8.《ネタバレ》 いやー笑った。
リアルタイムで映画館で観た人たちも、きっと声出してみんなで笑ったんだろうなあ。
出稼ぎや集団就職で上京してきた若者は、岩下志麻が口ずさむ犀星の歌で、急に切なくなったりしたんだろうか。
観終わって、そんなことが頭に浮かんだ。
映画って、庶民の大事な娯楽だもんね。大いに笑って、ちょっと涙して。
実る恋じゃないけど、弓子からもらった絹のハンカチを、ずーっと首に巻いてるやっさんがいじらしい。
岩下志麻はマドンナとしては最高にキュートだし、宿の主人や巡査など、脇を固めるドタバタな人たちも、人間味があって素晴らしい。
シリーズ化して三部作あるってことだから、他のも必見かな。
この時代の映画って、こんなに面白いんだって新たな発見。
いや、佳作。