1.《ネタバレ》 世にウエスタン映画は数あれど、この作品ほど対象がごく僅かな範囲に限定されているものも珍しいのではないでしょうか。つまり、主人公が悪役に馬一頭を盗まれて、それを取り返すというだけです。本当にたったそれだけです。ただ、それ自体は発想として悪くはないのですが、そのように軸を限定するのであれば、枝葉をもっとつけてもらわないといけないのですけどね。特に、主人公が特に強くもなければ技術や知能があるわけでもなく、ただ思いつくままにうろうろしているだけなのは致命的です。またそれ以前に、やっぱりマーロン・ブランドとウエスタンは合わんだろ、という自然な結論が確認できる作品でもあります。