★6.刑務所に収監されている主人公のもとに、何やらワケありそうな連中がやってきて、何やら協力を求めてくる。何やら協力すれば、自由の身になれるという。って「何やら」ばっかりで、こういうオハナシ、小説だったらかなり不満が溜まってきてしまいます。もっとしっかり現実に取材して、固有名詞も出して、「へぇ、実はそんな裏側があったのか」と驚かせて欲しい。そういうのが無いと、いかにも「単なる思い付きで書いてみました」という安っぽい感じになっちゃう。 で、まあ、本作も正直、社会派風のニオイを漂わせた以上は、もう少し踏み込みが欲しくもなったりします(社会派っぽさが皆無なら、どうでもいいんですが)。だけど、それでもやっぱり、これが小説というものと映画というものとの違いなのか、こういう漠然とした「何やら」感が、映画だと結構、面白かったりします。正体不明。いいじゃないの。 実際、このシンプルな感じが、かえってワクワクするんですね。背景の説明など抜きにして、ただ主人公の抜き差しならなくなっていく姿を、映画が追い続ける。突然、主人公がヘリに乗せられ、そもそもここでヘリに乗る必要ってのがあるのかないのか、何だかよくわからないんだけど、とりあえず妙にカッコいいんですな。ジーン・ハックマンがヘリから身を乗り出して。 最後の方は、この物語どこで終わらせたらいいんだろう、みたいな感じが無きにしもあらずで、若干、蛇足気味ですが、そこがまあ、ドミノのドミノたる所以、ということで。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-09-03 18:37:44) |
5.《ネタバレ》 2016.11/23 BS鑑賞。誰が何のためにの主題が無く、良く理解できず。壮大で複雑な長期の事前計画が意味を成さずただただサスペンスと甘い恋があるのみ。豪華なキャスティングの割にお粗末、しかもクレイマー監督とは期待はずれ。 【ご自由さん】さん [地上波(字幕)] 5点(2016-11-24 10:08:38) |
4.《ネタバレ》 考えてみるとG・ハックマンとC・バーゲンは、『さらば荒野』『弾丸を噛め』本作と70年代に三本も共演しているんですね。すでに俳優業を引退した名優ハックマンですが、彼の生涯最多の共演女優がバーゲンだったとは実に意外です。まあカップルとしては実に不釣り合いな二人というわけだけじゃなく、三本が揃って凡作では映画ファンの印象も薄くなるのもしょうがないところでしょう。 さてこの映画は名匠と呼ばれたS・クレーマーの晩年の作品ですが、やっぱり力量の衰えは隠しようもありません。もともと彼は製作者としての方が高名で、撮る映画も世間を騒がせるようなネタ・テーマで一発勝負というスタイルで監督としてのテクニックや演出力が突出していたわけではありません。陰謀史観がまる出しの妙なテイストのオープニングからちょっと引いてしまいます。極めつけは終盤で襲われるバーゲンをハックマンが助けに駆けつけるシーン、いきなりストップモーションを使われて思わず「ださっ」って舌打ちしてしまいました。 気になったのは暗殺のターゲットが誰なのかを示さず、観るものにそれは大統領だったのではないかと感じさせる撮り方で、わざとその説明を省く見せかたは不気味な雰囲気を盛り上げていてちょっと良かったです。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-04-17 00:16:19) |
3. これぞ、70年代テイスト!!って感じのメチャクチャ後味悪いポリティカル・サスペンス。監督が50~60年代に数々の秀作を制作&監督していたスタンリー・クレイマーだから、かなり期待してたってのに~!!「ア、アンタもかいっ、クレイマー!」と怒りまくった記憶が苦々しく甦ってくる…。ベトナム戦争後遺症モノのヴァリエーションとしては、最も早い時期の制作(ベトナム終戦の翌年)だからネタの鮮度としては評価するけど、話が込み入り過ぎて何か収拾がつかなくなっており、観てるこっちも当惑してしまう。ベトナム戦争中スナイパーとして名を馳せた主人公ジ-ン・ハックマンと恋人キャンディス・バーゲンなんてのはどうでもイイが、ハックマンの友人役にオオ懐かしや、往年の名子役ミッキー・ルーニーが!!爺さんになっちまったナァ…とか思ってたら殺されちゃったよ、オイ。キャストは結構豪華だけどオススメしない!できない!!5点。クレイマー老いたり。 【へちょちょ】さん 5点(2003-02-03 01:19:36) |
2.テーマソングがすばらしかったことしか記憶にない映画でした。でも、久々のキャンディス・バーゲンが出ている映画だったので満足。 |
1.G・ハックマンファンの方。これは見たほうがいいですよ。S・クレーマーさすがです。 【大トロ】さん 10点(2002-02-13 02:07:30) |