1.府中で実際に起きた「三億円事件」を“実録”と題し、サスペンスフルに綴った石井輝男作品。
未ビデオ化作品にて、池袋の「新文芸坐」で鑑賞した。
序盤に「三億円事件」が実際に再現される。
これはかなり面白い。
特に、私のような多摩地区生まれの人間にとっては、「府中」「西恋ヶ窪」「調布」「日野」などの地名が出てくるたび、なんか興奮してしまう。
しかし、その後がよくない。
事件を再現した後の展開が、どうもダルイのだ。
実録どころか、いかにも推理小説のようなわざとらしい展開。
後半は退屈してしまった。