13.キャストは豪華なのだけど、何の為に出てきたのか分からないキャシー・オドネルを始めとして、お目当てフィリップ・ヨーダンらしからぬ深みの無い脚本で、退屈さだけ味わった残念な作品。 |
12.《ネタバレ》 なかなか面白かったです。 善人である主人公がしっかりと仇を打ち、真相も究明されるのはセオリー通りで楽しいわけですが、 勧善懲悪な話では決してなく、どの人物もそれぞれ抱えているものがあって、それが物語に深みを持たせてて良いわけです。 ワグマンの、出来の悪い息子とデイブと頼りにしているヴィク。ヴィクとデイブもまた互いに思うところあり。 ワグマンとケイトの関係。それから、バーバラとロックハートのなんとも言えない関係性。 普通なら、どっちかがキスして結末みたいな流れかと思いますがそういうこともせず、ヴィクの恋人でもあったわけですから ああなるんでしょうけど、まあとにかくそれぞれの気持ちに思いを馳せることができて面白い。 ヴィクだって正当防衛なとこあったし、そこまで悪い奴でもないんですもんね。 そんなに派手なシーンはないけれども、物語性がしっかりしてて見応えのある作品でした。 【あろえりーな】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-10-23 20:57:22) |
★11.《ネタバレ》 ジェームズ・スチュアート演じる主人公が、塩湖の塩をとっているだけでリンチに遭い、荷馬車は燃やされるわ、ラバは殺されるわ。というこの理不尽な仕打ちでもう、つかみはOK。しかし彼は単なる運送屋さんかと思いきや、さにあらず。理不尽な仕打ちへの仕返しを企んでいるのではなく、もっと何か目的があるらしい。彼に限らず、登場人物それぞれが、腹に一物といった感じで、何やらハッキリとモノを言わないところがあり、これがドラマを巧みに引っ張っていきます。特徴ある登場人物の描き分けもお見事、中盤、もうこれ以上新たな登場人物は出ないだろうと思っていたら、一番アヤシゲなヤツが登場して、顔を見たらこれまたアヤシゲなジャック・イーラム。うれしくなっちゃう。すぐ退場しちゃうけど(笑)。で、この映画の面白いところ、それは、そういった多彩な登場人物たちの思いとウラハラに、結局は宿命的なものが勝ってしまう、というドラマの流れですね。なかなか皮肉なドラマです。しかし、この皮肉さを完全に無視する形で奇妙なハッピーエンドになっちゃうのは、娯楽西部劇として、しょうがないんですかね???(ヒロインの涙のひとつも、観たかったんですけども) 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-12-02 14:09:07) |
10.《ネタバレ》 デーヴを途中で消したのはあえてひねったつもりなのかもしれないけど、やっぱりあれは良くなかったのでは。終盤、アレックと主人公が急速に和解したことも含めて、それまであった登場人物の微妙な均衡がなくなっているし、展開も無理矢理になっている。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-11-16 01:05:03) |
9.アメリカ西部の壮観な映像とともに、前半のジェームズ・スチュアートがラバに乗った不均衡な姿や無為にラバを殺害する牧場主の馬鹿息子の残虐性が妙に印象に残る映画でした。それほど多くない登場人物がそれぞれの人間関係に引きずられながら進行していくよくあるストーリーでしたが、共感できるところも結構あって面白かったです。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-11-06 21:50:40) |
8.《ネタバレ》 普通に面白かったです。冒頭で復讐が目的という設定がされ、最後に復讐を果たす。その道中でイザコザが起こる、という骨格はベタ中のベタですが、その中身が秀逸。連載中の週刊漫画を読んでいる時のような、ミステリー小説を読んでいる時のような、あのワクワク感があります。主要人物はロックハート、アレック、デイヴ、ヴィック、バーバラ、ケイトの6人ですがその6人がそれぞれ親子であったり恋人であったりお目付け役であったり内部vs外部であったりといった様々な矢印で繋がっており、その矢印を活かし練り込まれた展開は見事だと思います。グダグダやってるだけじゃなくラバが殺され馬車が焼かれる、手を撃たれる、デイヴが途中でドロップアウトするなど途中途中でインパクトのあるシーンが挟まっているため、飽きることなくむしろあっという間に時間が過ぎた印象です。 【53羽の孔雀】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-03-10 04:09:41) |
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7.ウエスタン映画らしい壮大な光景と土地を牛耳る金持ち親父とバカ息子、よくある設定ですがジェームズ・スチュアートの爽快感がありながらもたまに見せる威圧感たっぷりな演技もそうなんだけどアリーン・マクマホンのマリー・ドレスラー並の存在感の安心さと言ったらハンパねぇな(笑)ララミーから来た男と金持ち親子、ハーフムーン牧場のケイトとの三角関係が上手く表現されてて定番な感じが漂うんだけど面白く感じちゃうのは不思議なもんですね~。 |
6.とにかく面白いです。例えば、ジェームズ・スチュワートが塩田で塩を積んでいたら遠方にデイヴ一味が姿を見せ、馬を駆ってやって来るや否やあの惨事となる運びの鮮やさ。あるいは、その借りを返すため町でデイヴに殴りかかりにズンズン向かって行くスチュワートの怒りの圧倒的な凄さ。 ただ、監督がアンソニー・マンともなると、こちら側も欲張りになってしまい、せっかくなのでもっと銃撃戦を見せてほしかったであるとか、相棒となるじっ様をもっと登場させてほしかったであるとか要望も増えてきます。というのも、じっ様がスチュワートに行動を共にしたいと言う時のセリフが良いですし、それを聞いたスチュワートは凄く嬉しそうな表情を見せ、じっ様がラバに乗るのを手伝ってやる…と、二人のシーンが忘れ難いものになっているからです。 【ミスター・グレイ】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-03-19 18:22:35) |
5.まずは画面構成の美しさと広大なるララミー牧場の風景、西部劇として合格点の付けることの出来るものはほとんど描かれているので、それだけで観るに値する作品になっている。復讐に燃える主人公、その主人公を影で支える良きパートナー、西部劇に必要なインディアン、そして、やはり戦いを終えて、街から去っていく主人公を見送る女、そういった見せ場も多い。酒場でのやりとりがないのが不満と言えば不満であり、それでもけして、つまらなくはなかった。主題歌のかっこ良い音楽も好きです。 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2010-02-08 20:32:14) |
4.ゴツゴツした渓谷や、大西部の広大な風景を鋭角に捉えた撮影がとにかく素晴らしいです。これだけでもウエスタンを観たっていう醍醐味を味わえます。ところが残念ながらオハナシ自体はごく普通の展開で食いたりない。復讐に燃える主人公、J・スチュアートの相棒の老人とか、ヒロインの家にいた怪しげな先住民の男とか、もう少し活躍の余地を与えられても良さそうなもの。敵対する牧場主の息子が例によって馬鹿息子っていうのもありふれているし。荒っぽいウエスタンにも関わらず、酒場や派手な歌姫が一切出てこない作品っていうのも珍しいのでは?観終わって何か物足りないって思ってたら酒場での殴り合い&ドンパチがなかったせいでした。慣れっていうのは怖いですね。 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-07-26 10:26:44) |
3.50年以上も前の作品なのに、カラーのせいかあまり古さを感じませんでした。悪い映画ではないですが、私には面白いと思えませんでした。何人も銃で殺され、血なまぐさいシーンもあり、全体的に妙にリアルで、息抜きとしてみる映画ではありませんでした。「死ぬまでに観たい映画1001本」の一作品。 【mhiro】さん [CS・衛星(字幕)] 2点(2007-01-19 15:47:30) |
2.決して茶化しているわけではないんですが、なぜかこの『ララミーから来た男』のタイトルと音楽を思い出すと、きまって「魔法使サリー」の♪魔法の国からやってきた サリー、サリー~♪の歌がまわってしまいます。♪ラ~ラミー~♪のところと♪サ~リー~♪のところが重なるんでしょうね。さらに「来た男」と「やってきた」の部分もかぶる。超がつく自分勝手なつながりなんですがね。さてさて本題に入りますが、この映画のジミーは西部劇の主人公らしくちゃんと強い。塩田を牛耳っている悪モノにまったくひけをとらないのですが、それでもアンソニー・マンとのコンビだけあって、ジミーは楽をさせてもらえず、悩みを抱えているわけです。そんなところに妙に安心感を覚えるってどういうこと?と思いますが、それが彼のキャラなんだからしょーがないですよね。 【元みかん】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-07-16 03:09:03) |
1.いやぁー味わい深い名作とは、この映画の事をいうのではないのでしょうか。西部劇の王道ともいえる復讐、恋、見送る女性、インディアン(アッパチ)、すべてが詰まってます。ド派手な銃撃戦を期待すると肩透かしを喰うかもしれませんが、重厚な人間ドラマや駆け引き、ゆったりしているカメラワークなどの魅力に魅了される事、間違いなしです。単純明快な勧善懲悪でもないのに見終わった後は何故かスッキリできる、とにかく面白い映画ですよ!!♪マンフロムララミー♪(←この歌、耳に残る!!)。 【一番星☆桃太郎】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-05-13 01:20:18) (良:1票) |