7.いくつかの詩は知っていたが、生涯については何も知らなかった金子みすゞ。大正から昭和初期にかけて、家が重んじられ、男尊女卑の習慣が当たり前だった時代、ドラマを通して人間金子みすゞをいくらかでも知ることができたのは大きな収穫だった。彼女の詩にはやさしく暖かい心が随所に現れており、ますます彼女の詩が好きになった。ただ彼女の死については、やや疑問の余地があると思うが・・・。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-06-19 06:26:58) |
★6.《ネタバレ》 あえて金子みすゞを対象として選ぶのであれば、彼女の言語感覚や観察力はどこで磨かれ、また日常生活の中でどのように表れていたのか、大正末期や昭和初期という時代背景の中で、地方の一般人にそれがあるということにどのような意義があったのか、といった点が当然に気になるところである。しかしこの作品は、それが金子みすゞであると分かるのは、ところどころ挿入される詩文の朗読だけであって、それ以外は、どこかで見たようなホームドラマのつぎはぎシーンが、手クセ全開のデタラメな脚本と演出で垂れ流されるだけ。見ていて怒りすら感じました。つまり、制作者には、金子みすゞという稀有な人物についてその人生やその才能に迫ろうという気概も信念もなく、単に人目を引きそうなネタとして彼女を利用しただけなのです。唯一、みすゞが最後に階段を上がって以降2階を一切映さなかったところに1点。もっとも、その後の陳腐なシーンでぶちこわしですが。 【Olias】さん [DVD(邦画)] 1点(2013-02-10 02:27:46) |
5.映画の中で時折り挟まれる金子みすずの温かい詩が心に残る。 金子みすずがこんな悲しい人生を送っていたなんて知らなかった。 【飛鳥】さん [ビデオ(邦画)] 5点(2013-01-18 23:17:13) |
4.《ネタバレ》 リアルタイムでも観たのですが、録画したものが出てきて何となく観てしまいました。かなり古い番組ですね、映画版も上映されたけど、この版の方が良いです。みなさんのおっしゃるとおり、主演の松たか子の雰囲気がいいんですよね。なんか、しっくりくるんです。ストーリーは有名な話で知っていたのですが、それのイメージと合うのかな。金子みすゞ女史は生まれる時代を間違えた、封建的な時代と家に殺されたのが良く伝わってきます。残念なことです。 【min】さん [地上波(邦画)] 7点(2013-01-14 01:01:06) |
3.今作がテレビ放映された数ヵ月後に同じく童謡詩人金子みすゞを描いた劇場公開版「みすゞ」が公開されたが、観客が受ける感動の大きさとしてはこのテレビ放映作が優れていた。同じ題材を扱いながら明らかに製作費をかけ、丁寧に作られたはずの劇場版がなぜ劣ったのか、その理由はひとつである。金子みすゞを演じた主演女優の差であったと思う。劇場版に主演した田中美里は決して悪くはなかった。しかし今作の主演である松たか子の存在感は際立っていた。これは女優としての実力の差というよりも、適性の問題だと思う。松たか子という女優はこの時代の古き日本女性を演じさせればおおよそ右に出るものはいないだろう。それはテレビ版の「蔵」を見ても明らかだ。それが歌舞伎役者の血によるものかどうかは分からないが、とにかく、今作の松たか子は素晴らしかった。 【鉄腕麗人】さん [地上波(字幕)] 7点(2004-03-27 11:46:30) |
2.実話の重みがあった。本屋の家に養子縁組されたという幸運もあったのかもしれないけれど、この時代に自分の生きる道をしっかり見つけていたのは凄い。物語の波乱万丈の強弱のつけ方も上手かったし、完成度が高かった。松たか子の熱演も冴えていたと思う。 【智】さん 8点(2004-01-20 00:50:20) |
1.《ネタバレ》 金子みすずの生涯。彼女の優しい詩の中には、波乱万丈な実生活は想像できませんでした。あの時代特有の宿命と悲劇。渡部篤郎のダメ亭主振りがリアルでした。最後は涙がにじみ、金子みすずの詩を読む目が変わりました。 【もちもちば】さん 8点(2004-01-11 11:07:05) |