★33.《ネタバレ》 そもそも、「隠し事を作らない」などという「ルール」がある時点で、そんな人工的な息苦しい家族は崩壊して当たり前なのだから、実際にあれこれ破綻が起こったとしても、別にドラマになっているわけではない。●ただそんな中でも、大楠道代の存在感はやはり偉大であって、ラブホテルに乗り込んでくる一幕だけで、それまでの作為的な進行を一気に塗り替えている。誕生会のくだりに至っては、一人で全員の芝居を支えている。この誕生会の部分、家庭教師が単に泥酔して退場したり、セフレからの携帯着信の件を何事もなく処理したりと、かなりもったいなかったなあ。もっと続けてもよかったと思うけど。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2024-06-30 00:17:32) |
32.《ネタバレ》 終始一貫して不穏な空気が流れていますが、結局のところ何も起きません。要は些細なサイコサスペンスということで。しかしつまらないわけでもなく、世の中の一部を切り取ってデフォルメした感じ。「思い込み」というフレーズは陳腐に思いましたが、「学芸会」はなかなか秀逸。家庭もそうですが、職場やその他の人間関係も、お互いにわかっていながら白々しく〝演技〟している部分が少なからずあるんじゃないかと。おかげで世の中は円滑に回っているわけで、そう思うとけっこう捨てたもんじゃないなという気がしてきます。 【眉山】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2024-06-23 23:46:04) |
31.《ネタバレ》 「そんな事、言うもんじゃないよ、墓場まで持ってくんだよ」という婆さんの意見。 「何も隠し事はしない家族」という母親。 どちらが正しいのか、考えさせられる。 笑顔で表面上をとり繕ってはいたけど、急に壊れてしまったり。 家族を長いことやっていれば、起き得る事だなぁ、と。 だけど、やっぱり家族同士の愛情が一番大事。 例えば、誕生日を祝おうとする気持ちとか。 父親の行動には同意できない。 だが、家族にはそれぞれ色々あって、危ういバランスを保ちながら家族というものを何とか保っているんだ。 確かに、色々大変だけど、家族は大切だし、かけがえのないものだ。 そういうメッセージを強く感じた。 【にじばぶ】さん [インターネット(邦画)] 7点(2021-06-21 20:51:26) |
30.《ネタバレ》 彼女が赤い絵の具を浴びるシーンの描写がダサく感じた。そしてその時の彼女のうめき声の質にも違和感感じまくりでイケてなかった風に感じた。きっと赤子のような喘ぎをわざと彼女にやらせたのだろうが、それだったらいっそ本物の新生児の声を利用したほうがよかったのじゃないかなと思えた。ヤマ場と見られたシーンであっただけに残念、闇の部分を興じる小泉今日子ママの演技は良かっただけに残念、ただ一箇所、あの場面の出来の悪さに残念な思いがしてならなかった 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2017-06-01 20:40:45) |
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28.ヒューマンドラマに見えて、実はサスペンスフルなミステリー。どこが本当でどこが嘘か、思い出も都合良く作り替えられているようでよくわからない。だけど狂いっぷりだけでなくすごく強烈。まちがいなく好みと評価が人によって分かれる映画。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-09-27 11:47:24) |
27.一見、家族で観られるファミリードラマのようでありながら、のっけから観る者をわけもなく不安にさせる薄ら寒さの演出が秀逸。家庭という平和の象徴のような場の危うさがうまく描かれていて面白かった。この作品時点で既に、キョンキョンと永作は、主役をはれる現役女優としてかなり長寿でいられそうな絶妙なポジションを得ているのがよく分かる。 【lady wolf】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-12-07 10:42:31) |
26.ほんわかした映画だと思い込み観てびっくり。この"思い込み"と"家族"がテーマ。少し身につまされラストは泣いてしまった。好き嫌い別れる演出多し。キョンキョンが初めて演技上手く見えた。でもまた見たいとは思わない映画。 【movie海馬】さん [地上波(邦画)] 6点(2012-04-22 03:47:44) |
25.《ネタバレ》 「人は誰でも泣きながら産まれてくる。血まみれでね」ちょっとしか出てこないテヅカのセリフがこの作品の核である。ラストの小泉今日子は血の雨を受けながら泣き叫ぶ。そこから家族の再生もまた始まる。このモチーフは非常に面白く、血の激流は「シャイニング」を思わせる。しかし、崩壊と再生というテーマにしては、家族が崩壊しきっていない。夫の浮気がばれ、娘の投稿写真疑惑が強まり、自らの母親に「死ねば?」を連発して完全にぶっ飛んだ母(とはいえケーキなどはちゃんと準備しており、まだ彼女の神話は続いている)という夕食会の次の日に、娘と笑顔で「あまり遅くならないようにね」と電話しているのは解せない。崩壊しきったところに再生が見えるはずである。また、再生の過程も、今まで思い込みによって気付かなかった母の愛に気付くという古典的な物語構造であり、新しい家族像や新鮮な感動を提示するには至らない。役者陣の熱演は素晴らしい(特に小泉今日子は「トウキョウソナタ」でも母親役での素晴らしさを示す)が、作品としては平凡であるといえる。 【Balrog】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-03-26 12:25:42) |
24.《ネタバレ》 ソニンという女優の演技かどうか定かではないポイントのずれっぷりに驚嘆するための映画といってもいいかもしれない。全編通して重苦しく、見るのがつらい作品ではあるが、唯一の救いは、永作博美が演じる変な浮気相手が、あやしいユーモアを見せつけてくれるシーンにある。ビバ!永作博美!! |
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23.いや~ 予想していたものと、違っていたので、、ビックリ!でした..小泉今日子、出てるし、普通のシリアス系ファミリードラマかと思って観たのに..あんなことや、こんなことが、繰り広げられるなんて.. まぁ~ なんだかんだ言っても、ラストが上手かったかな~ 作品として、良く落とした方ではないでしょうか~ あのラストが無ければ..0点 でしたね... 【コナンが一番】さん [DVD(邦画)] 4点(2009-08-11 17:27:37) |
22.なんなんでしょう、この感じ。 「家族」とは?では無いですからね。この作品。 こんなぶっ飛んでる家族はいないよ。 家族とはいえ、皆、それぞれ1人の人間で、それぞれ矢印が別々の方向に向いている。 家族愛みたいなものの、うやむやな部分を様々な登場人物が強烈に露呈させたな。 言葉のバイオレンスや、少々エグいシーンもあるが、そこは遊びでしょ。 少し、いや、かなり違った角度から「家族」を捉えていて面白い。 キョンキョンは凄いよ。 【urara】さん [映画館(邦画)] 5点(2009-07-24 00:05:15) |
【kaneko】さん [DVD(邦画)] 5点(2009-01-02 13:46:29) |
20.最初の画面がゆっくり回ってタイトルが出てくるところでいやな予感はしました。20分後くらいからは、そばにある雑誌などをパラパラ見始めてしましました。でもラストはどうなるのか、気になったので最後までみました。 【紫電】さん [DVD(邦画)] 3点(2008-05-17 21:30:15) |
19.小泉今日子演じる母親の家族観は、ある種の宗教めいていて怖かったです。 最近、家族に対する期待感や妄想が裏切られた時の怖さをニュースでも嫌というほど見せられてもいるので、この作品を観て、何事もほどほどが大事なのだという思いを強くしました。 【なおてぃー】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-02-11 15:24:44) |
18.《ネタバレ》 隠し事を一切しないのが家族のルール。小泉が創り上げたユートピアは、ソニンに言わせれば「幸せな家族を演じる学芸会」です。それでも彼女は構わないといいます。ウソもバレなければウソじゃない。それはある意味正しいです。ただ危険な思想でもあります。真実は意味を持たないということだから。小泉の記憶、その母の記憶。共に自身に都合の良いように改ざんされていました。小泉母の「繰り返し、やり直し」呪文のような言葉。いくらでも事実は、記憶の中で書き換えられるのです。血の雨に打たれて泣き叫ぶ小泉。それは彼女の生まれ変り。綻びが露呈した家族の“やり直し”の儀式。息子のカレンダーに記された赤い丸。「そうか私の誕生日だったんだ」そう考えれば全ては丸く収まります。母のためにプレゼントを持ち寄る家族。でも、それが現実だと裏付けるものは何もありません。自分には、単純なハッピーエンドだとは思えませんでした。ただ仮に妄想だったとしても、希望であることに変わりはありません。どこの家庭だって、多かれ少なかれ問題を抱えています。完璧な家族なんて存在しません。家族みんなが健康であること。これで十分幸せなんじゃないでしょうか。小泉の“やり直し”が、“事実を書き換えること”ではなく、“自身の価値観を変えること”であって欲しいと願います。そう、息子とソニンのやり取りが印象的でした。「南向きの窓は、みんなに光が届いて幸せになるためのもの?」「違うわよ。洗濯物が乾くようによ。」幸せの“かたち”に囚われる必要はありません。キャストは満点クラス。特に小泉と永作がめちゃくちゃ上手いです。凝ったカメラワークや演出については、少々煩い気もしましたが、トータルバランスが取れていたのでOKでしょう。 【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-01-06 19:59:45) (良:2票) |
17.どこかで見たようなありきたりなキャラクターばかりが登場する。現実感がなくって、漫画のようでもあり、でも舞台は一般家庭という、なんだかちぐはぐな印象。港北ニュータウンが舞台になっていますが、観覧車ってもっと最近できたんじゃなかったっけ? とへんなことが気になって。架空の団地という設定なのかもしれませんが、それにしては舞台が特定できすぎるしなあ。キョンキョンがはまっていて怪演しているのに残念。 【まれみ】さん [DVD(邦画)] 5点(2007-12-05 22:49:57) |
16.《ネタバレ》 何事も包み隠さず、秘密を作らずが家庭のルール。 テーマは面白そうだと思い観ましたが、よく分からないこと多々でした。 ルールが守られているのも最初の最初だけだったように感じましたし、といってもそれぞれがその役を演じている意識は持っており、それすらすぐに壊れて家族はめちゃくちゃになっていきました。 それを最後の誕生日の事だけでやり直すというか、補う事は出来ないと思います。 血の雨のようなものも、芸術的に作りたかっただけのように感じました。 全体を通して、好み、解釈は変わる映画なんでしょう。 【コショリン】さん [DVD(邦画)] 3点(2007-07-25 17:53:29) |
15.平成版家族ゲームなのかなぁ。 全体的なストーリーとしては面白くなかったけど、部分的には笑えるところがあった。 斬新さをアピールしようとしてたのかも知れないけど、時々挿入される過激なシーンがやや不快な感じ。 そんでもって、いろいろあった割にラストがこじんまりと纏まっていて拍子抜けでした。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 4点(2007-04-06 23:01:19) |
14.《ネタバレ》 小泉今日子の豹変演技がやばい。団欒を学芸会と指摘されてからの声色、表情、全てがやばい。ああいう風にイライラする女の人いますよね。鳥肌が立ちました。久しぶりに見て老けた感があったけど、またそれがリアルにさせてました。ただ前半はエロ話が多すぎて引いてしまった。そういう描写が多すぎて、家族で常に下ネタ会話をしてるみたいに錯覚してしまった。していないことはないですが。。その錯覚が家族に秘密が無い事を表現しているようで、もったいないなぁと思いました。世の中エロい事ばかりじゃないですよね!!多分、、マンガちっくなセリフ(瑛太とか、クラミジアの彼女とか)を削ぎ落とせば、更に洗練されると思います。ソニンもハマッてて良かったです。 【ホーマー】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-03-28 16:58:41) (良:1票) |