26.《ネタバレ》 邦題「ダイヤモンド・イン・パラダイス」
原題は「After the Sunset」なのに。
じゃぁ邦題も「アフターザサンセット」でいいじゃん!?と思うわけですが、でも映画の内容自体は配給会社が付けた謎の邦題の方がよく表しているんじゃないでしょうか。
と言いながらもやっぱりカタカナでわざわざ別の邦題を付ける意味はいまいちわかんないんですが。
さて、わりと無難でそれなりに観られる(ような気がする)怪盗系映画なわけですが、しかし、どうも観ていて最後まですっきりしないんです。なんか乗れない。
その理由はどこにあるのかを考えてみたのですが、この映画、主要登場人物達の目的というか行動理念が全然はっきりしてないんですよ。
そもそも主人公からして、結局のところ何がしたい人なのかがわかりません。
いったい何が目的でダイヤを盗んでいるのか?金だけ?なんか他に理由があるの?本当は何がしたいの?そのあたりがさっぱりわかんないんです。
それはFBIの人しかり。この人は銭型のように宿敵の怪盗をとらえたいのかそれとも単に上前をはねて金儲けがしたいのか、最後まで見ても本当の目的、というか本音がよくわかりません。
ダイヤをかすめ取ったのも、本来は逮捕したいんだけどその代償行為にも思えるんですが、どうなんでしょう?
登場人物の目的がわからない映画というのは非常に捉えどころがないもので、表面のストーリーラインは追いかけられるんですが、ただそれだけであって、ほんとの意味で楽しめないわけです。
この映画の最大の問題はそこにあるんじゃないかな、とそう思う次第です。
さてこの映画、意外とエロシーンはあって、女性陣は皆素敵な姿を披露してくれます。
僕も南国のバカンスで現地の女性と羽目をはずしてみたい!と思うくらいには。
そこは非常によかったと言えましょう。