★17.ストーリーなんて、有って無いような。主人公の女性、どこかトボケた、天然系のところがある女性の日常が、実に活き活きと描かれてます。だいぶ、冴えない日常なんですけどね。順風満帆には程遠いんですけれども。本人も、これではイケナイと薄々思ってるんでしょうけれども。それでもなお、活き活きとしてる。 その彼女の姿は、ふと気が付くと、いつも画面の中に入り込んでる。もちろん彼女が写ってないショットも無いわけではないけれど、まとまった時間、彼女の姿が映画から消えることはなく、彼女がカメラを追いかけ、カメラも彼女を追いかけるように、常に彼女の姿が画面に登場して。 一番まとまって彼女が登場しないのは、ラストのエンドロールの部分じゃないかと思うのですが、そのシーンが一番、彼女を象徴している。というオチ。 【鱗歌】さん [インターネット(字幕)] 8点(2022-03-01 22:43:55) |
16.《ネタバレ》 若草物語の最新Verを監督・脚本したグレタ・ガーウィグ。繊細ですね、びっくりしました。 大親友にわざと噓をついてあえて強がって、支離滅裂に悪い方にいってしまう癖をうまく表現して最後はいい雰囲気にまとめたと思います。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-09-26 22:48:17) |
15.《ネタバレ》 まず、フランシス・ハの「ハ」て何よ?これが観るきっかけになりました。 その理由がフランシスの性質を見事に物語っていて、なるほどなと納得。でも全体的にフランス映画で観たことあるような映画っていうのが常にまとわりつくような感覚で、一見オリジナリティがあるようでそうじゃないんですよね。 ここがいちばん気になりまして。その上、主人公のフランシスに好感が持てないのよね。 う~~ん、27歳っていう設定が実に絶妙ですね。 このままずっと女の子してるのかなあ、地に足がついてなくて行き当たりばったりで、その場限りの思い付きのような言葉って感じで、芯が見えないのね。気にならない知人、友人ではあっても、信頼に足りる人物じゃないのね。よく喋る割には話の内容は他人が聞いても面白くないことばかり、ていうか自分のことは棚に上げて何言ってんの?と言いたくなることが多いのよ。 そういう「27歳の女の子」を主人公にもってくるとか、けっこう手厳しいんじゃないかと私は思えました。 あの走るシーンなんですが、レオス・カラックスの「汚れた血」を観てなかったら、フランシスの走るシーンだけは絶賛してかもしれません。ボウイの「モダン・ラブ」でドニ・ラヴァンが疾走するシーンが大好きでそこだけ何回も巻き戻して観た私としては、ちょっと素直に受け取れませんでした。曲までいっしょとはね。 【envy】さん [インターネット(字幕)] 4点(2021-09-11 15:49:43) |
14.27歳そろそろいい年頃の女の子 仕事も、恋愛も、私生活も、 何かといまいちパッとしない日々 劇的なストーリーの映画ではないけど、 どこか憎めない、ほのぼのとした彼女のお話 独特の趣きと、雰囲気のある画になる映画 彼女らしいタイトルが秀逸 【愛野弾丸】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-08-19 23:02:49) |
13.《ネタバレ》 この映画は主人公が好きか嫌いかでバックリと割れそう。 私は女性ですが、まったく主人公にハマりませんでした。 エンディングの「ハ」の答えにも、彼女は今後も成り行き任せなんだろうと感じた。 モノクロにした事とボウイのモダンラブの選曲はナイスですが。 ポストの名札はしっかり計って記入するタイプの私は、フランシスとは真逆の性格なので 彼女の開放的かつ無計画ぶりには、ある種の憧れは持てますが、なれないしなりたくはない。 まぁ、彼女の住む部屋を持っていない限り、彼女からも私はお断りされるだろうけれど。 学校でバイト中にソフィーを見つけて人混みに隠れる場面は、ミスタービーンみたいで笑えた。 あ、コメディーとして見た方が私にとっては良かったのかもな。 大好きな大好きなソフィーと自説通りのあれだけ心地よい関係を結んじゃうと 今後も恋愛は難しそうだね。でもソフィーにも永遠の片思いな気がした。 【movie海馬】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2021-08-12 20:23:49) |
12.《ネタバレ》 タイトルで中途半端に「ハ」って描いてあるので「どういうこと!?」と気になる作品ですが、なるほどフランシス・ハラデイの表記をわざと見えないようにしたってことなんですね。 多分前半の彼女だったらこんなことをしなかったろうに、話が進み徐々に現実を受け入れるようになって「でもこれも私よね」と自分を見つめることができたから、自分の名前を中途半端に隠す「茶目っけ」が出たのだと思いました。 映画の冒頭ないきなりな不思議な展開でちょっと面食らいますが、友人との何気ない会話、ちょっとした嘘、見栄、夢、現実とのギャップ、そしてなんだかんだ言いながらも落ち着く親友との繋がりなど、のちに「レディ・バード」を撮るグレタ・ガーウィグの演技も相まってすごく惹き込まれました。 【クリムゾン・キング】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-07-06 02:38:26) |
11.《ネタバレ》 『マリッジ・ストーリー』は今年の、『レディ・バード』は昨年のベスト作品だった私にとって悪いわけがない。序盤のグレタ・ガーウィグが踊るシーン。一生懸命踊ってるのは伝わるのに、素人の私が見ても「あ、ダメだこりゃ」と思わせるダンスぶりが素晴らしい。恋愛も友人も家族も、それなりに恵まれているのに満たされない。それでついつい張らなくてもいい意地を張って、金欠のくせになぜかパリに海外旅行してしまう。27歳という、夢を追うにも落ち着くにも微妙な年、『レディ・バード』のその後、『マリッジ・ストーリー』のその前を見ているかのような等身大の痛みと、じんわりと押し寄せる共感。モノクロで、ニューヨークの若者たちを描いて、ここぞというタイミングでボウイの『モダン・ラブ』が流れる、いかにもなアート系ミニシアター風だけど、やってることは人情喜劇。会話劇だけど余計な説明台詞は排除して、噛み気味のタイミングで短いエピソードを詰め込み、俳優たちの魅力的な演技で引っ張っていく手法は、まさにバームバック節。グレタ・ガーウィグとの黄金コンビ(+カイロ・レンになる前のアダム・ドライバーも!)を堪能できる、いまとなっては贅沢な一作です。 【ころりさん】さん [インターネット(字幕)] 8点(2019-12-20 20:52:52) |
10.《ネタバレ》 『20センチュリーウーマン』が非常に面白かったため、グレタ・ガーウィグ繋がりで鑑賞。そっちの方でも思ったことだが、アメリカ人て日本人とは全然違うなあと(グレタ・ガーウィグの役が変 or 本人も変なだけかもしれないと感じてはいるものの)。 本作の話に戻ると、映画の内容自体はヤングアダルトの遅まき人生探しという現代的・普遍的なテーマだが、ガキで馬鹿で、かつ(前述どおり日本人の目から見ると)かなり変人な主人公のキャラ設定がコメディ部分と、あと作品に生き生きとした躍動感を与えているという面で非常に効果的で、終始明るくコミカルに仕上がっている。ポジティブでとても好印象な映画。 【Yuki2Invy】さん [インターネット(字幕)] 7点(2019-11-29 00:45:18) |
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9.《ネタバレ》 成瀬みたいに、日常を描いた作品。楽しい作品。ボウイのモダンラブが良い。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 7点(2019-01-11 22:42:14) |
8.《ネタバレ》 イイ♪女の子の気持ちを大事にしてる映画。女性の相方の友情とか、オシャレなライフスタイルに憧れて一人暮らしをするものの金がないとことか、女性たちの共感を得そうですね。女性監督が創ると何故かこうはなりにくい。ここが映画の面白いとこ。ただし日本の女性監督はこういうとこ掬い取るのが上手い。(井口奈己とか。でも日本って女の子映画の秀作が多いよね。日本の方が女性の気持ちを大事にする文化なのかもしれないですね。)場所が芸術家たちの集まる街、ニューヨーク。当然、ゲイのカップルもいるかと思えば、案外とみな、女性の恋人もいたりする。等身大の芸術家の卵たちってこんな感じかもね。イイです。何度も観たくなる映画。 【トント】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-03-29 00:37:52) |
7.《ネタバレ》 フランシス、27歳。大柄、金髪、大股歩きのアメリカンガール。この、がさつで社交的で一生懸命夢を追う女の子は等身大のアメリカ女子なんだろうな。口コミでヒットする作品というのは、こういう「あるある」な魅力があるものです。生活環境は違えど、画面からあふれ出るリアリティに親近感わきまくり。 もうダンサーとしての可能性を探るにはほぼ期限が切れている年なのにあきらめきれない彼女。見てるこちらは「ああ~それは」とダメ出しの気分。聞かれてもいないのに恋愛観なんか披露しちゃったり、無駄遣い以外の何物でもないパリ旅行に思いつきで行っちゃったり、イタイとこ満載のフランシス。けれどキビシイ現実になんとか折り合いを付けながら、せっせと生きる彼女は”起き上がりこぼし”のようで、だんだん彼女を応援する気分になってくるのです。 必要以上にめげない。友人の助けで元気になれる。「メンタルがレズビアン」ぽいフランシスなので、ありきたりな結婚、家庭持ちみたいな展開は無さそう。私は彼女の幸せを祈る。 アメリカ映画のヒロインが「彼氏を作る」ことへの位置づけが低いってタイプは初めて観た。これがヒットしたというんだから、アメリカって国は裾が広い。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-12-13 18:28:46) |
6.《ネタバレ》 ヌーベルヴァーグが好きな人なら、きっと夢中になる映画。とてもエリックロメール的。 フランシスは、エリックロメールの「緑の光線」の対極にあるダメダメのヒロインである。どっちが好きと訊かれたら、それはとても困ってしまうけれど。 見栄をはってしまったり、ばればれの嘘をついてしまったり、両親と別れるときすごくかなしくなってしまうフランシスがただただ愛おしい。 グレタ・ガーウィグの魅力満開。彼女でなければきっと難しかったと思う。 【はちかつぎひめ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-08-12 10:38:51) |
5.《ネタバレ》 うーーん、、、なんの中身もないと言ったら身も蓋もない? 別にどうしたいのか分かるような分からないようなという結構どうでもいい内容。で、何がハ? ダメだ全然乗れなかったスミマセン 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 2点(2016-05-04 17:20:59) |
4.全く予備知識もなくそれ程期待して見たわけではなかったのですが、これが実に面白い映画でした。 夢と現実の狭間で悩みながらも日々を精一杯生きる27歳のフランシス。 少々不器用で喜怒哀楽が実に分かりやすい。何度も挿入される、彼女が走っているシーンが印象的。 フランシスの一生懸命が小細工無しにガツンと伝わってくるかのよう。 そんな躍動する彼女と一体感がある音楽もとてもいい作品です。 ちなみに本作はモノクロ映画です。僕は現代のモノクロ映画も結構好きなのですが、 彼女の衣装に部屋に、ポップでカラフルな色があっても良かったかなという気もします。 演じるグレタ・ガーウィグがとにかく魅力的。彼女を見ているだけでも飽きない。 これからももっと色んな映画で色んな個性的な役柄を演じる彼女が見てみたいですね。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 9点(2016-04-13 23:13:30) |
3.《ネタバレ》 タイトルが気になって鑑賞。ジャケットで波動拳を撃っているので、その掛け声で「HA」かと思ったら全然違っていた。主人公はこれだけ行動的で、たくさん友人がいるのに全然幸せそうじゃないのは知恵も戦略も無いからだと思う。タイトルの謎は解けたけど、映画自体は他人の何でもない人生を覗き見ているようでとても退屈でした。ただのオサレ映画です。 【DAIMETAL】さん [DVD(字幕)] 2点(2015-11-29 22:59:45) |
2.おじさんですがフランシスの気持ちがよーく分かる。頑張れ、フランシス。昨日観た「マチェーテ」とは180度違う作品ですが両方良かった。やっぱり映画はいいですな。 【kaaaz】さん [DVD(字幕)] 9点(2015-05-05 01:42:47) |
1.パンフレットのモノクロスチル写真でみるグレタ・ガーウィグはさして魅力的には 見えないのだが、ひとたびスクリーンの中で活動し出すとその仕草が、 表情が、不器用なカッコ悪さまで引っくるめて生き生きした魅力を発散し始める。 ルームメイトと戯れあい、ゴロ寝し、街路を飛び跳ね、駆ける。 ありがちな大仰な表情芝居がまるでなく、全身でフランシスを生きる 彼女は実にしなやかで愛らしい。 文句なしに、映画のヒロインだ。 【ユーカラ】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2015-04-15 23:51:32) |