33.《ネタバレ》 女性ジャーナリストに起こった悲劇、その意味を問いかける作品。・・・なのかな、との予備知識ありでの鑑賞。 予想通り、かなり『強い』作品ではあります。 ですが、この映画では、その『強さの源』が見えてきません。 あるいは、冒頭で、注射器で遊ぶ幼い子供達のシーン。麻薬漬けになっている少年・少女のエピソード。この冒頭のシークエンスから、ヴェロニカのジャーナリストとしての正義感を感じるべきだったのでしょうか。 自分の身や、大切な家族を危険に晒してまで、なぜ麻薬の記事を書くことに固執するのでしょうか。 『子供達の未来を救いたい。』『麻薬の売人は許せない。』理由は何でも良いのです。何でも良いから、ヴェロニカの行動の原点にあるもの、それを映画で見せてほしかった。 でなければ、ただ意地になってムキになっているだけの人に見えてしまうことすらあります。 にしては、『ここで屈したらジャーナリズムの敗北よ。』という信念を掲げておきながら、記事を書くことより訴訟を起こすことを選んだりします。なんだかよくわかりません。 また、周囲の人間の感情の機微も、抑えすぎている感があります。鑑賞者の判断にゆだね過ぎているような気がします。旦那、母親、刑事、上司、誰も彼もが優柔不断に見えてしまいます。 『実話』だからこそ、ただ事実を流すだけではなく、そこに生きる人たちの『思い』を見せてほしいのです。 そこに作成者の価値観や解釈が入っても構いません。心の描写が中途半端なバッドエンドストーリーを見せられても、口の中に苦い味わいが残るだけです。 ラストのナレーションで、ヴェロニカの死に大きな意味があったことは、わかります。 ですがこの作品に関しては、あまりにもラストのナレーションに頼りすぎている気がします。 この作品を見てよくわかりました。私は『実話』が好きなのではないようです。『実話ベース』の『映画』が好きらしいです。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 6点(2016-06-21 13:22:41) (良:1票) |
32.《ネタバレ》 道端に注射器が落ちているような退廃した北アイルランド、そこへ立ち上がる女性ジャーナリスト。使命感を大きく抱き、ガッツに溢れて妥協せず、容赦せず。なにしろ組織の黒幕オヤジが女相手に攻撃性向を100%むき出しにしてくるほどの、ある種の厚かましさもある。このタイプの人を身近なPTAなどのオバサンに当てはめるとイヤな気持ちになってしまいそうですが、ケイトで良かった。クールな美貌でテンション高く突き進むその姿、りりしく美しい。実に映画的。彼女が亡くなった翌週に法が改正されたなんて。何なのよ、できるのならもっと早くやれって。実話ならではの、やりきれない思いでいっぱい。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-11-10 00:47:35) (良:1票) |
31.実話ベースの映画は好きではないのですが、この映画を観て、もともと好きだったケイト・ブランシェットが更に大好きになりました。 【movie海馬】さん [地上波(字幕)] 6点(2012-08-02 16:37:54) |
30.《ネタバレ》 「犯罪者に屈してしまえば誰かが犠牲になる」、人々が麻薬犯罪に関わりたくないと目を背けているとき、彼女は無鉄砲なまでの勇気を持って立ち向かった。実在女性記者の命をかけた物語(実話)だけに、相当な重みのある映画だ。 しかしまたその記者が凶弾に倒れなければ世の中が変わらないというのも悲しい現実。しかもその後も世界各地で同様の犠牲が続いていることに驚くばかりだ。 主役のケイト・ブランシェットの映画にかける意気込みもまたすごい。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-03-25 19:50:39) |
29.実話らしいですが、こういう人が実際に居る事じたい感心してしまいました。世の中を良くする為だけとはいえなかなかできる行為では有りません。命を懸けてまでとは恐れ入りました。記者魂に敬服します!! 【白い男】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-05-07 00:19:07) |
28.《ネタバレ》 弱い者を食い物にして儲けている悪党どもに立ち向かうジャーナリストの姿が、いわゆる正義のヒーローでなく我々と等身大の普通の人間であることに非常に感銘を受けました。そして「殉教者」の出現を待つのではなく、自らが動いていかなければならないと痛感しましたね。 【TM】さん [DVD(吹替)] 8点(2010-05-25 00:21:54) |
27.《ネタバレ》 実話だからこそ、尚更ヴェロニカが死んでから「運動が高まった」だの「法律が改正された」だのという言葉が空しく聞こえた。生きてる間にこそ理解者や協力者がもっといなかったのだろうか。人の死は重いが、死んだからその途端に重くなるという偽善にはウンザリさせられた。で、今のダブリンはどうなのか?果たして彼女の遺志は変わらず受け継がれているのだろうか。ちょっと目の前の箱で調べてこよう。 【りんす】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-08-03 12:40:25) |
26.《ネタバレ》 ヴェロニカ・ゲリンはアイルランドの女性新聞記者の名前。麻薬撲滅に身体を張って貢献した物語で 実話に基づいているらしい。ブランシェット好演。でも凡人には勇気も正義感も真似が出来ない。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-05-11 16:36:37) |
25.せっかくいい役者を揃えて、テーマも意義深いものなのに、淡白で雑な仕上がりとなっている印象を受けた。編集がヘタだったのか、脚本に深みがなかったのか理由はわからないが残念だ。彼女の生き様を伝えたかったのか、アイルランドの近代史ドキュメンタリーとして見せたかったのか、意図が中途半端。だが!さすがはケイト・ブランシェット。彼女が主演でなければ、この点数すら上げられなかっただろう。特にアイリッシュ英語特有のアクセント、方言を見事に自分のものとして消化していたのには驚く。それも「関東の人が話すインチキ関西弁」のような付け焼刃的な薄っぺらいものではなく、あくまでナチュラルに。おそるべし、オージー、ケイト・ブランシェット! 【給食係】さん [DVD(字幕)] 4点(2008-05-06 02:54:35) (良:1票) |
24.《ネタバレ》 全体的にあっさりした印象を受けました。もっと家族とのシーン、あるいは仕事仲間とのシーンを描くべきではないのか。彼女の勢いはわかるものの、その辺の描写が足らないので、物語としての力不足感は否めない。この作品でヴェロニカ・ゲリンという記者がいたことを初めて知りましたが、彼女は本当に記者の鏡だと思う。記者というのは、単に「その時の出来事を拾ったり、文章を書いたりするだけの人種」ならば、それは単に作業的官僚的な職業でしかない。しかし記者によって世直しや社会の質の向上が図られるなら、それはもっとランクの高い、崇高な職業になりうる。彼女の正義感と行動力は、見事にそれが可能であることを実践してみせた。そして彼女の死によって、アイルランドの市民が立ち上がり、社会の公正へと変革がもたらされていく点が興味深い。果たして我が国にああいう正義感を持つジャーナリストがいるのだろうか。もしいるとして、その人物がああいう最期を遂げたとしても、市民が立ち上がるだろうか、と考えると、なんともやるせない気分になる。 【あろえりーな】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-05-05 23:36:24) |
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★23.《ネタバレ》 このような強靱な意志と前向きな目的のある主人公をケイト・ブランシェットに演じさせれば、それだけでつまらなくなるわけがありません。警察や勤務先で何か言われたときにさっと切り返すときの表情もいいし、撃たれたり殴られたりしたときの弱気オーラの表現も見事です。ただ、93分はいかにも短すぎですね。特に序盤の進行がえらく速く感じます。ケイトももっといろいろ演技したかったのではないでしょうか。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-05-03 02:22:20) |
22.《ネタバレ》 倫理的に云えば、ヒロインは立派で、信念を周りの心配や迷惑も顧みず貫き通した新聞記者の鑑のような女性の物語と言えるのでしょう。しかし、私的には、かなりしっこく、厭らしく小うるさい新聞記者としか捉えられませんでした。ギリガンがつい怒りにまかせて、ボコボコに殴ってしまった気持ちが良く理解できました。それやこれやで余りスッキリしない映画と感じてしまいました。 【亜酒藍】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-04-20 12:43:52) |
21.ドキュメンタリーのような映画だと感じました。"結果"はうまく映し出されていますが、"原因"がまるで描かれていません。何故そこまで取材にのめり込んでいったのか、もう一工夫欲しかったところです。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-02-17 22:37:04) (良:1票) |
20.《ネタバレ》 シャロンストーンが「演技ではかなわない」とライバル視するケイトブランシェットだ。 これ見ましたけど、うーん、実物のスピーチ見るとなあ、違うんじゃないか、と思う。 はっきりいって、ケイトが演じるヴェロニカは、「強迫神経症」で「ADHD」の女性にしか見えない。まともなんだけど防衛本能より信念が勝ってる、という女性に見えないのじゃ。実物を見て「あ、病気じゃなくてわりと普通じゃん。」と思ってしまった。どうしてそういうキャラづくりになってしまったのかなあ。何を狙ったのかな。本人が見たら、「あたしはこんなビョーキの女じゃない」って怒るんじゃないの。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-11-20 16:48:27) |
19.きっとアイルランド人が観れば、やっぱりヴェロニカは凄い、と楽しめるんだろうが。自分のように、この映画で彼女の名前を知ったような状態でこの映画を観ても、ただの自爆型の新聞記者としか思えない。やや演出過多な感じが鼻にはつくが、映画自体は決し悪いいものではなく、ヴェロニカ・ゲリンについて詳しく知っていれば、確実に点数は上がったはず。 カメオでのコリン・ファレルの登場は素でウザい。 【永遠】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2005-10-20 05:53:22) |
18.麻薬問題への掘り下げがスカスカで、真実なのにフェイクのような作り。役者がみんないいだけにすごく残念。ブラッカイマー&シューマカーに金かけなくていいから、米国製じゃなくアイルランド製で観たかったよ。 【mimi】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-09-25 16:41:05) |
17.実話なのにリアリティを感じることが出来なかったのは何故だろう。女性記者が殺害されたという事実が映像に長々と出てきたけど、彼女が命がけになる根本的な部分が今ひとつ明確ではなかった。ゆえに、ヴェロニカは市民運動を盛り上げるための生け贄にしか見えず、とても虚しい気持ちで観終わった後味の悪い映画だった。 【ソフィーの洗濯物】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2005-09-18 02:22:44) (良:1票) |
16.《ネタバレ》 悲劇性が強調されがちなテーマだが、これほどまでに家族や自分を危険に陥れてもなお自分の好きな仕事に全情熱を捧げられたヴェロニカは色んな意味で幸せだったはずだ。脚を撃たれてもなお「やっぱり自分の読みは正しかった!!」とアドレナリンを放出しまくってハイになっている彼女はいいが、本当に辛いのはその彼女をただ見守り無事を祈るしかなかった周囲の人間達だったろうと思う。フリッカーの演技はリアルでした。 【lady wolf】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-09-18 00:40:38) (良:1票) |
【よしふみ】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-06-07 17:36:12) |
14.《ネタバレ》 ヴェロニカが死んでから、麻薬売買追放の運動が高まったとか、記者としての熱意みたいなものも切れ者であるとか、ヴェロニカの女の部分とかばかり出ていて取材記者としてのヴェロニカが全然描けてなかった。 俳優陣が演技派で見ごたえ充分だったから、余計に残念。 【さら】さん [DVD(字幕)] 4点(2005-05-31 12:03:22) |