1.《ネタバレ》 監禁しながら探偵+監禁されながら探偵、で監禁探偵と。なるほど。まあ、結構な無理筋ながら、なかなか良く考えられた設定とお話しだったと思います。エロティシズムのさじ加減も丁度よく(激し過ぎず)、無類のワキの下&二の腕&汗かきフェチとしましては、歓喜のショット多数!私は、まんまと監督の注文通りにハマった観客の一人なのでしょうね。トリッキーな体裁ながら、その実は本格ミステリーの様相で、往年のロッキングチェアディテクティブならぬ、パイプベッドディテクティブとでも呼びたい趣向。ほぼアパートの一室内で物語は進行します。情報収集方法がインターネットというあたりは今風ですね。わずか数時間で犯人探しせよ、という時間制限を設けた点も、サスペンス的に正解だったでしょう(長丁場ですと主人公の監禁の罪も看過できなくなりますし、短期決戦は一石二鳥)。「実は◯◯だったんです」は、本来ミステリーの醍醐味をスポイルする悪手ですが、厳しい制限の効いたシチュエーションミステリーゆえ、本作程度の後出しなら許容範囲と考えます。基本的には、夏菜姫(時々高橋みなみに見える)と監禁男のやり取り(イチャイチャともいう)をニヤニヤしながら楽しむ映画です。