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CURED キュアード

[キュアード]
The Cured
2017年アイルランド上映時間:95分
平均点:6.60 / 10(Review 5人) (点数分布表示)
公開開始日(2020-03-20)
ドラマホラーサスペンスゾンビ映画
新規登録(2020-05-27)【Yuki2Invy】さん
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キャストエレン・ペイジ(女優)アビー
製作エレン・ペイジ
配給キノフィルムズ
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5.《ネタバレ》 感染したらゾンビみたいになっちゃう病気。という設定は、『バイオ・インフェルノ』あたりが元祖なのかどうなのか、ゾンビ映画界で脈々と受け継がれる定番のようになっていて、これ自体が一種の病気、のような。
しかしこの作品の一風変わっている点は、その病気が完治する場合がある、という点。しかし完治したとて、周囲からの冷たい視線に晒され続ける。そういう、ゾンビ・パニックその後、みたいな世界を描いています。おそらくはこの作品では、「社会の分断」という問題を描く一般的な象徴として、この病気が設定されたのでしょうけれど、この作品が制作された後の実世界において、新型コロナのパンデミック騒動が巻き起こり、実際に差別や分断が発生・・・という訳で、象徴(隠喩)ではなく予言(直喩)であるかのような作品となっています。
いや、それだけではなく、病気が完治しても本人には、ゾンビ化して他人を襲った際の記憶が残り続けている、という設定。前世の因縁、あるいは人間の原罪。といったものも感じさせます。
だもんで作品自体も、かなり鬱屈したような、閉塞感に満ちた雰囲気で作られています。登場人物たちは、ある程度立場を同じくしてもいるのだけど、緊密な連携というには程遠く、それぞれの立場でそれぞれの接点を持ちつつも、全体としてはどこか、空虚。
そんな中でやがて、分断が分断を呼び、カタストロフへと向かうことになるクライマックス。静から動への移行、しかしそこには常に虚無感に裏打ちがあり、結局は居場所を失い「ここではない、どこか」に向かわざるを得ないラスト。これは基本的には「死」と読み替えてもいいと思いますが、これを、ただただ絶望と受け止めるか、それとも将来へのかすかな希望もそこに見出すか。
鱗歌さん [インターネット(字幕)] 8点(2024-11-10 08:06:03)
4.《ネタバレ》  惜しいなぁ。途中まではすごく良かったのに・・・。こーゆー切り口好きです。この暗い雰囲気も好み。好みだけでいったら前半~中盤は8点くらい。
 でも後半の展開は完全にゾンビ映画。普通のゾンビ映画にカテゴライズされる以上、後半のありえない選択の数々にイライラまっくす。後半の出来は5点だな~。
 こーゆー映画では、危機的状況を生み出す不穏分子の存在がたいていいます。まあ、ホラーやパニックを盛り上げるうえでは欠かせない要員ですね。で、本作でその役割を担うコナー。こいつがあまりにクズすぎて、正直引いてしまうレベルです。ゾンビ映画のなかにサイコパスな殺人鬼がいる感じ。でもこいつは恐ろしいというより、ひたすらムカムカするのです。
 そしてそのコナーと対決するセナンたちは、とにかくバカすぎ。
 セナンがゾンビには襲われないとか、そんな重要情報すら共有しない。セナン、自分がゾンビに襲われないことくらい、言っとけ。
 そして女医。だれよりもゾンビのことには詳しいはずだろう。当たり前のように不用意にゾンビに近づくな。
 そしてアビー。こいつがほんとだめ。ゾンビがうろついていることに気づいて、ドア開けっ放しで出ていくな。ゾンビと戦うな。避難所を飛び出すな。やっちゃいけないことばかりするな。
 一度ゾンビウイルスによるパニックを経験しているのでしょう?なのにそのバカな選択の数々はなんなの?それでよくセナンを責めることができたね?
 もうあまりにイライラさせてくれるので、純粋にゾンビパニックを楽しめない。
 前半は良かったのになぁ・・・
たきたてさん [DVD(字幕)] 6点(2023-03-26 07:12:57)(良:1票)
3.《ネタバレ》 人間を狂暴化させる新型ウィルスが爆発的に蔓延し、大混乱へと陥ってしまったヨーロッパ。感染した者たちは見境なく人々を襲い、そしてその肉を喰らうという常軌を逸した行動へと走るようになるのだった。自らの親や子供、友人たちを容赦なく襲う感染者たち。世の中がそんな地獄絵図へと化す中、ここ、アイルランドも例外ではなく、社会は壊滅的な打撃を受けてしまう――。だが、人々はその後、治療法を開発し、感染者の七割以上が無事に回復するまでになっていた。残りの回復しない感染者をどうするのかという問題に直面するなか、回復した元感染者たちの社会復帰が開始される。ここでもう一つの問題が浮き彫りとなる。回復した元感染者たちは皆、狂暴化していたときの記憶を何一つ失ってはいなかったのだ。無事に日常生活へと戻ってきた元感染者であるセナンもまた、狂暴化していた時期の自らの記憶により、心に深い傷を負っていて……。パンデミック後の混乱した社会に生きる人々の苦悩を、とある一人の男の姿を通して描いたサバイバル・スリラー。という内容を聞いて、もっとエンタメ寄りの作品だと思って今回鑑賞してみたのですが、意外にもこれって社会派寄りのシリアスなドラマだったのですね。だとしたら、いまいち深みが足らないように僕は感じてしまいました。貧富の格差や移民問題、それによって拡がる社会の分断のメタファーとしてゾンビを扱うというアイデア自体は悪くないんです。異物を排除しようとする社会的多数派と暴力によって自らの主張を認めさせようとする社会的マイノリティ、そしていつまで経っても反社会性を失わない者どもを密かに抹殺しようという権力の暴走……。911から続くそんな深刻な社会状況をゾンビという分かりやすい要素で捉えようというのは非常に興味深い試みだったとは思うんですよ。更生したテロリストたちの社会復帰という問題もメタファーとしてよく効いている。ただ残念ながら彼らの思想的対立がいつまで経っても深まっていかず、ただ淡々と物語が進んでゆくので僕は正直中盤から退屈に感じてしまいました。エンタメ映画として観るには圧倒的に娯楽性に欠けるし、社会派映画として観るにはいかんせん深みに欠けるという、なんとも中途半端な作品でございました。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 5点(2021-07-23 05:06:49)
2.もはやゾンビ映画自体ありふれていて、どうやって他との差別化を図るか、どう見せるかに比重を置かれがちな昨今。
本作もそこまで斬新な内容では無かったが、オリジナリティを感じさせる要素として、ゾンビに感染しても治療によって治す事が出来る(限られた人だけ)、その人は“回復者“と呼ばれ、ゾンビに襲われないなどの特典がある。ここが最も肝となる設定で、それを生かした物語となっていた。
また、前半は主に回復者と家族との人間ドラマに重きを置かれており、その辺は若干退屈だった。
と言うのも、普通に会話してたと思ったら急にゾンビが「ウオオーー!」っと出てくる→場面転換。というのを何度も繰り返すので急に音で驚かされて心臓に悪い。
とにかく断片的なシーンの積み重ねが多い為、物語に入り込むまでに時間がかかった。
後半はやっと王道のゾンビパニックが楽しめたのでそこは良かった。
とにかく、ゾンビの「ウオオーー!」という叫び声が凄く怖い。
もう、ゾンビは走るのと叫ぶの禁止にして頂きたい。笑
ヴレアさん [映画館(字幕)] 7点(2020-06-12 20:39:29)
1.《ネタバレ》 ゾンビ・パンデミック後、治療法が開発され、幾ばくかの人々がゾンビ状態から人間性を取り戻した、が…というお話。

前半はホラーと言うよりはサスペンスなつくりで、恐怖描写はごく程々に、非常に重苦しくてやるせないハードな展開がまあまあ見応え有る。ラスト30分はお待ちかねのゾンビー・パニック・アクションで、またもや全力疾走なゾンビがまずまず迫力有って率直に恐怖。前半はアイデアで独創性を出し、後半はゾンビものとして観客の観たいモノをしっかりと観せる。適度なコンパクトさも相まって中々にバランスの良いホラーであった。グッド・クオリティな小品といったところだが、個人的には割と好き。
Yuki2Invyさん [映画館(字幕)] 7点(2020-05-28 00:37:16)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 5人
平均点数 6.60点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5120.00%
6120.00%
7240.00%
8120.00%
900.00%
1000.00%

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