15.《ネタバレ》 ある複雑な人間関係の家族がいて、家庭の崩壊をちらつかせながらも、何とか持ち堪えて乗り越えて、その苦境を糧にしてやがて再生へと向かう・・まるで近年の是枝監督の映画のようなテーマです。父の失踪の秘密はあっと驚く展開を狙ったようですが、これは個人的にはスベった印象。彼の病について伏線的な描写が全くなくて、再会するなり 「俺はもうすぐ死ぬ」って・・。悲しい、かわいそうといった同情の前に啞然としてしまったよ。それはさておき。これは男の意見です。病気になったから、ホモのふりして失踪する父親なんていませんよ。むしろ残り少ない時間を大切な家族と過ごしたい、となおさら思うのではないでしょうか。女性が書いた脚本、だからこれは女性の感覚なのでしょうが。本作で次雄を演じた森田直幸さん。当時、出演作をいくつか鑑賞しましたが、若手の中では抜群にうまい役者さんでした。 (そうです、もう役者業を引退されたようなので、過去形です) やんちゃキャラでありながら、繊細な演技ができるという、たいへん希少価値の高い役者でしたね。さらによい俳優になることを楽しみにしていたので、とても残念です。 【タケノコ】さん [DVD(邦画)] 5点(2019-04-09 21:34:17) |
14.《ネタバレ》 普通の地方都市を舞台とした家族ドラマとして良くできています。 この作品の一番の肝である「父が男と暮らすために家を出ていく」という設定が、ちょっと無理がある感じに仕上がっていたのが気になりましたが、無事収束させており、呉美保監督の力量が感じられました。 でも、やっぱり小さな子供たちにとっては、「父が重い病気にかかって死んでしまった」ことよりも「父が自分たち家族を捨てて男と暮らすために出て行った」方がマシだと考えてしまう心境が自分には理解できませんでした。 【TM】さん [DVD(邦画)] 7点(2015-09-26 11:21:46) |
13.《ネタバレ》 まさか無いでしょ ユースケ父親の行動。結果、志し途中でバレてしまったから置き去りにされてしまっていた家族にとって良かったかなと思える方向へと好転、幸い的な結果へと奇跡的になっていますけど、もしあのままバレていなかったならと考えると末恐ろしいです 父親蒸発によって母親大荒れしていたかもしれない ついでに息子はグレて横浜銀蝿になっていたかもしれない 娘は積木くずしになっていたかもしれない。そんな危険性をはらんでましたね ダメですよ ユースケサンタマリアのとった行動みたいな独り善がりな生き方は。もっと家族を信用して何でも話して苦労も一緒に乗り越えていくべきでしょだとか、他人事ながらこそそう思えましたね とにかくユースケ、家族に大ウソついちゃイカンです。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-03-25 21:35:21) |
12.《ネタバレ》 血のつながらない父子というと『早春スケッチブック』を思い出すが、それに比べるとやはり雑というか葛藤が足りないというか全体的に物足りない。中高の違いはあるので子供の感受性にも違いはあるんだが。過程から考えて父の病気を知って少年が泣き出すのもやや唐突感が。全体的に自然なようで金魚鉢の使い方とかあざとい感じもするし、学校生活の描写が多くて、イマイチ家庭にフォーカスしきれてないので話が発散してしまったような気もする。少年の成長を描きたいのか?夫婦の物語を描きたいのか?ちょっとボヤケテしまった印象。友近の演技は中々よいと思う。少年はそれほどでもないかな。 |
11.ウザイ、空気読めよ、なんやねんの私とあまり縁のない世界から思わぬ展開、一転して家族のしあわせとは何かの世界になって引きつけられた。心がストレートに通じ合う良い映画だったと思う。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 7点(2015-02-01 11:25:42) |
10.《ネタバレ》 エンディングのキッチンなど本当にふつーの家そのままで、ふつーが実は幸せやねんなーって思える。この家族の大黒柱の行く末は容易に想像できてしまうがそれでも少しでも笑っていられたら、と思えて切ないです。谷村美月女史が初々しうて、めっけもんです。 【HRM36】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-01-23 10:21:32) |
9.芸人友近の希少な映画ですが、ここでも彼女の才能が発揮されていて良作に 仕上がってました。 【白い男】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2015-01-04 18:45:19) |
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8.家族って喜怒哀楽の振幅幅を広げることになるんだな、と思う。 この子供のような態度を取られる生活を送りたいとは思わないけど、それでも家族を持っていた方がいい、とか。 映画として思ったよりも面白かったけど、万人には勧めにくい、そういう作品。 【simple】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-01-04 11:33:37) |
7.《ネタバレ》 ロケ地がうちに近い場所だったので、内容度外視でそこにばっかり注目して「これ知ってる景色や!」とかそんなんばっかり言ってました、すんません。 よくある邦画といった感じの映画で、雰囲気的にも嫌いな映画ではありませんでした。ただイマイチ地味な印象は残ります。あまりストーリー的な起伏は感じられず、割と淡々と進行していくので、たまたまロケ地が知ってる場所でなければ退屈で寝てしまってたかもしれません。 一人の少年を中心に、親の離婚やら不仲やら、学校での出来事などが描かれていきます。彼は色んな出来事を通して「親ってくだらねえ」とか「学校も面白くない」とかいう不満を持っていくわけですが、結局最後に今まで自分が見下していた人達が実はそうではなかったということに気づきます。わけわからん父親だと思ってた人が、実はすごく家族のことを考える人だったとわかった時や、何も知らずに別居の準備を進めていたと思っていた母親が、実は入院の翌日からその事実を掴んでいた事など、彼は親の凄さみたいなものをちょっと感じたと思います。 映画なのに表情が少ない少年だったので、変化がちょっとわかりにくかったですが。 【TANTO】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-03-14 15:45:36) |
6.《ネタバレ》 言った瞬間に「しまった!」と気付く失言。認識不足や思い違いからくる判断ミス。ちっぽけなプライドが邪魔をしてしまうこと。人生は“失敗”と供にあります。後悔しない日なんて無いくらい。心の傷、しこりになってしまう事も多々ある。重なると大変です。だから消化が必要。ユースケの消化方法は、笑化することでした。笑い飛ばしてしまおう。家族には不評のようですが、これがなかなか効果的。酒井家のしあわせの秘訣だと感じました。どうやらこの秘技は、息子にも受け継がれた様子。彼は失恋を引き引きずらずに済みそうです。(いや、やっぱ引きずるかな。スゲー可愛かったし。)誰でも経験するような、身近なエピソードの数々。ユースケの病気にしてもそう。お泣頂戴オチではありません。お話は悪くないと思いました。ただ物足りないです。映画としての味わいに欠けるというか。その理由を考えてみると、友近に行き着きました。彼女の演技は決して悪くありません。真摯に役と向き合っており、好感が持てます。でも、シチュエーションコントに見えてしまう。イロモノのイメージは絶大です。(それだけお笑いとして優れているということ。)彼女だけでなく、多くのお笑い芸人が俳優のポテンシャルを備えているのは明白です。キャラに付いているイメージを考慮した配役で、どんどん活躍して欲しいと願います。ただ本作の場合は、ミスキャストだと思いました。 【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-01-09 19:43:03) |
★5.主人公の息子の感情がこの作品の軸になっていたのでしょう。残念ながら、僕は彼の感情が今ひとつ理解できませんでした。反抗期、反抗期と口々に言ってますが、反抗期ってこんなもんだったろうかと何とも掴み難いものがありました。ただ単純にあれは彼の性格であって、一時的なものではないように感じました。学校でも家でも、女の子と一緒にいる時でも、常にブスッとしており、無愛想で話し掛け辛いといったような性格に感じました。そんな彼が、親戚の家でユースケさんと縁側で並んで話しているシーンで見せた表情と次のみんなでご飯を食べているシーンで見せた表情の違いというか、そこでの変化がいまいちわかりませんでした。ただひと時の笑顔で元に戻るということをあらわしたかったのか、なんなのか…終始そんな感じで結局最後まで彼の感情が掴めず、出来事だけを見つめていました。もっと面白くなりそうな設定なのに…できればもっと父と子の反発を描いて見せて欲しかった。 【ボビー】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-12-30 15:26:41) |
4.《ネタバレ》 予告編の時点で想像していた内容と、ほとんど代わり映えしないで、最後までいったっていう微妙な感じ。よくあるんですけど。内容はほんわかしていて、子供同士の関係とか、親と子の関係がリアルで良かった気がする。てか、昔を思い出してこんな感じだよなーって思えるぐらいリアル。でも映画として特に上がり下がりがナイ。 【マキーナ】さん [DVD(邦画)] 5点(2007-12-06 14:53:01) |
3.《ネタバレ》 色々詰め込み過ぎな感じも若干しますが、なかなか打ち解けられない父親と息子の関係とかは見ててもリアルな雰囲気で良かった。なにより、友近は頑張ってました!(まぁ~キャサリンやるくらいだから上手くて当たり前かも!?) 【うさぎ大福】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-10-06 18:12:49) |
2.子役や脇を固める俳優はよく頑張ってたと思うけど、どうも何箇所か演技的に引っ掛かる部分がある。 僕としてはそれがどうしても許せなくて、物語後半のリアリティを感じることができなかった。 突拍子のないストーリーを用意しなくても、何気無い日常を描くだけでも良かったような気がするのだけど、どうだろう? 見所が結構あっただけに残念に思う。 とりあえず少女と幼女が異常に可愛かったので、それだけでも見る価値はあるんだけどね。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-08-26 03:30:02) |
1.最近の邦画には、ユースケサンタマリアというちょっと薄い存在感を持った俳優が欠かせなくなってきました。頼りなかったり、ちょっと情けなかったりするそんな、普通の人を演じるのがうまいですね。 ストーリーは、14歳の男の子を主人公に、いたってシンプルな起承転結でまとめられた家族の話。 友近、浜田マリ、高知東生など、大丈夫か?花形俳優ゼロって感じの作品ながら、笑えてちょっと泣ける佳作にまとまっています。 山崎まさよし作曲のテーマ曲も、とても良いですよ。 【なつこ】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-01-22 22:45:43) |