも似たような思想を持ったプロデューサーがいたはずだ。 日本にもエログロ低予算な作品群が山ほどあり、今ではそのいくつかはカルト的な人気を誇っている。 その中から育った人材も多くある。 このドキュメンタリー映画自体は興味深く、面白かったが、このドキュメンタリーの中で語られる幾多の映画のシーンを見ると、やはりますます、その映画本編を観たいという気が失せた。 しかし、映画に限らず、二番煎じ、刺激的、柳の下のどじょうを王道でいくバイタリティは讃えたい。 どんな業界でも、こういう人の存在があって、一流の商品の良さが際立っている側面も確かにあるのだ。 【どっぐす】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-04-23 00:01:02) |