胸に輝く星のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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胸に輝く星

[ムネニカガヤクホシ]
The Tin Star
1957年上映時間:94分
平均点:7.80 / 10(Review 5人) (点数分布表示)
公開開始日(1957-12-27)
ウエスタンモノクロ映画
新規登録(2003-11-10)【Pewter All】さん
タイトル情報更新(2023-02-16)【Olias】さん
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監督アンソニー・マン
キャストヘンリー・フォンダ(男優)モーガン・“モーグ”・ヒックマン
アンソニー・パーキンス(男優)ベン・オーウェンス
ベッツィ・パルマー(女優)ノナ・メイフィールド
マイケル・レイ(男優)キップ・メイフィールド
ネヴィル・ブランド(男優)バート・ボガーダス
ジョン・マッキンタイア(男優)ドクター・ジョー・マッコード
リー・ヴァン・クリーフ(男優)エド・マクガーフィ
リチャード・ファーンズワース(男優)(ノンクレジット)
脚本ダドリー・ニコルズ
音楽エルマー・バーンスタイン
撮影ロイヤル・グリッグス
製作ウィリアム・パールバーグ
ジョージ・シートン
配給パラマウント・ピクチャーズ
美術ハル・ペレイラ(美術監督)
サム・カマー装置
衣装イーディス・ヘッド
編集アルマ・マックローリー
スタントリチャード・ファーンズワース(ノンクレジット)
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5.《ネタバレ》 風来坊のごとき主人公がふらりと町に現れ、「何かを残して」またふらりと去っていく。いいですね~。これぞ西部劇の醍醐味。
その主人公が、ヘンリー・フォンダ。無精ヒゲの顔に、人生経験というか、積み重ねてきた過去が、窺われます。基本的にはこの主人公、自分の過去はあまり語りたがらなくって、西部劇のヒーロー像としては王道、なんですが、会話の節々で、つい自分の過去を漏らしてしまうのが、ちょっと脇が甘い(笑)。要するに、そういう口の重い主人公が、断片的ながらもついつい過去を語ってしまうように水を向ける、脚本の構成になってるんですね。上手いと言えば上手いんですが、でもちょっと脇が甘いと言えば脇が甘い。
それはともかく。「何かを残される側」として登場するのが、若き保安官アンソニー・パーキンス。一本気でいささか頼りなく、こういう役に似合いそうな俳優としてはロック・ハドソンあたりが思い浮かぶのですが、アンソニー・パーキンスが演じることでやや神経質な感じも出ています。意外なことに、銃捌きも見事だったりするのですが、いや、早撃ちならいいってもんじゃないんだよ、ということを彼に教える、ヘンリー・フォンダ。影響を与える側、与えられる側。一方通行のようでいて、実は双方向なのが、これまた西部劇の(に限らないけど)醍醐味ですかね~。
リー・ヴァン・クリーフが出てたりして、やっぱり悪役なのか、というと、案の定、いいヒトではないのですが、あくまでチンピラ風情であって、この町にはもっとやっかいな真の悪役がいる。それがネヴィル・ブランド。え、誰かって? あの『殺人ブルドーザー』のたった6人しかいない登場人物の一人ではないですか。周囲の人間を扇動し、町を牛耳ろうとする彼と、若き保安官との対峙。
その二人の対峙するシーンが映画では二度描かれ、どちらも巧みな構図で印象的に描かれますが、その二度の対峙における、ヘンリー・フォンダの立ち位置の違いが、さらにこのシーンの印象を深めています。一度目はこの対立から少し身を引いた位置からの助太刀。それが、クライマックスである二度目のシーンでは保安官と並んで立っていて、胸には星のバッジが。いやホント、痺れるんです、このシーン。
リー・ヴァン・クリーフたちが起こした事件のために町は大騒動となり、奴らをリンチにかけろ、とばかりに町民の一部が暴走。縛り首にすべく準備されたロープが、これ見よがしに揺れてたりする演出が、焦燥感を煽ります。
そんでもって、上述の対決へ。前回は主人公が銃で助けたけど、今回はあくまで保安官が対決に挑む。彼がこの町を守っていくための通過儀礼。主人公は彼の側に立って、それを見守る。
ラストシーンは、町を去る主人公の馬車のそばへ保安官が歩み寄り、やがて二人が離れていく様を、移動カメラのワンカットで見せており、作品自体の縮図というか、総まとめのように感じられるワンカット、でもあります。
充実のラスト。
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2023-03-26 03:34:05)(良:1票)
4.《ネタバレ》 最初のフォンダがやって来るところで、「ただみんなが立っているだけ」なのにもたらされる不穏な緊張感。そして、冒頭10分で人間関係と背景を全部整理してしまう手際の良さ。その後も、シンプルな話の構造ながら、凝縮された台詞の一言一言が心地よく響きます。渓谷の対決の場面などは、「ここだけであとは最後まで押し切ってしまうのか?」と不安を導くも、そんなはずはなく、実はその決着(しかもまさかの生け捕り!)の後に真の課題が待ち構えています。ヒロインの若ママとのあれこれはもう少し見たかった気もするけど、まあこんなものでしょ。
Oliasさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2023-02-15 01:14:26)
3.マン西部劇で最も心打たれる傑作。
この映画のヘンリー・フォンダは「荒野の決闘」より好きだ。リボルバーを抜く瞬間に撃鉄(ハンマー)を起こす指導。マンの西部劇はいつも凝ったリアリズムが描かれる。
何より本作は保安官と子供たちのやり取りがたまらない。
明かりを消した事務所での緊張が凄い。保安官ものでも「法律なき町」や「ラスト・シューティスト」に並ぶ指折りの西部劇。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2014-03-17 07:33:48)
2.やる気はあるけれど、実力が伴わないトニ・パキ保安官。なよなよしていて、いかにも頼りなさそげ。そう、まるで『リバティ・バランスを撃った男』のJ・スチュワート(彼は保安官ではなく弁護士)のような雰囲気をもっています。ええっ!銃扱えるの?大丈夫?あああ、そこで出ていかなくても……と、まぁ見ているこっちが心配になってしまうんですね。まさしく母性本能をくすぐるタイプ。そんな彼が、貫禄十分、元保安官であった流れ者の賞金稼ぎ、ヘンリー・フォンダに出会い、彼にいろんなことを教わろうとするお話です。保安官の敵は悪党だけじゃなく、頼りがいのないトニ・パキについてこない街の人やうわべだけとりつくとうとする街の名士たち。そういった人々をとうやって治めていくか、、、そこに新保安官の力量が問われるのです。トニ・パキの成長をとくとご覧あれ。あっ、その前にヘンリー・フォンダは普通にかっこいいので、そっちにしびれるのも正しい見方かも。
元みかんさん 7点(2004-07-11 16:01:07)
1.正義感あふれる若き保安官が、たまたま町に立ち寄った元保安官の賞金稼ぎと行動をともにするうち、真の実力を備えていくというストーリー。ちょっと頼りなさそうな雰囲気の中に、誰にも負けない強固な信念を秘めた主人公を演じるのは、見るからに好青年のアンソニー・パーキンスである。嗚呼、アンソニー・パーキンス。ずっとこのままの路線を行っておけば、二枚目スターとして人々の記憶に残ったかも知れないのに……。そのスマートな風貌と類稀な演技力が、超極悪映画監督・ヒッチコックに目を付けられたばっかりに、彼の役者人生とんでもないことになっちゃったのである。アーメン&合掌&ポクポク……(木魚)。運命は残酷なり。
Pewter Allさん 7点(2003-12-04 05:23:00)(笑:1票)
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【点数情報】

Review人数 5人
平均点数 7.80点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
600.00%
7360.00%
800.00%
9240.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.66点 Review3人
2 ストーリー評価 7.66点 Review3人
3 鑑賞後の後味 8.33点 Review3人
4 音楽評価 8.50点 Review2人
5 感泣評価 10.00点 Review1人
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【アカデミー賞 情報】

1957年 30回
脚本賞ダドリー・ニコルズ候補(ノミネート) 

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