★1.邦題が「続~」となっていたとて、どうせ無関係の映画なんでしょ、と思いがちなところですが、ご安心ください、これは間違いなく『片腕必殺剣』の続編。いや、続編を作るほどの作品かと言われると、返す言葉も無いのですが。。。 すでに右腕を失ってしまい、すでにそのハンデをものともしない剣の達人になってしまい、すでに剣の道を引退し農夫として妻とひっそり暮らす主人公。もう続編を作る余地も無さそうなところ、そうはさせじと、新たな強敵たちが登場します。まず、怪しげな白装束と黒装束の二人組が主人公のもとを訪れ、怪しげな招待状(というのか、はたまた挑戦状というのか)を届けるところから。 この白黒二人組も充分に強いらしいのですが、招待先であるところの覇王城には、この二人を上回る、8人の刀王ってのがおり、ええと確か、千手王、地蔵王、大力王、毒龍王、転輪王、無相王、あと二人はゴメン、漢字が難しくてよくわからんかったが、とにかく、強敵ぞろいの8人衆。それぞれが個性的かつ凶悪な必殺技をもっており、彼らが持つ武器も、空とぶギロチンみたいなヤツとか、柄の無い鎖鎌とか(使いにくそう・・・)、なかなかに多彩。なんかこう、忍法帖みたいなノリですかね。どうせ、一人また一人と斃されていくんだし(笑)。刀王の中にはちゃんと女性もいて、くノ一みたいなもんです。さあ、続編の準備は整った、ということで。 この八人の刀王たち、よくわからんが狙いは一種の世界征服(?)ということらしく、主人公のみならず、巷の各武術道場にも挑戦状を送り付け、さらにはその師範たちを誘拐して人質にとり、弟子たちに対し、自ら右腕を切断して我らの軍門に下れ、との無茶な要求。 行き違いもあったりしたもんで、この争いには距離をおいていた主人公、しかし、敵のあまりの横暴、さらには弟子の一人が右腕を切断するにいたり、さらにはさらには愛妻のプッシュもあって、ついに立ち上がる。というワケで。 例によって、小規模なスタジオセットの撮影が多く、いくらなんでもそりゃないでしょと言いたくなるショボ過ぎな書き割り背景のシーンもあったりして、多少ツラいものはありますが、敵キャラの充実ぶりもあって、まあ、楽しめます。それなりに。 敵地に乗り込む主人公のとる、ブラックユーモアというか殆どギャグのような非情なる作戦、ここは見どころでしょうか。主人公の「片腕」という設定が、めずらしく機能しているという・・・。 【鱗歌】さん [インターネット(字幕)] 6点(2024-08-03 06:53:47) |