4.フェルプス君と黒木警視正がタッグを組み、そこにモリコーネの音楽が加わるという、もうそれだけでワクワクできます。
内容はまさに「スパイ大作戦」のメキシコ革命版・やや危なっかしい版という感じ。この作品がきっかけになって同テレビシリーズが始まったのかとも思いましたが、逆のようです。すでにこの当時、第3シーズンあたりまで放映されていたらしいので。
面白いのは丹波哲郎。けっこう目立つ役どころで出番も多めでしたが、セリフは見事に「ゼロ」。「やぁ!」という掛け声程度はありましたが、一言も発しません。ついでに表情もほとんど変わりません。それでもコミュニケーションはなんとなく成り立っているようなので、こういう国際貢献の方法もあるのかと勉強になりました。
で、ストーリー的にも最後まで楽しませてもらいましたが、メキシコ革命が成功したおかげで、後のIMFにやっかいなミッションがいくつも持ち込まれるわけで、フェルプス君の心境としてはかなり複雑だったのではないかと拝察します。