256.《ネタバレ》 “FINAL DESTINATION”『最終目的地』。空港でアレックスのスーツケースに付けられる荷物タグに書いてます。『FINAL DESTINATION CDG(シャルル・ド・ゴール空港) PARIS,FRANCE』 後にシリーズ化され、『死のピタゴラスイッチ』なんて言われるようになりますが、実はピタゴラスイッチ放送開始前の本作。この当時のホラー映画って、ジェイソンみたいな殺人鬼物は出尽くした感があり、コメディや宇宙生物(CGが見どころ)と融合した変化球だったり、呪いや幽霊でゾッとする恐さ表現(出血少なめ)にシフトしていた感があります。そんな時代に本作は、グロい死に様を前面に出した、かなりド直球なホラーの成功作でした。 公開時の予告でテリーがバスに轢かれるあまりに突然っぷりに『あ、これ怖そう…』と思わせた作品。なのでビビリの私は劇場で観る勇気がなかったですね。 序盤の空港から飛行機事故までの一連の流れが出色の出来です。雷雨の中の離陸、巨大な飛行機の先端の剥げ具合、飛行機ドア横の傷と舐めたネジ、翼の煤け具合…空旅が苦手な人は、こんな些細な情報を自分から拾って『この飛行機大丈夫か?』って思ってしまうんですよね。 そこに追い打ちをかける不安要素。変な宗教家、墜落死を連想させるジョン・デンバー('97年死去)、たまたま開いたページがダイアナ妃の事故写真(パリ)、空港作業車の車体番号が666(ありえん)…不吉のフルコースですね。ちなみに出発前、アレックスがお守りとして敢えて付けてた荷物タグはJFK(空港)のものでした。ママに外されたけど。 飛行機墜落をアレックスの予知夢として、乗客視点で観せる演出も墜落の恐さ満点です。炎に巻かれ皮膚がパチパチと焼ける音、全身焼かれてもまだ生きてる様子が生々しく、肺が熱風で満たされる苦しさを感じました。実際の事故は遠影で小さく観せるのも旨い演出ですね(でも流石に、空港ロビーのガラスは砕けないだろう)。劇中では架空のヴォレー航空になっていますが、事故の経緯は'96年のTWA800便墜落事故をベースとしていて、なるほどリアルです。 トッドの父の逆恨み、ルートン先生がラリー先生を先行させたことで心を病むところとかも人間臭いですね。アレックスがクレアの写真とエロ本を見比べて何かを感じてるところもいい。事故直後、クレアだけ空港に迎えが来ない時の寂しそうな表情も良かった。クレアの部屋にエッフェル塔の置物が幾つかあって、お土産で貰ったのか、自分で買ったのか、彼女のパリへの思いもちょっぴり感じられました。トッドの兄やクリスタとブレイクの学校のマドンナ・コンビ。ずっとフランス語のラリー先生。飛行機に赤ちゃんと障害者。チョイ役もきちんキャラが立ってます。 最後は試写会の不評から半年後に撮り直したというエンディング(こういう事してしまうのが、ハリウッドの凄さだよね)で、タイトル回収…でも悪夢は続くよってホラーらしい終わり方。 うわ、メインのホラー部分について何も書けなかったな。けど『良いホラー映画観たなぁ』って満足感に満たされました。 【K&K】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2024-10-07 11:41:51) |
255.2000年と比較的新しい方の作品にはなるのでしょうが、この時代でも既に映像のルックというのは古びている感じがしますね。事故時の飛行機の内部のシーン等は普通にセットに見えてしまいます。死は日常のすぐそばにあることを気づかせるというアイデアは興味深いものです。序盤の飛行機事故から追悼式の場面まではその辺りを作品のテーマとして掘り下げることができるかと思わせてくれるのですが、結局それ以降は面白殺人ピタゴラスイッチ部分ばかり凝っているのが残念ですね。飛行機での旅行中に事故に遭うかもしれないという恐怖は多くの人間が経験し得ることですが、そこから死の運命に翻弄されるなんて現実とは何の関係もないので身に迫る恐怖に欠けているのがコメディのようにも見えてしまう要因です。編集のテンポはいいので気楽に見る分には悪くないです。 |
254.運命を乗り越えた7人に仕掛ける、死へのピタゴラスイッチのやりすぎ感に死神の焦りが感じられて良い。 普通に見るだけなら面白い映画だが、明日トラックに轢かれそうなリアルな恐さが初代にはあった気がする。 |
253.「ツカミ」はよかったのだが、パターンが決まっているのでだんだんとマンネリ化してくる。終わり方もスッキリしない。 |
252.《ネタバレ》 パッケージからもっと飛行機内でドタバタが起こると思っていたのに、全然違った…。個人的には飛行機爆破までがピークかな。あとはよくある死に方です。 【はりねずみ】さん [インターネット(字幕)] 4点(2022-12-29 15:00:48) |
★251.死神(?)の事情は知らないが、最初の死の必然性といったものは要らないのかな?病気や殺人でもない限り、本来そういったものはないのだが、映画に創りあげるんなら多少の説明は必要と感じた。デス・ピタゴラスイッチは興味深いが、動きが速すぎて良く分からないのが少し残念。 【クロ】さん [地上波(字幕)] 4点(2022-12-08 13:14:53) |
250.《ネタバレ》 結構話題になりましたよね、当時。 運命に抗うミステリーというか、ホラーというか、あまりに執拗なせいでコメディにすら思えてしまいますが。 1発目の飛行機搭乗回避で、クラスメイトと袂を分かったあたりは面白かったけど、そのあとは随分とぞんざいでしたね。 理由もなければ解決もない、常に『途中』の珍しい作品ではありました。 【ろにまさ】さん [インターネット(字幕)] 6点(2022-01-15 07:23:01) (良:1票) |
249.《ネタバレ》 修学旅行で乗る飛行機の事故を予知した主人公と一緒に事故を回避した人達が、次々と呪いのように不慮の事故に テンポはそれなりにいいが 登場人物全員の心情・行動が理解出来ない 息子が助けられたのに、恨み続ける親 主人公を疑い続けるFBI 事故で死んだ先生の家から逃げるように飛び出す主人公 終始頭が悪いカーター 全てを知っているようだった霊安室の男は何者なのか・・・・・ 運命のタイミングも5か月何もなければ、助けた瞬間すぐに次の人が死んだりと 細かい設定もよくわかっていない 短く、テンポも悪くはないので それなりには楽しめるがそれ以上はないです 【メメント66】さん [インターネット(字幕)] 6点(2021-12-26 04:47:46) |
248.《ネタバレ》 飛行機内でのパニック映画だと思って見ていたら違った。 スリルある展開なので、間延びはしなかったが、 主人公の行動に納得できない点が多く、終始イライラしてしまった。 超常現象が相手なのに、FBIに全く頼ろうとしなかったのは愚策だと思う。 学生だしこういう状況で他人を信じられないのも分からないでもないが、素直に話していればもう少しマシな展開もあったのかなあ、と。 超常現象君の引き出しの多さとオチに3点。 【2年で12キロ】さん [インターネット(字幕)] 3点(2021-07-18 09:41:07) |
247.《ネタバレ》 人智を超えた存在(死神?)によって死を運命づけられた七人の若者たちが、その死の筋書きの裏をかき、なんとしても生き延びようと悪戦苦闘するサバイバル・ホラー。まあアイデアは抜群にいいですけど、なんか脚本がいまひとつでした。ぼちぼちってところかな。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 6点(2018-04-02 22:57:32) |
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246.《ネタバレ》 運命づけられた死からは逃れられない。このコンセプトは、かの”オーメン”を思い出させます。あの陰鬱名画をジュヴナイル化したら実にスピーディでライトな展開となりました。半世紀前の映画は陰気にじわじわと怖かったですけど、今作はもう少し陽性?の暴力死であります。なんか運命の神様もムキになっているような。 友人一人目がやられた時の、水がスルスルと引っ込む描写はいらないと思うな。ああなるとオカルトっぽくて悪霊ネタみたくなる。ラストはドリフみたいなコミカルさだし、「怖がらせたい」のか冗談なのかわかんなくなっちゃって、この軸のブレは惜しい。 出色なのは飛行機事故のシーン。あそこはすごく出来の良い恐怖パニック演出で、導入部としてはA級作にも引けをとらない迫力でありました。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-03-30 00:18:19) (良:1票) |
245.ホラーとして十分楽しめる映画だった。決まっている順番を狂わせると次の人になるという設定だったが、狂わされた順番が最後まで行ったときまたループすることを示唆するエンディングが怖かった。好み30/50、演出10/15、脚本12/15、演技5/10、技術7/10、合計64/100→6/10点 |
244.《ネタバレ》 1、2、3と連続で見たのでどれがどれか混乱するが(笑)これ、なかなか良質のサスペンスホラーだと思います。映像が抜群に良い!どんな死に方なのかとハラハラします。ストーリーとか死の順番の論理とかは、まあほぼほぼどうでも良いです(笑)。単純に面白かったです。 |
243.《ネタバレ》 サスペンス性はあったのでどうなるのかと見入っていたが、死への論理が強引すぎるこじつけでガッカリ。マイルールすぎて付いていけず。死の筋書きの克服も腑に落ちない。 途中まで惹きつけられてハードルが上がるほどに、結果が拍子抜けだとガッカリ度も増してしまう。SFとはいえもう少し理論武装したようなものが欲しかった。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 4点(2017-10-22 19:28:07) |
242.《ネタバレ》 ホラー映画のアイデアとしては、確かに平成になってからの作品では群を抜いたオリジナリティを持っていることは認めましょう。冒頭の飛行機事故の描写なんかも、恐ろしさでは歴代三位以内に入る墜落映像ですし、乗客の中に赤ん坊や障碍者がいるところをわざわざ観客に見せつける脚本の悪意には嬉しくなってしまいます。主人公の少年の行動を客観的に観れば、そりゃFBI捜査官でなくても生き残ったこいつが頭がおかしくなって連続殺人犯になったと思いますよ。ということで中盤までは不条理サスペンスの色彩まで感じられて良いんですけど、なんど説明されても理解できない死神の論理が出てくると頭を抱えたくなってしまいす。あちらの世界ではどうなのかは存じませんが、人間界ではこういう拘りに捉えられている人のことはパラノイアと呼ぶんですよ(笑)。 その後のシリーズ作ではやりすぎの世界に没入していってしまうんですけど、本作ぐらいの殺され方がちょうど良い(?)かもしれません。女教師の死に方がなんかいちばん悲惨な気がしましたけど、ラストの結局失敗してしまいましたが死神の“スネーク電線攻撃”も冷静に考えるとおバカの極みみたいな映像じゃないですか。のちのシリーズ作では顕著になってゆくんですけど、殺し方に凝りすぎるあまりほとんどコメディみたいになってしまいます。まあそれもこの映画の味なんですけどね。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-05-10 23:39:15) (良:1票) |
241.《ネタバレ》 順番はともあれ、久しぶりに見ました。忘れていたのでハラハラしながら楽しめましたね。 バスルームでぐるぐる巻きとか、先生のおうちで前もって落ちてくる包丁なんかは、思い出せました。 線路で叫んでて、首が飛ぶのも。 最後はみんな一緒に死んじゃうのかなって思いきや、ちょっと違った。 180にこだわる映画の先駆けなんだよね。 最後のシーンの赤い看板も081だったし。うまい作り。 飛行機 高速道路 遊園地 サーキット 吊り橋 の順番かな基本的には。 でも終わりがない感じだったような・・・ また見たいぞ。 【新しい生物】さん [地上波(字幕)] 8点(2016-07-28 00:37:16) |
240.《ネタバレ》 「そこそこ」の映画です。 そこそこおもしろい。そこそこつまらない。そこそこよくできている。という感じです。 脚本は、とてもよく出来てます。死ぬことが決まっている人が、とあることで死なないと死ぬはずだった人が順番に死んでいく。主人公は、そのことをなんとなく予知できる。という話です。 そこそこハラハラします。死に役もある程度分かるので、どうやって死ぬのか、そこそこ見どころ。 シャワーシーンがあれば、ハラハラとモヤモヤが混在する王道のB級映画といったところです。 【杉下右京】さん [地上波(吹替)] 5点(2015-10-26 23:53:56) |
239.《ネタバレ》 初見は映画館で、十数年ぶりにdtvにて鑑賞。 あらためて黒いモヤモヤ=死神の影の演出が見事。 見逃していてもストーリーは通じるし、 ちゃんと観ていると黒人エンバーミング師の言葉が重くなる。 モヤモヤが出過ぎているとホラーだけど、最小限に抑えてるからスリラーに。 なぜ、続編があんなにバカになっちゃったのかが不思議w 【伊達邦彦】さん [映画館(字幕)] 7点(2015-10-14 03:52:57) |
238.《ネタバレ》 幽霊もゾンビも殺人鬼もクリーチャーも出ないのに、これだけ面白くハラハラできる映画が出来ることが素晴らしい。今まで見たホラー映画の中でも1,2を争う面白さです。 今作の最大の長所は恐怖を煽る演出。『トッド』や『先生』のように、『死ぬまでのプロセス』をじっくり見せるパターン。『テリー』や『ビリー』、ラストの『カーター』のような瞬殺パターン。つまり、『死の見せかた』が大きく2パターンあります。 実際、実生活において『事故死』っていうのは一瞬のうちに起こるものがほとんどです。それをただ垂れ流しただけでは、ただの事故映像であり、映画にはならないでしょう。『テリー』や『ビリー』のような瞬殺パターンっていうのは、従来のホラーでは、ホラーにはなりえなかったと思うんです。 ところが、それを『トッド』、『先生』のパターンと交互に見せることで、とたんに従来にはない新感覚のホラーになります。前後の文脈がなければただの『事故』ですが、前後に文脈があることにより、ただの『事故』から『ホラーによる惨劇』になるのです。つまり今作の『死の筋書き』というストーリーの存在により、今まで映像では成しえなかった新しい形のホラーができあがっちゃっているんですね。 また、それぞれの順番も非常に大事になってきます。『トッド』⇒『テリー』⇒『先生』⇒『ビリー』。野球でいうなら、速球とチェンジアップを交互に投げているようなもんです。この順番だったからこそ、21世紀を代表するホラー映画の傑作になったのだと思えます。 このシリーズは、どうしてもそのアイデアの性質から、一番最初に最大の見せ場である『大量死』をもってくる必要があります。最もインパクトの強い映像を一番最初に見てしまうわけです。最初のインパクトが強すぎると、それ以降は何を見せられても刺激が足りなく感じてしまうものです。これはホラー映画では大変危険な行為でしょう。 にもかかわらず、ちゃんと最後まで緊張感が持続するのがこの作品の凄いところです。 ディテールにも非常にこだわっていて、雑誌のきれはしに書かれた『Tod』、ビルの窓に映る『バスの影』、『シートベルトがちぎれる白昼夢』、その予見の演出は見事すぎます。ただ非常にもったいないのは、その演出が上手すぎるうえに、展開がスピーディーなので、初見では気づかずに見過ごしてしまう可能性が高いことでしょう。(※特にバスの影は、重要な会話シーンの中でさりげなく挿入されるので、一番難易度が高い。)この『予見の演出』に気付くか気付かないかで、この作品の面白さの感じ方って、また変わってくると思います。 【たきたて】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2015-05-05 03:15:57) (良:4票) |
237. 怒濤のVFXで押しまくる近作とは違い、小ぶりにまとまっている本作。まだ死に方博覧会ではなく、良く考えられているB級ホラー。主人公や周囲の行動がなんかおかしい部分が終始あり、全体的に荒削りな感はあるけれども、時間つぶしに観るのには最適な気がする。 【swamizi】さん [インターネット(字幕)] 5点(2015-01-19 12:58:25) |