★36.どこまで見ていってもつまらないのはどうしてなんだろうと考えたのですが、相変わらず全部を書いてしまわないと気が済まないエリック・ロスの脚本と、隠喩や象徴的表現を得意とするダルドリーの控え目な演出が合っていない、というのが根本的な理由なんだろうな、やっぱり。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2014-10-05 02:31:34) |
35.《ネタバレ》 不安定な発達障害の子が、鍵を片手に手前勝手な調査を繰り広げているときには、もうこれはどうにも観ていられんと思ったモノです。後半判明する、旅についての母親の裏事情、鍵の行方と第6区のくだりの落とし方で、だいぶホッさせて頂きました。残るは、このあたかも耳元で怒鳴り声が聞こえてくるようなタイトルの意味。主人公の彼にとっての「最悪の日」以降の世の中全般(公共交通機関、閉じこめられる場所など)と捉えましたが、自信がありません。どなたか見解を教えてください。なお、うちの子にも「8分間」を与えたくて、なにやらミステリーを残したくなりましたが、あっさりと諦められたらと思うと切ないです。【追記141010】あ、タイトルは母親のことを言っているのではないかな。ワタシはそう解釈します。父と子と母の物語です。 【なたね】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-10-05 01:14:26) |
34.《ネタバレ》 9.11で父親を亡くした少年の心の痛みを視聴者に投げかけてきます。個人的には、その辛さの共感を押し付けられているようで、気が滅入りました。父と息子の関係とその思い、少年の苦痛なんて、これを題材にするだけでも心が痛みます。誰しも抱くであろう思いや痛みを題材に、感動のストーリーのように視聴者に押し付けるのは好みではありません。その上、9.11やアスペルガー症候群の少年を題材にするのは、不謹慎というか、反則というか、どのように表現してよいか分かりませんが、気持ちのいいものではありません。どのような感情を抱くとしても、エンターテイメントとしては成立してはいけないものではないかと思いました。 【Keytus】さん [DVD(吹替)] 4点(2014-08-24 02:23:53) |
33.《ネタバレ》 9.11後のアメリカ、そしてアメリカ市民を描いた映画は何本か見ましたが、その中でも本作は好きな映画です。 序盤からずっと見ていて気が滅入りそうになる。ですが、鍵の登場以降、状況が少しずつ動き出します。 オスカー少年と、彼の周りいる祖父、祖母、母親、NYの色んなブラックさん。 大げさに感動をあおる演出や音楽は控えられていますが、静かで優しさにあふれた人間描写がいい。 9.11を忘れることなんて永遠に出来ないだろうし、悲しみが消えることも無い。 しかし少しずつでもいい。少しずつ前を向いていこう。 最後は9.11以降、心に負った傷がそう簡単に癒されるはずもない、アメリカに暮らすごく普通の人々に贈る、優しいエールのようなものを感じました。 一見意味不明なこのタイトルもいい。 たしかに、時にものすごくうるさくもあるけど、ありえないほど近い。 更にもう1つ付け加えさせてもらえればありえないほど優しい存在でもあるのです。 【とらや】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-06-30 21:43:33) (良:2票) |
32.じいちゃんと行動を共にしてるときは面白かったです。さすが助演男優賞ノミネートされてるだけのことはありますね。 【ケンジ】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-06-08 21:28:08) |
【Yu】さん [DVD(字幕)] 5点(2014-03-09 19:00:07) |
30.《ネタバレ》 この映画、やはりオスカー少年を不快に思う方がかなりおられるだろうなと思いました。彼の障害、アスペルガー症候群と示されてますが、それが何だか分かるようにはなってません。不親切ですが、それを踏まえて観ないとイライラするのが残念です。日本では正確な認識が不足してる分野です。そういう意味で、障害持ちの彼は一人では生きていけません、それは父も母も気に病んでいたのでしょう、やり過ぎに見える母親の行動からもみてとれます、美談過ぎますが、失った者をもとめてただつっ走る彼のまわりの人が、彼の求めるゴールにたどりつかせた。ハートウォーミングな良い映画だと思います。演技も凄くしっかりしてましたよね。 【min】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-11-09 22:28:20) |
29.《ネタバレ》 時折、あまりにも情緒的に取り乱すオスカーに共感することが出来る一方で、戸惑うことも多くありました。全体的に冗長な説明はないため、人物の表情だとか息づかいから人情の機微をはかることが出来て、より一層映画に深みを出していますが、その中でオスカーやオスカーの母をはじめとする不慮な事故に対して悲嘆に暮れる登場人物にどれだけ共感でき、思いを寄せられるかがこの映画を評価する上で非常に大切だと思います。その上で実際に起ってしまった事故を題材としているため、今作が独特な雰囲気にどうしてもなってしまっている点はどうしようもないことですが、事故に対して見る人の個人的な想いを拠り所にして説明を省いているのなら映画としての評価をとても難しいものとしていると思うし、個々個人によって大きく評価が分かれるのも仕方がないと思います。 私的には、世界観に置いてけぼりになることもありましたが、鳴り響く電話の緊迫したシーンの演出、多くの人との出逢いを生み出した父の残した鍵の謎の導入のアイデア、そしてなにより人と人との繋がりに不幸から立ち直る希望を見出したことにとても共感を覚えました。その希望に沿って、「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」というタイトルもオスカーの感じる生きづらい世界を表しているだけでなく、大きな意味において煩わしくもあるが、それでも素晴らしい人間関係の難しさも表しているようにも感じました。 【うー】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-09-25 22:36:22) (良:1票) |
28.《ネタバレ》 映画を観ながら感じる胸の痛みが、あの時現実に刻み込まれた記憶によるものなのか、少年が苛まれている姿を観ているからなのか区別がつかなくなるほどに、描写がリアル。電話の向こうの父の声、漏れ聞こえるパニック、あの日を当事者として過ごした人たちが観るには大変つらいことだろうと思う。 感受性が鋭敏な少年とその母親が、あまりの傷の大きさに自分ひとり立つのが精一杯で、相手を支えることなどできずに酷い言葉すら口をついて出る場面は特に辛い。こんな未曾有のトラウマをなんとか癒してゆくには人間の心が必要で、この映画は実に多数の人間を少年の周りに置く。サポート役に“完璧じゃない”じいちゃんを持ってきたのが良い。少年とじいちゃんコンビは最強のタッグ。個人的には、母親の先回りのお膳立ては要らないと思った。少年とじいちゃんとNY市民、これだけで充分。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-09-05 00:55:03) |
27.とにかくこういううるさいガキは病院に入れたほうがいいです。これだけ病んでいるのはもう精神病棟で隔離するしかないです。もーこれだけいらいら、腹が立ったのは宇宙戦争の、ダコタ以来です。演出もあるんだろうけど、前半というか中盤まで、サイレンンの音もうるさくて最悪です。私は金を払ってまで、イライラ、うっとうしさを買う気は全くありません。 【たかちゃん】さん [DVD(字幕)] 0点(2013-05-27 20:41:29) |
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26.透明感のある映像と、しっかりと展開していくストーリー。一方で時系列を前後させ、だんだん明らかになる話に奥行きをもたらすと同時に、過去から順に事実を話すことのできない少年の精神的トラウマを表現している。一方でそれが次第に心を開くことのできる人に会うことで語られ、少年の精神的な回復を示唆しているのもうまい。事実を客観的に見るのは非常に辛いことである。しかしそれを他人との出会いによって成し遂げたときに、すなわち客観的な事実を語ることによって認識したときに、彼の次のステップが始まったのである。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-03-05 11:07:51) |
25.なぜオスカーがそこまで父に執着するのか、母親には冷めた態度なのか、ちょっと偏屈すぎかな、なのでオスカーという子供に素直に「父親が不慮の事故で無くなっちゃってかわいそう」とは思えなかった。ラスト、母親のネタバレも、ちょっとできすぎかな。テンポはよかったと思います。 【はちまろ】さん [DVD(字幕)] 5点(2013-02-27 21:42:43) |
24.《ネタバレ》 父親を9.11で亡くした少年がその喪失感を乗り越えるまで(実際は少し違うが)を描いた成長物語。何らかの事故で残された遺族というのはどこかでその悲しみを乗り越えていかなけれないけないものだ。でもそんな簡単に最愛のひとを忘れられる訳が無い。ではどうするか?オスカーは父親が残した謎の鍵の手がかりを探すためにニューヨーク中を回る。色々な人たちと出会う度に当然色々な人がいて様々な悩みや辛さを抱えた人生を送っていることに気がついていく。一番わかり易いのはオスカーの祖父だ。この祖父はオスカーの父親、即ち自分の息子を捨てたも同然の冷静に考えたら酷い男なのですが、彼は彼なりにそのことを後悔し、乗り越えようとして生きている。そんな祖父がオスカーに桟橋を渡らせることで、彼の人生を一歩進ませてあげようとするシーンなんかは凄く良かったです。 公開時には賛否両論だったらしいですが、私は再生を象徴させる映画として大変素晴らしかったと思います。同時多発テロから10年、やっと人々が前を向いて進み出すことが出来る、そんな希望が見えました。 【民朗】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-02-17 17:43:24) |
23.確かにオスカー生意気だし、うっとうしいし…。けど、アスペルガーの子供ってってそうなんです。アスペルガーの子供と接したことのない方は分からないかもしれませんが、悪意があるわけではないんです。そういう障害を持ったオスカーと母親の後半のやりとり。涙が止まりませんでした。お母さん、すばらしいです。 【木村一号】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2013-02-09 21:59:34) |
22.うーん。少年が偏屈すぎて入り込めなかった。というか、お父さんの教育というか探検が悪い方に転がってるんじゃないって思って観てしまった。あと、美談すぎやしないか。後で調べたら「愛を読むひと」の監督作品ということで納得。この人とは合わない。 【amier】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-12-26 17:20:03) |
21.マックス・フォン・シドー演ずる間借り人に釘付けで、一枚一枚のコメントが沁み入りました。 |
20.《ネタバレ》 静かに感動ができる作品です。セリフとか行動がクスリとさせる部分が多々あるしラストの少年の告白に涙します。 【とま】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-12-23 14:49:47) |
19.《ネタバレ》 この監督、前作の『愛を読むひと』もそうだけど、人を泣かせるのが小憎たらしいほど巧い。悔しいけど、素直に感動してしまった。かけがえのない人の命が、ある日突然理不尽にも奪われてしまったら、人はどうその悲しみに立ち向かえばいいのだろう。911という歴史の汚点を背景にそんなテーマを、重くなり過ぎず、かといって軽くなりすぎもしないという、ちょうどいいバランスで描いている。そして父親を失ったという事実と、そんな父からの最後の電話に出ることが出来なかったという罪悪感に苦しむ少年という難しい役を演じた子役が存外に魅力的。とても初めての演技だとは思えないほど。家族って面倒臭いよね、でもそれでも人は家族と共に生きていくんだ、だって人は独りでは生きていけないんだもん。そんななんてことないテーマだけど、かえってシンプルなぶん、それがストレートに胸に届く。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-12-02 21:51:56) |
18.《ネタバレ》 911は本当にひどい出来事だった。 【虎王】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-11-01 15:55:28) |
17.《ネタバレ》 序盤は少年がいじらしいというより生意気に見えてしまい、その抽象的な目的と相まってやや乗り切れないままだったが、後半、真相が明らかになるに連れて大きく巻き返した。もはやサンドラ・ブロックはアメリカの良き母の象徴になりつつある。 【j-hitch】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-10-17 14:30:44) |