★8.《ネタバレ》 Associate Producerとしてクレジットに名を連ねているのが、ジェリー・ブラッカイマー。かつてはディック・リチャーズ監督とともに、こういうシブい作品に関わってた訳ですな。 カウボーイに憧れる少年が、牛追いの仲間入りをして旅に出る、というオハナシですが、この牛追いのオッサン連中が見事なまでにアクが強く、キタナくって、「この少年もやがてはこういうオッサンに成長するのか」とか「このオッサンたちもかつてはこんな初々しい少年だったのか」とか、そういうことはまったく想像できない(笑)。もう、別の生き物です。 という西部劇で、72年の作品ということもあり、流血の描写や激しい銃撃戦の描写などには、かつての古き良き日のウェスタン映画とは違った印象を受けるものの、それでも懐かしい詩情のようなものは確かに感じられて、西部劇とニューシネマが魅力的に融合した作品となっています。 オッサンたちの中で、いつも半人前だった少年、その彼が見せた決断が、終盤のひとつの流れを作るのだけど、結局彼自身は何もなしえないという虚しさ。このあたりは、もはや失われてしまった古き良き西部劇に対する郷愁でもあり諦念でもあるのかな、と。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-03-12 10:08:26) |
7.《ネタバレ》 なんだかんだ言って少年を可愛がるカウボーイたちが見ていて微笑ましい。 にしても、このラストはやはり70年代の映画よね。少年以外はみんな死んじゃう。 カウボーイに憧れていたけど、理想と現実の違いを突きつけられた彼。 銃を置いて立ち去りアメージンググレースが流れるシーンはなんかじんときます。 【あろえりーな】さん [地上波(字幕)] 7点(2017-01-24 21:12:38) |
6.《ネタバレ》 当然、主人公は途中でいろいろ体験して成長していくのかと思っていたら、何と最後までほとんどそのまんま。この逆走ぶりはある意味凄い・・・んだけど、途中ではそれなりに一般のウエスタンっぽくしているので、結局主題が見えなくなっている。せっかくならもっと徹底的に挫折したり屈折したりの連続にしたらよかったのに。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2017-01-20 00:02:32) |
5.カウボーイを夢見ているとはまるで思えない繊細な少年、自分に無いものへのあこがれか。映画の中で誰かが言っていた「カウボーイなんて他に取り柄のないヤツがやる事」がリアルに伝わってくる味のある西部劇でした。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-01-09 20:54:12) |
【ホットチョコレート】さん [地上波(字幕)] 7点(2012-05-22 21:04:38) |
3.う~ん..演出、画面から伝わる雰囲気、時代を感じますね..ラストが、結末ありきの展開だったので、いっきに冷めてしまった..残念... 【コナンが一番】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-05-22 17:24:53) |
2.邦題がマッチしすぎでウエスタン顔なおっさんたちが勢ぞろいで男臭い映画かなと思いきや和やかなBGMを背景に展開される軽い青春映画でした。カウボーイに憧れをもつ少年の青春の1ページを映画化したような感じで淡くて辛い、カウボーイの世界で流れようとしても必死に生きていこうとする少年は戸惑いと隠せないけど何か愛おしい。カウボーイになれても仲間との別れは突然であり弱い者はすぐに消されてしまうという掟を描いたラストに流れるアメイジンググレイスに思わず涙してしまいました。 |
1.パンフの表紙に勢揃いしたおぢちゃん達がみんなヨレヨレで汚い!でもすごくカッコいい。バーでの壮絶な撃ち合いから「ボク、ママの元へ帰ろっかな?」っていうラストまで、悲惨だけどなんとなーく爽やかな味付け。この邦題は泣かせる・・・傑作! 【mimi】さん 8点(2004-10-11 13:25:45) |