1.《ネタバレ》 前半の「起・承」の部分は、まだそれなりに色々と描かれていく多様な状況・人間模様の面白さでドラマとして観てゆけるのだが、後半はとゆーとその展開運びには意外なまでに盛り上がりというものが無い(どちらかと言うと、多少は派手な展開になるよーに見せかけての「意図的な」肩透かしという風にも思える)ので、全体としては、主人公サイド(その理念または手段)にいかに共感できるか、という映画だと言って過言ではない。お話として、或いは演出・演技として、単独で観ていて面白いモノがあるかとゆーと少し微妙、という感じかと思う。
理念、と言う部分には、率直に誰しも多少なりともは共感は出来るのではないかと思う(まあとは言え、図書館という公共施設を占拠してもよいのかというそもそもの部分にも、異論や意見とゆーのは絶対にあるだろうとも思うケド)。ただ、本作の問題はどちらかと言うと「手段」の部分にある。主人公側の行動というのがかなり場当り的かつ感情的で、集団としての目的とゆーのにも統一感も無く、本件が「有効」な行為であった様にどーにも見えない、というのが、映画としては少し難しいトコロかも知れない(これも率直に、あまり万人向けではない、という様にも思われる)。
根本的に、本作が描きたかったのは彼らの「怒り」なのだ、というのは重々承知である。とは言え、だとしてもも少しウマくやらんかい!というのが個人的結論(ガキじゃねーんだからさ)。