4.《ネタバレ》 かなり評判が宜しくない様なのですが、個人的には別にそんなに悪くはなかったかな、と思います(まァ、好くもねーケド)。ただ、鑑賞後にそこら辺の「批判」の内容を確認する分には、ソレはソレでワリと「尤もな」コトではあるかな、とも思いましたですね。私の理解としては、とにかく今作の最大のコンセプトは唯々あの名作の「続編」というコト(あの二人の「その後」を描いちゃうよ!というコト)に尽きるのでして、それ以上の価値(=お話の内容)とゆーのは率直に然程のモノは無かったと思いましたし、また結局のトコロは成る様にしか成っていかないお話でもありましたし、そもそも種々の側面においてほぼほぼ前作と「同じ」お話だった、とすら思いました(主人公二人にしても、キャラクターの根幹部分とゆーのは全く変わっていない≒そんなに成長もしていない…?的な)。まあ重ねて、ソレはソレ自体が「狙い」だったのだ、とも思うのですよね。だから(コレもそもそも)そーいう根幹の部分がピンと来ないという人だと、どーしたって面白くは観れないのかな…とも思いますかね(で結局、そーいう人が結構多かったのかな、と)。
んで、そーいうのはそーいうのとして受け入れられる私としても、2点ダケは多少しっくり来なかった…とゆーのが、まずは主役の二人 or 彼女らを演じる俳優さんの「年齢」ですかね。いちおう、前作で約束した「十年」とゆーのがあるので、今作の二人も20代中盤…なのだと思うのですが、ソレを演じる清野菜名さんは26,7歳、松坂桃李さんは34,5歳で、だから実際にもちょっと年上に見えるのですね。特に、松坂桃李さんはより明確に年上に=必要以上に落ち着いた「大人」に見える、とゆーコトで、ソコは私としても(少しダケ)違和感としては感じられました。
もう一つは、何と言っても『カントリーロード』ですよね。後の監督インタビューを読むに、コレは演出上の意図だった…とのコトらしいのです。確かに、歌詞の内容としては『翼をください』の方が話には合っている、てのはまあまあ合点もゆくコトですし、シンプルに曲としても『翼をください』だって全然悪くはない(なかった)とも思います。しかし、前述どおり「あの名作の続編」とゆーのが第一な&高度なコンセプトだったら、そんな小手先の「小細工」を弄するよりは、素直に『カントリーロード』を流しとけば好かったジャン!とだって(確実に)そう思ってしまうのですね(だから、何となく「大人の事情」の方を勘ぐってしまう…てのがまた本音なのでありまして)。