10.《ネタバレ》 お目当てはジョン・ハートであり、ハリウッド最多死亡回数を誇る名優の死に顔を拝む事。バイキングの王として違和感ないお姿で、登場して間もなく娘と剣を交えているのに「ま~た女と闘ってるわ、ホンマにもう・・」(苦笑)その後出番も多くて久々の拝見でも端正な語り口に相変わらず惚れ惚れ。死亡フラグはしっかり立っており「そろそろかなぁ、まだか、まだか」と待ち焦がれていたら流れ星のようなシーンでのご退場に「何やこれ、何でやねん、・・・・略」監督・脚本家・プロデューサーを叱り飛ばしてやりたい(憤) 目新しさを狙ったかのSF要素は空回り、光る怪物の設定上としても戦闘場面の暗さに肩がこる、禍をもたらした本人が王に治まるというご都合主義な脚本、一切合切が目的外で目くじらも立ちません。返す返すも・・・・自粛。 |
★9.宇宙の果てだか未来の果てだかよくわからんけれど、どこぞの遠い世界からやってきた宇宙船が、中世ヨーロッパに墜落。宇宙船に乗せていたモンスターが解き放たれ、地球人を襲いはじめる。で、同じく宇宙船に乗っていた主人公(何星人かは不明。地球人にしか見えない)が、そのモンスターと戦う、というオハナシ。エイリアンVSマッドマックス、みたいな感じでしょうか。 主人公は早々に科学兵器を失い、当時の武器プラスアルファ、ぐらいでもって戦うので、SF仕立てでなくても成立するオハナシなんですけどね。要するに、主人公が異邦人であり、敵がメチャクチャ強い生き物であれば、良いわけで。SFでなくてもいいし、SFであってもいい。ただし、主人公がモンスターに立ち向かうには、それなりに動機付けが欲しいところだけど、そこがちょっと弱い印象。 いや、劇中では一応その動機、つまり彼の家族にまつわる過去が、示されてはいるんですけどね。それを控えめに示していくのも悪くない。どこからともなくやってきた、暗い過去をもつ主人公、確かに悪くない設定、なんですけどね。 ただ、それがどうも弱すぎるんですね。冒頭を除くと基本的に、「主人公の過去は映画の中盤過ぎにまとめて説明します」みたいな構成になっていて、主人公の普段の行動、佇まい、どうも影が感じられません。何だか、いずれヒロインと結ばれます的な雰囲気が、ずっと漂っていて。 マッドマックス2とかだったら、主人公がずっと周囲に関心なさそうな雰囲気漂わせているからこそ、最後があれほど盛り上がった訳で。 本作、CGモンスターはなかなかよくできています。なので、その点でシラケさせることは、ありません。だけど、戦闘シーンは、もう少し丁寧に見せて欲しかったです。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-04-30 12:28:26) |
8.《ネタバレ》 予備知識ゼロの状態で鑑賞。始めは、未来の地球の宇宙船が事故の衝撃でタイムスリップしたのかと思っていましたが、話が進むにつれ状況を理解。 スピーディな展開は退屈こそしないまでも、現地の言葉を自由に操ること以外、主人公が高度な文明を持つ星から飛来した知的生命体であることの必然性が見出せず(武器は早々に失ってしまうし、最新鋭の武器なしでも強過ぎるし)、人喰い怪獣とて元々現地に生息していた伝説の魔獣という位置付けでも良いような気がしてならず(事実、最初はそう思ってました)、SF作品であることは回想シーンとエンディング以外、意識することなく鑑賞可能。 俳優陣も渋く揃えてますし、多少の既視感を伴ったりお約束の展開が連続したりするものの、クリーチャー系のアクション映画として視覚的には十分に楽しめます。ですが、SF作品としての設定が殆ど生かされていないことがただただ残念。 あと少しだけ工夫してくれれば、かなりの高得点を献上出来る作品だと思うのですが、どうにも残念な6点献上です。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [インターネット(字幕)] 6点(2021-03-31 14:16:34) |
7.《ネタバレ》 バイキングとSFのコラボレーションにあんまり意味を感じなかったというか…主人公が高度な文明を持つ世界からやってきたという設定が大して生かされていません。なんかあの時代に普通に溶け込んじゃって、やってる事も普通だし。俺はお前達とは違うんだぜぇこんなすげえやり方で化け物退治しちゃうんだぜって所を見せてくれれば痛快だったんだろうけど、何もありません。あえなく村人はどんどん殺されていきます。そして普通~に戦い続け、お約束の如く同志達は次々と死んでいき、普通~に勝って生き残った主人公がヒーローになります。何なんだよそれもったいないな。そもそも前いた所でも古代でも、主人公が原因で大量殺戮が起きてしまったのにまるで責任を追求されません。もっと大きな重責を担って欲しかった。クリーチャー物としては良く出来ていたしヒロインも美人だったので甘めに加点。 【にしきの】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2015-01-09 15:15:01) |
6.《ネタバレ》 異星人の主人公が中世?の地球のとある村に不時着。しかし、その宇宙船にはかつて主人公達異星人が居住地として占領するため大殺戮を犯した星の生き残り生物も乗り込んでいて・・・という大まかな筋書きは面白いのに、出来上がった作品は、半端な仕上がり。 とにかくご都合主義のオンパレード。異星人なのに同じ言葉を話し、外見も思考回路も普通の地球人。ちょっと他のヤツらより体力と知恵があるだけ。怪物も何故か、主人公の都合が悪いときは襲ってこない。そして特別な理由もなく、小さな落とし穴の前に何故か現れ、まんまと罠に引っかかる。メチャクチャ強い怪物を倒すには強い金属の剣が必要だと言って、主人公は自分が乗ってきた宇宙船の金属からたった半日で、ピカピカの剣を村の鍛冶屋に作らせる。人肉を食らいまくる怪物に、何故か一人だけ生きたまま巣に連れてこられるヒロイン。上げればキリがない。 何でこんなにいい加減なのか。細かな点を上手く作り込めば良質のSF作品になったはず。もったいない。 それにしても、つくづくアメリカ人は怪物の造形に対する想像力が乏しいと思う。本作もお決まりのトカゲ型である。 【へろへろ】さん [地上波(吹替)] 3点(2014-11-02 12:29:55) |
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5.《ネタバレ》 なんとも勿体ない作品でした。輸送中の宇宙怪獣によるトラブルによって地球に不時着した宇宙船のパイロットが主人公です。救いを待ちつつ、現地を支配していたバイキングと協力して逃げ出した宇宙怪獣を退治するというのが話の骨子。設定だけを見れば外連味たっぷりな作品になりそうですが・・・。外連味命のSF企画をひたすらクソ真面目に作ってしまったせいで設定倒れの作品になってしまいました。宇宙人と言いつつ、特殊な部分や現地人との違いがまるでない主人公。単なる人間です。しかも真面目で癖のない人間。価値観や文明の格差で悩んだりせずすんなり現地に溶け込む主人公。数十世代進んだ科学技術を生かすような場面もほぼなきに等しい。現地の人間との交流と、友情、恋愛、そして英雄として受け入れられていくようなストーリーがメインになってしまい、SF要素が蛇足になってしまいました。SFというより時代劇ですね。宇宙人という余計な設定はなくして流れ者にした方がまだまとまりが良かったような気がします。 【kirie】さん [地上波(吹替)] 4点(2014-10-31 22:18:01) |
4.日本劇場未公開のマイナーSF。 ソフィア・マイルズ目当てだったのですが作品自体も意外とよくて、ひっそりと隠れ咲いている映画の中にも掘り出し物が。 「ジョン・カーター」とは逆に異星人が8世紀の地球に飛来しバイキングの仲間となるお話で、いわくありげなエイリアン、ケイナン(ジム・カヴィーゼル)がノルウェーの地になじんでいく。 俳優の持ち味もあるでしょうが、主人公のキャラクターが押しが強くないのがいいところで、彼と心をかよわせる孤児の少年(エリック・ザ・バイキング?)もかわいらしい。 闇の中で光るモンスターはホームズの「バスカーヴィルの犬」的な怪奇さで、そのモアウェンにも背景があってただの怪物ではなく、人間の自然への罪を象徴するものでしょうか。 バイキングの部落の描写もよく、一番いい場面はケイナンとウルフリックが競う「盾渡り」かもしれません。 地味なB級SFではあるかもしれないけど、大地や森や水の匂いがする土着的な世界は魅力あり、脚本家が監督もかねる丁寧な作りは未公開シーンが多いのがもったいない感じ。 赤毛にしているソフィア・マイルズは「トリスタンとイゾルデ」の役柄からキャスティングされたのだと思いますが、族長(ジョン・ハート)の勝気な娘フレイヤ。 イゾルデのような王女やぺネロープのようなお嬢様を演じても、庶民性があり体温を感じさせる人ですが、この作品ではたくましい面を見せています。 敵対する族長ガナー(ロン・パールマン)の見せ場が少ないのが残念だけれど、いい役者がそろっているのも魅力です。 【レイン】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-10-04 07:00:00) |
3.《ネタバレ》 期待せず見たら予想以上に面白かった映画です。王道のモンスターパニック映画にSFの要素を入れ、バイキングvs宇宙怪獣というあまり見たことのない異色の内容になっています。現代版「エイリアン」…というには少し言い過ぎかもしれませんが、宇宙怪獣の暗闇で光る不気味な姿や気付かないうちに仲間が殺されていく演出は良かったと思います。 【nyaramero】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-05-07 10:40:23) (良:1票) |
2.モンスターを輸送中の宇宙人が事故って地球に不時着。モンスター退治のため宇宙人はそのまま地球に滞在って、まんまウルトラマン第1話なのです。しかもその舞台は現代ではなくバイキングの時代。これはとんでもないバカ映画だと期待したのですが、内容は至って真面目です。演技も演出も真剣そのもの、主演はイエス・キリストを演じた経験もあるジム・カヴィーゼルですからね。その他、バイキングの王にジョン・ハート、ライバル勢力の族長にロン・パールマンと共演陣も渋めで、本作は真っ当な時代劇として製作されています。変におちゃらけていないことは評価できるのですが、同時にこの真面目さが、本作が持つはずだった闇鍋的な面白さを奪う原因ともなっています。内容は「ベオウルフ/呪われし勇者」と大差ないもので、主人公が宇宙人である必要も、敵が宇宙怪獣である必要もなくなっているのです。また、本作のドラマパートは「13ウォーリアーズ」に酷似しているのですが、重厚な男のドラマだった「13ウォーリアーズ」と比較するとキャラクター描写が浅く、見応えに欠けます。SFという前提がドラマを消化不良にしており、SFと時代劇が食い合う形となっているのです。その他、撮影や編集が悪いために訳のわからない場面が多く見られたり、音楽がワンパターンで聞き飽きたり、モンスターのCGが甘かったり(2001年に製作された「ジェヴォーダンの獣」と同水準)と、技術的な面においても残念な部分が目立つ仕上がりとなっています。。。なお、本作は製作費5,000万ドルという大作でありながら、北米での興行成績はわずかに16万ドル。大コケどころか、公開前の時点で勝負を諦めていたとしか思えない成績です。美しいロケーションや渋い俳優陣に対して音楽やVFXが雑なのは、この辺りの事情が関係しているのかもしれません。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(字幕)] 4点(2012-01-06 20:57:08) |
1.《ネタバレ》 最近良く見かける「どこかで観た様なシーンを繋ぎ合わせた、何故かキャストは豪華なアメリカ映画」の一つ。 結構お金も掛かっている様だし、完全なB級とも言い切れない不思議な存在感の有る映画。 レンタルで十分だとは思うけど、見応えの有るシーンも多く飽きはしなかった。 ヒロインがあの珍作「サンダーバード」でぺネロープをやっていた人とは思えない位魅力的だったのもプラス要因。アメリカには色々と良い役者さんがいらっしゃいますね。 【たくわん】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-06-22 13:09:43) (良:1票) |