17.《ネタバレ》 ストーリー:まだまだ無法地帯だった州では、自警団による違法な私刑が横行していた。まるで北斗の拳の世界だ。その基盤には死刑執行を最高の娯楽ととらえる民衆があるのだった。まだまだ原始的な状態の州において法の支配が広がるべきだと考える判事はイーストウッドを保安官に任じるのであった。 スプラッターなシーンはほとんどないのになんとも血生臭い映画だ。法の支配と法の下の平等に目を向けさせるとともに死刑制度への批判もあり、意義深い作品だ。 映画としての面白さはいまいち。 今週の気づいた事:判事の部屋にあるのと同じ天秤のインテリアが自警団のボスの家にもあった。 【ほとはら】さん [DVD(字幕)] 6点(2023-08-06 14:45:37) |
16.マカロニ風味の米製ウエスタン、イーストウッドがクールに演じると爽快感さえ漂う復讐劇。犯罪天国の秩序を維持するためとはいえいとも簡単に縛り首、将来無法時代を迎えれば同じような状態になるんでしょうね。 【ProPace】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2019-08-07 23:33:17) |
★15.《ネタバレ》 冒頭いきなり、イーストウッドが9人組に因縁をつけられ、首を吊られてあえなく死亡。で、主人公が死んだところでタイトルがバーンと出る、というイカした趣向。って、映画が始まる前に主人公が死んでしまっては困るので、実はまだ死んでなくって、通りすがりの保安官に助けられる。 だけど、この映画観てると、イーストウッドの役どころは基本的に「死なない人」なので、助けられなくっても何とかなったのかも知れませんが、とにかく助けられ、無実であることも認めてもらって、ついでに保安官にもなっちゃう。なっちゃって、9人組への復讐を誓う。 という復讐譚で、映画のノリにも明らかにマカロニ・ウェスタンの影響があり、ここからは復讐一直線、と思いきや、そうならないのが本作の特徴であり、ちょっと気持ちのワルいところでもあります。中盤は復讐とは関係ない別の事件に首をつっこむことになり、この事件を通じてやりきれない思いをいだいたりもする。 はたまた、何やらワケありの過去を抱えているらしい女性との出会い。 こういったあたりは、マカロニとはまた違った種類のハードボイルドを感じさせます。が、それだけに、何だか妙な方向に話が広がっていくなあ、と。これらのエピソードが、死刑制度の矛盾とか、終わりなき復讐の虚しさとかを漂わせて、しかしそれでもイーストウッド演じる主人公は、復讐へと突き進んでいく・・・というのが、悲壮なヒロイズムというよりは、ちょっと場当たり的に感じてしまうのは、私のハードボイルドに対する理解が不足してるんですかねえ。クライマックスの決闘も主人公側ではなくむしろ「追い詰められた敵役」側から描かれていて、悪は決然と断罪される。ある意味、身も蓋もないんです。 で、ラストではまた、人を裁く矛盾が描かれる。この主人公、他人の罪の重さをやたら自分で決めたがるクセがあるのです。実は結構、社会派(?)な作品なのでした。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-04-08 21:30:19) |
14.《ネタバレ》 イーストウッド主演の60年代西部劇だけど、ドンパチがメインの娯楽作と云うよりは、社会性のあるテーマを扱っていました。本作の主人公は冤罪の嫌疑でリンチに遭い、殺されかけた復讐を保安官になって晴らそうとする男。そのこと自体は正義云々では無く復讐ですが、保安官職も真っ当に勤める。公的な正義と個人的な復讐を分けているところが人間臭い。彼の上司に被疑者を片っ端から縛り首(死刑)にする判事がいて、その方針には反発するが、最後は大人の判断をして判事に協力します。正義を行う態度として、正解の曖昧さが意識されます。本作はそのあたりが整理しきれておらず、微妙な見応えを残します。このスタンスをもう少し分かり易くし、エンタメ要素を加味して発展させたのが「ダーティ・ハリー」シリーズなんだと思いました。本作はその源流的な作品でしょう。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-10-27 01:17:37) (良:1票) |
13.《ネタバレ》 完全復讐するかと思えば… しないんだ(苦笑) 中途半端なような気もするけど、好意的に解釈すれば 完全に終わらせない美学があると考えます 保安官姿は新鮮(勝手なイメージかとは思うけど)で、全体的な流れは イーストウッドのいわば 「原点」を垣間見た とすれば 充分満足でゴザイマス 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-03-14 08:38:51) |
12.10年ぐらい前、この変な緊張感の復讐劇をTVで見て、それがイーストウッドが出ている映画との出会いでした。イーストウッドの映画はTVで昼間っからやっていることが多くて、ずるずる見ていたものです。かれのパターンが出来あがってきた頃の映画ですね。 【kagrik】さん [地上波(字幕)] 6点(2011-10-08 22:26:02) |
11.酷評されてるようですが自分にとっては悪くないという印象。 どことなく「許されざる者」の序章な感じがします。 【関白宣言】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-05-22 11:42:50) |
10.《ネタバレ》 娼婦と宿にシケ込んだイーストウッドが大尉どもに襲撃される間の編集に多分イーストウッドは不満があると思う。 【堕リ会長】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2009-05-06 22:39:02) |
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9.確かに話は何だかなぁ、といったものです。3回ほど観ているのですが全体の印象はいつも薄いです。でも、若かりし頃のイーストウッドを観るのだ、と割り切れば悪くない映画です。 【ジャッカルの目】さん [地上波(吹替)] 5点(2007-05-20 14:54:21) |
8.『牛泥棒』の私刑のシーンをそのままパクって、、いや、模倣したかのようなオープニングに始まり、後の『荒野のストレンジャー』を予告するかのようにイーストウッドが蘇り、そこから物語が始まるというのはなんともそそらせてくれます。アメリカ西部劇に欠かせない保安官と判事と無法者を取り揃えながらも復讐ものといういかにもマカロニウエスタン調の展開で、なおかつ「正義」とは、なんていうまじめそうなテーマをちらちらさせながらも結局いろんな映画のおいしいところを寄せ集めただけなんじゃないのかという感じの映画。軽すぎず重すぎず適度に楽しませてくれてはいるものの、冒頭でイーストウッドを助けた保安官がその後全く登場せずに「殺された」という言葉だけでその存在を消してしまう勿体無さ、目の前で夫を殺され犯された女の顚末のあやふやさがどうにもムズムズ感を残してしまって、どうせなら端折るところは端折ってシンプルに仕上げてくれたほうが良かったような気もする。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-09-22 17:45:22) |
7.イーストウッドの魅力がイマイチ伝わってこない…。全てにおいて中途半端で、それはラストにも反映されてて…残念 |
6.イーストウッドのカッコよさを堪能できる作品。私刑を受けるイーストウッドだが、保安官になり逆私刑を正当化する事により復讐に燃えるイーストウッド。ただし、保安官本来の仕事もしなければならず、単なる泥棒も死罪になったりと、司法と行政の壁もありやりきれない思いもする。女は愛によって復讐を忘れ、イーストウッドも復讐よりも愛をとろうとするが・・・。ラストの判事とのやり取りはイイですね。終わり方が不評ですが、更なる復讐劇を期待する方には物足りないかもしれないですが、私は「因果の余韻」を残すこの終わり方はカッコよく決まっていると思いました。 それにしてもいろんな作品で登場する死刑を皆で見物する神経が私には不可解でしたが、いつの時代からの風習でしょうか?この作品でも売店が出るなどまるでお祭りのようでした。 |
5.出だしは雰囲気あって良かったんですが。途中からは、オムニバスを見ているような感じになっていました。終わり方もスカットしないんですよね。 【tantan】さん 5点(2003-11-23 23:03:08) |
4.他の方も書いているように、最後が「これでおわり?」と言う感じでした。イーストウッドの西部劇はたくさんありますが、この作品は少し物足りない感じです。でも、イーストウッドのかっこよさにこの点数です。 【まるけん】さん 7点(2003-08-21 11:15:35) |
3.イーストウッドの西部劇では唯一面白くなかった映画です。これたしかジェームスステユワート版のリメイクですよね。 |
2.前半は、痛快マカロニウエスタンという感じで良いのだが、後半は、だんだん理屈っぽくなっていって面白くない。処刑のシーンとか、しつこすぎるよ。 【プレデター】さん 2点(2002-02-02 22:19:11) |
1.ロードショーでみたときは、マカロニの真似、の印象でしたが、幾度か見返すうち、「なかなかの傑作」と思うようになりました。ラストがちょっと尻切れトンボなのが残念ですが、特別な地位にあるマカロニ三部作を含めてもイーストウッド西部劇の最高峰のひとつかも知れません。音楽もとてもよかった。 【ちょうじ】さん 7点(2002-01-27 20:07:18) |