スペイン一家監禁事件のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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スペイン一家監禁事件

[スペインイッカカンキンジケン]
SECUESTRADOS
(KIDNAPPED)
2010年スペイン上映時間:85分
平均点:6.00 / 10(Review 12人) (点数分布表示)
公開開始日(2011-07-02)
ホラーサスペンス犯罪もの
新規登録(2011-06-20)【3737】さん
タイトル情報更新(2024-01-27)【イニシャルK】さん
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監督ミゲル・アンヘル・ビバス
相沢まさき(日本語吹き替え版)
かぬか光明(日本語吹き替え版)
脚本ミゲル・アンヘル・ビバス
配給キングレコード
あらすじ
金を出せ カードも出せ ATMまで行くからついて来い
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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1
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12.《ネタバレ》  「助かると思った? やっぱり殺すよ」というオチありきというか、それがやりたかっただけとしか思えない映画。

 原題の「Secuestrados」は「誘拐された」という意味らしく、邦題ともども「殺人」という要素は含まれていないのもポイントですね。
 だから観客としても「監禁」されるだけと思い込んでしまうし、まさかの被害者全滅エンドとは予測出来ない。
 こういう陰鬱な終わり方は好きじゃないので、あまり褒める気持ちにはなれませんが、やり方としては上手かったと思います。

 それは冒頭、顔に袋を被せられてた男が電話する場面も然りであり、この件って本筋とは直接関係無いんですが「人質に袋を被せる」「父親と妻や娘を引き離す」という手法からすると、冒頭の事件と本筋の事件って同一犯な可能性が高いんですよね。
 つまり、その冒頭場面によって「ママが撃たれた」「でも父親と娘は助かってる」という情報を提示している為「人質は撃たれて殺される事もある」という緊張感を与える事に成功しているし、その一方で「全員殺される事は無い」というミスリードを誘う効果もあったんだから、これまた上手い。
 冒頭、被害者家族が喧嘩している描写も「悲劇を乗り越え、家族の絆が強まるオチ」を連想させるし、この手の犯罪映画を色々と研究した上で、それを逆手に取った作りにしてるのが伝わってきました。

 犯人の正体が引っ越し業者とか、序盤に出てきた卵の置物が武器になるとか、諸々の伏線も丁寧でしたし……
 後は何と言っても、分割画面(スプリットスクリーン)の使い方が見事。
 離れ離れになってる人質二組を同時に映し、それぞれが犯人に反撃して、窮地を脱した二組が合流すると同時に、二つの画面が一つになる。
 「再会の喜び」を示す上で、とても効果的な手法ですし、本作のクライマックスは間違い無く、この「二つが一つに戻る場面」だったと思います。

 「三人組の犯人グループの内、凶悪だった二人は反撃を受けて殺され、唯一良心が残ってた男は金を持ち逃げする事に成功する」っていうのも、良い決着の付け方だったんですが……
 そこで終わっておけば良いのに、余計な付け足しというか「実は生きていた犯人の一人に、家族皆殺しにされる」ってオチに雪崩れ込んでしまうのが、本当に残念。
 所謂「最後で台無し」系の映画って事になるんですけど、それでも「最後の手前までは凄く良かった」って事も確かな訳で、こういうのって、評価が難しいですね。

 自分の心の中にある、映画の本棚。
 その端っこにある「どうしても好きになれないけど、これは凄いと認めざるをえない映画」って枠の中に、本作も加わる事になりそうです。
ゆきさん [DVD(吹替)] 6点(2023-07-11 10:27:04)(良:1票)
11.《ネタバレ》 スーパーのビニール袋をかぶせられ、後ろ手に縛られ、おそらく激しく殴打されビニール内部で顔がグチャグチョになっているであろう男が、意識を取り戻し、ヨタ歩きする冒頭の長回しで一気に引き込まれました。呼吸が激しくなるに伴い、息を吸い込んだときにビニールに口の形が現れ、息を吐いたときにまた戻る、異形の生物を思わせるようなグロテスクで面白い映像でした。迫真の映像と渾身の演技による暴力と恐怖のリアル感が素晴らしいのですが、終盤、観客の予想の裏をかくためだけに不自然になっているところがいくつかあって、気持ちが萎んでしまいました。そこだけが惜しいですね。
camusonさん [地上波(字幕)] 6点(2023-05-12 18:15:52)(良:1票)
10.《ネタバレ》 単に監禁事件のああだこうだを描くのかと予想していたら、冒頭から立て続けに移動長回しが炸裂するし、途中ではデ・パルマばりの画面分割まで登場する。つまり、題材に溺れることなく、作品世界を隅々まで作り上げる執念がきちんとあるのです。また、侵入者がなかなか覆面を取らないのも、生々しさを増幅すると同時に、逆に演出上の困難性にも挑戦する(それだけ表現の幅は狭まるから)意欲が感じ取れます。難点は、娘が終始ギャーギャーうるさいこと。ここは逆に、むしろ沈黙でこそ恐怖を具現化してほしかった。それと、最初と何の関係もない、そして強引を通り越して粗雑にすら感じられるあのラストも・・・。
Oliasさん [DVD(字幕)] 6点(2020-06-02 23:40:50)(良:1票)
9.《ネタバレ》 ファニーゲームでは、「どうせ、あんたらの見たいのはこんな残酷なのだろ」って突きつけられているような、後ろめたさを感じたりしていました。しかし、本作。タイトルそのまんま。スペインの親子が、監禁されてひたすらひどい目にあう。何かを考える余地なく事態が進んでいく。ああ、ひどい。ああ、イヤだ。自分にこんなことが、起きませんように。つまり、自動車教習所で免許更新の時にみる教材ビデオみたいなんですよ。
なたねさん [DVD(字幕)] 3点(2019-04-22 15:38:10)(良:2票)
8.凄い映画ですよこの作品、低予算の演出ながら脚本とカメラワークが凄くてインパクトあり過ぎな作品でした。
SATさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-09-25 00:58:41)
7.《ネタバレ》 これは、恐ろしいわ。家族全員で反抗し、みんな殺されるんだけど、たまたま来てしまった彼氏とお巡りさん?が巻き込まれ、めちゃ仲間割れ状態。。。当然のごとくの流れで進んでいって、あの女の子のラストの「間」が、ホラーでしたね。すっかり最初に戻るのかなって余裕で見ていたので、最後はやられた感がありました。私だけかな。あまりにも映画っぽくないので、評価は厳しいかなぁ…
新しい生物さん [DVD(吹替)] 5点(2015-09-21 03:21:20)
6.《ネタバレ》 スペイン語って耳障りだと思う。
他の映画のスペイン語でも何回かそう思ったことがある。
ラストは賛否あるでしょうから、そこはまあいいとして、
最初のシーンが全く関係無い、ってのは大きなマイナス。
虎王さん [DVD(字幕)] 5点(2013-05-20 13:55:33)
5.《ネタバレ》 お先にレビューされている方々も引き合いに出されていますが、『バイオレンス・ファニーゲーム』と言った感じでしょうか。これ、監督サンはどういった思考で、どういう意義があって撮ったんだろう?とふと思ったんですが、これを観たいと思った自分もいるワケで。これって本来なら押し入った犯人達が憎く、被害者家族に感情移入し、救われない恐怖を共に味わうのが普通の感情なんだろうか?ぼくはある意味、あの『ファニーゲーム』よりもイライラしてしまった。それはあの娘さんのいつ終わるんだよ…、っていうあの嗚咽。(ワンカットでまぁ凄い迫真の演技なんだけど)5.1chDDで観たせいか、あのまくしたてるスペイン語に女の叫び声、嗚咽と共に2分割された半分の画面で鳴り響くクラクションの音…。もーイライライライラ。これこそが監督の意図した狙いであって欲しい。被害者家族の演技は迫真そのものです。もしもこんな事が現実に起こり、目の当たりにしたら、精神は崩壊するでしょう。『映画』として『それ』を伝えていると思いたい。悪趣味度では『ファニーゲーム』の足下にも及ばないですが、こちらは理不尽なまでのリアリティに満ちた救いの無さが痛烈。『映画』として8点付けたいと思います。
mikiさん [DVD(字幕)] 8点(2013-02-16 21:59:13)(良:1票)
4.《ネタバレ》 押し入りモノとしては大変面白いし怖い。でもファニーゲームやストレンジャーズと違い一家、と言うより娘と父親の行動が只のB級ホラー。しっかりトドメさせば助かる典型的な例。なので故意の事故から急に冷めた。ラストから冒頭につながるのかなと思ったらあれは完全に別件なのね。映画としては面白いのになぁ・・・
悲喜こもごもさん [DVD(字幕)] 5点(2013-02-10 00:48:29)
3.金目当てなら、加害者も被害者も大人しくしてればいいのに、みんな騒ぐからお互いにとってろくなことにならんのよね。娘さんひとりごと多すぎ。
すべからさん [DVD(字幕)] 7点(2012-06-16 15:46:31)
2.「ファニーゲーム」より暴力的で凄惨で陰鬱。
女の子の怯え方も楳図かずおタッチで尋常じゃないし、役とはいえトラウマになりそう。
この映画、一番最初と最後のカットが全て。この作品がもつ異様さ異常さ加減が集約されてる。まさに終始救いようのない映画。
エンドクレジットで流れる明るい音楽は気休めか?
シネマブルクさん [DVD(字幕)] 6点(2012-03-04 17:44:52)
1.<< ネタバレしてませんので どうぞご安心ください >> かゆいところに というか、痛いところに手が届くキングレコードさん。いつもお世話になっております。いつもマニアックな作品の買い付けには大変驚かされております。そして、そんなマニアックな作品の数々のビックリ配給及び勇気ある発売にはいつもホント大変感謝いたしております。どうもありがとうございます。なんて、たまにはお礼の一つでも言っておいて損はないだろう。 そんなこんなで今回その、スペイン一家監禁事件なんですが。タイトルの通りで実にそのまんまでしたね 邦題の付け方に偽りナシ。とてもナイスな付け方だと思いましたね 高感度アップです。しかし、内容についちゃ、難しいところですよね なんか結末さらっと言ってしまいそうでアレなんですよね でも、言えない 語れないなんですよね 分かりましたよ 口にチャックです。 とにかくアレです 理不尽なストーリーである事は確実なわけでありましてですね そのですね ‥ だがしかし、同ジャンルのうちの一つとしてとして比べてみるならば、某ファニー・ゲームとは確実に違う あちらが変化球多彩な投手であったとするならば、こちらは剛速球だけが自慢の150kmストレート一辺倒な硬派な投手って感じなんですよね (なんだその例え。 ) とにかくアレです。タイトルの通りです。  PS. キングレコード(株)さんについて語られているコラムを見つけましたので 【エピソード・小ネタ情報 】 のところにリンク貼っておきます。よかったら覗いてみてくださいまし どうぞです。
3737さん [DVD(字幕)] 8点(2011-12-30 23:41:52)(良:3票)
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【点数情報】

Review人数 12人
平均点数 6.00点
000.00%
100.00%
200.00%
318.33%
400.00%
5325.00%
6433.33%
7216.67%
8216.67%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review2人
2 ストーリー評価 6.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review2人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人
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