★94.《ネタバレ》 まあ確かに売り込み方としては、「コッポラ総指揮」としか言いようが無かったんでしょう、と、心中お察しする次第ではあるのですが、いや何、そこまで気を遣わなくても(というかむしろ、無駄にハードル上げてしまっているのでは)。 薄汚い謎のトラックにつけ狙われる、「激突!」チックな前半。舞台は何もない一本道で、周囲はどこまで行っても変わりばえのしない光景が続き、単にロケ撮影の手抜きではないのかとの疑いが心に兆しつつも、この孤立感は映画を引っ張るに充分。 やがて物語は「激突!」路線から離れ、道端の教会に停められた例のトラックと、そこで行われている謎の作業、その教会を探ってみると・・・という、シリアルキラー的な路線に移り、さらにはその正体たるモンスターとの戦いへ。もはや、前半のトラックでの襲撃に何の意味があったのやらさっぱりわからないのですが、一応、「相手を怖がらせることに意味があった」という苦し紛れの説明がなされていて、もう、どうでもよくなってくる。 とにかくこの三段構えが、いいではないですか。 通りすがりに見える、停められたトラックと、その脇で何かをする謎の人物の姿に、「おや?」と思わせられる一つ目の転調。謎の人物と対決し、クルマで轢き殺そうと必死になっていると、その人物の背中にピョコリと羽が生えて、また「おや?」と思わせられる二つ目の転調。その前から、コイツはきっと人間じゃないよな、とは思っているのですが、さすがにハネが生えてくりゃ、これはもう決定的。見ちゃいかんものを見てしまった、という感覚。 登場人物は皆、多かれ少なかれ妙な連中ばかりで、あのネコ屋敷の婆さんなんかも相当なもんですが、それより何より、主人公の姉弟のポンコツぶりが、実に充実しております。そんなこと絶対やめとけよ、ということを平気でする、というより、それをすることに異常に固執する。そう、映画の登場人物ってのは、我々が「普通に」期待するようには動いてくれないもんです。 だからこそ、物語が、動くのです。 ちょっと、やり過ぎ、かもしれないけれど。 【鱗歌】さん [インターネット(字幕)] 7点(2023-11-26 17:28:33) |
93.《ネタバレ》 見たことない役者ばかりで見るからにB級ホラー。なのにコッポラの名前が製作総指揮(まあこのポジションて名前貸しのことが多いけど)に据えられてるじゃないですか。それに釣られた数多の客のうちの一人になってしまった。 つまんなかったなあ。実際の事件から思いついた(らしい)アイデアを色んなホラーやスリラーから拝借してツギハギに仕上げてるので既視感だらけ。後ろからトラックで煽られるとか、逃げたくても必ずエンジンのかかりが悪いとか、事件のひとつは警察署内で起こるとか、他作品をパクってばかりの演出にうんざりしました。 また主役2人の行動に理性も整合性も無いんだ。「あなたダリーね!」と突然現れる霊能者のオバサンはタイミング良すぎでコントみたいだし。 まあ主演の二人がカップルでなく姉弟なのが目新しいかな。でもこれだって必然性はないし。コウモリ男の扱いや造りも雑でクリーチャーに対する愛も感じられないや。どうにも脚本も志も偏差値の低いなんじゃこりゃな作品でした。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 2点(2023-09-21 00:02:46) |
92.前半部分は、世にあふれる「激突」パクリ系の展開。アメリカでの評価を見ると「前半はいいけど、後半がだめ」みたいに書かれているんだけど、前半からすでに駄目だろ。こんな見飽きた展開もういい。 ただ、「激突」のように、敵が何者なのかよくわからないまま続くことはなく、途中から割とはっきり正体が映し出される。それはそれでなんだか興ざめ。 あとは、主人公きょうだいの行動が逐一アホでイライラする映画だった。この手のアメリカホラー映画の登場人物がアホな行動をするのはある程度お約束かもしれないが、どうにも耐えられない。 別に怖くもないし、話もチープだし、ただただイライラするし、かなりの駄目映画。 【椎名みかん】さん [インターネット(字幕)] 2点(2023-07-31 02:17:06) |
91.《ネタバレ》 ショッカーの怪人みたいな奴が暴れます。でも怖くないです。ちなみに特技は裁縫です。 そして、この手の映画にはお約束のバカ姉弟も登場します。本人たちもそういうキャラが登場するホラー映画はイライラする!と言いながら、自分たちもしっかりその仲間(同類)だという事に気付いていません。おまけに大バカ者な弟だと思っていたら、姉貴がそれを数倍上回るウルトラ大バカ者でした。 【リニア】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2023-07-05 00:53:40) |
90.《ネタバレ》 -JEEPERS CREEPERS- “ジーザス・クライスト”のスラングで、“何てこったい!”とか“うわビックリ!”なんて時に使うらしい。 モトはジャズのナンバーでルイ・アームストロングらが演奏してるそうです。“何てこったい!君の瞳はなんて魅力的なんだ!”みたいな歌詞。 …ジーパーズ・クリーパーズが怪物の名前かと思ったけど、ダリーの目を狙ったからこの曲のこのタイトルなのかもしれない。この怪物、気に入った獲物の体の一部を奪う時、それぞれの部位に応じて、ラジオで曲を流すのかもしれない。腕だの脚だのハートだの。で、超能力者イゼルは怪物が狙う部位と曲を知っているから、ダリーには「ジーパーズ・クリーパーズ(曲)が聞こえたら気をつけろ」と…続編があったの知らなかったから、この予想が外れてても当たってても、こんなコト大発見みたいに書くの、ちょっと恥ずかしいかも。 ちなみにこれ、劇場で観ました。当時なんかやたらと『コッポラの最新作』と謳ってたから、コッポラの名前押しに負けて、スゲー大作ホラーなのを期待して観ました。悪魔のいけにえや激突を彷彿とさせる序盤。暴走する錆びた小型トラック怖い。夜にゆっくり近づいて来るハイエースと同じくらい怖い。教会の地下に死体を投げ込む怪物が、ジッとこっち見てるのも怖い。首を切られて死んだカップルの話とか、都市伝説映画としてよく出来てた。 恋人でなく姉弟なのもちょっと新しい。2人の仲の良さもくすぐったくて良かった。ナンバー当てクイズとか、「アーハーン」合戦なんて、どこで勝敗が決まるのかこの2人しか解らない感じが、姉弟らしくてとてもイイ。 中盤から怪物をハッキリ見せすぎたのが、低評価の原因だろう。怖いだろ~って顔をハッキリ見せてしまうから。でもダリーの目を盗む理由付けとして、濁った目を見せておく必要もあったんだろうな。あとひき殺そうとする車をヒラリ、ヒラリとかわすのは、なんかユーモラスに見えて怖さが半減してしまう残念展開。そうそう、車に轢かれた怪物が翼を開くけど、あのニチャ~ッとした感じ、ムワッとしてて臭そう。 弟ダリーの最後、予想外だったけど、あぁしちゃうんだぁ…って、私の期待と違うことへの残念感。 二度と見る必要無いなって思ってたけど、今回再視聴してみたら、思いの外楽しめた。エンディングの抑え気味なブギーマンの歌もいい。駄作と呼ぶには勿体ない要素が多い映画かもしれないので、1点オマケ。 続編知らなかったなぁ、ちょっと観てみたい。 【K&K】さん [映画館(字幕)] 6点(2022-02-13 12:45:18) |
89.《ネタバレ》 ジーパーズクリーパーズ、昔テレビで深夜やってたのを適当に流し見したことがあって、あらためて観るつもりはなかったんです。 でもまぁちゃんと覚えてないし有名だし、観てみるか…とアマプラで観たわけですが… なんと記憶にある映画と違う映画でした。 あらすじで調べてみると私が観た事あるのは2作目のヒューマンキャッチャーの方で、なんと1作目は初見だったのです! という事で1作目。 前半サイコキラーだと思わせといて後半のモンスターでがっかり…といわれる事が多い本映画ですが、いや私後半も面白かったんですが… そもそも沢山あるサイコキラーものって、ほとんど常人ばなれした能力を発揮して追いかけてきたりするのが多いじゃないですか。 いくら逃げてもなぜか追いかけてくるとか、なぜか待ち伏せされてるとか、すごいけがしても死なないとか、ありえないらい力が強いとか… そもそも人間とは思えない能力を発揮してるわけですよ。 この映画の冒頭部が似てると言われる「激突」でも、あのドライバー、追跡も待ち伏せも自由自在です。 広いアメリカの数多ある道路であんなの不可能ですから、あれも一種のモンスターです。 そもそも最後まで姿をみせないわけですから、ほんとにモンスターだったのかもしれません。 だったら、それがほんとにモンスターであっても別にいい…というかもう一緒でしょ、と。 羊たちの沈黙で皮剥いでたのも、目がほしいから目玉食うのもういっしょでしょ、と。 そう思ってしまう今日この頃です。 「後半がB級ホラーになってて残念」というレビューもどこかでみたのですが、そもそも最初からB級だよ!前提間違ってるよ!と。 姉弟の行動がホラー映画でよくあるダメな方向性なのは…映画内で姉が自己ツッコミしてたくらいで(あんたそれホラー映画で死ぬ人がやる奴だよ、と)自覚はあるようですから、もう許しましょう笑 あとお姉ちゃんが美人で好みです、うん。 【あばれて万歳】さん [インターネット(字幕)] 7点(2020-08-27 13:27:59) (良:1票) |
88.二度目。 一度めは十数年前。 なんだこの得体の知れなさは!これは史上最恐のホラー映画になるのでは⁈ とドキドキしながら観て、途中からがっかりした印象があった。 久しぶりだけど今回もがっかりするんだろうなあと期待しつつ観たものの、それほどの下降線にはならず。 なぜ? 意外に面白かったんだけど。 クリーチャーの造形はバランスの悪さが目立つけど、姉ちゃんが時間が経つにつれていい女に見えてきたからなのか。 当時はまだ売れてなかったジャスティン・ロングが、今はけっこう好きな俳優になってるからなのか。 しかし、ジーパーズ・クリーパーズは語呂良すぎだな。 |
87.《ネタバレ》 スピルバーグの「激突」を思わせたが、だんだんB級さが増していった。「激突」もB級ではあるが。 |
86.《ネタバレ》 ジーパーズクリーパーズというタイトルが好きです。 僕は続編でもあるヒューマンキャッチャーのほうを先に見ていて もうモンスターの正体は分かってたので恐怖はそれほどなかったです。 でも某有名サスペンスにあるような見知らぬトラックに追いかけられる恐怖からは ぜんぜん続編から得ていたモンスターの印象とは全く違うものでした。 クラクションうるせー!不快なんだよあの音。 後ろから鳴らされまくりゃ映画見てる方だってイライラする。 この作品と、続編のヒューマンキャッチャーはほんのちょっと悪魔のいけにえっぽい。 またモンスターはプレデターの悪魔版といった感じ。 続編ほどの邪悪さはなかったと思う。 暗いトンネルのようなところに落ちるまでのシーンは少し怖かったかも。 ジーパーズ・クリーパーズっていうかなんかジーザス!クリーチャー!って感じだった。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(吹替)] 5点(2013-04-30 01:08:07) |
85.《ネタバレ》 人間を材料にしてお裁縫するのが大好きな、アーティスティックなモンスターのお話です。 お好みは匂いで決めるらしく、気に入った匂いの材料は、どこまでも追っかけます。 そこらじゅうに材料があっても、気に入ったもの以外はキッパリ無視、です。 車で轢かれようと、銃で撃たれようと、気に入った材料以外は目に入りません。 せっかく集めてきた材料でも、一番のお気に入り以外は、とりあえず簀巻きにして穴に放り込んでおいたりと、けっこう粗末に扱います。 お裁縫する時はいつも同じレコードをかけ、鼻歌を歌いながら楽しそうです。 お片づけはしません。 楽しそうなモンスターさんなんですが、なぜそんなに裁縫好きなのか。 ただの趣味か。趣味って言って悪ければ、生きがいか。 23年おきに目覚めて、23日間だけお裁縫。 そんなモンスターって…怖いのかなぁ。 よく、わからん………。 【りりらっち】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-12-13 13:37:03) |
|
84.《ネタバレ》 多くのかたが言われてるとおり、前半はいいですね。弟の行動にはイライラさせられるけど不気味な雰囲気が漂ってて、特に姉弟が教会の前を通るときにトラックの横に立ってる男の姿は鳥肌もので、傑作ホラーを予感させるんですが、予感させただけでしたね。 警官が殺された辺りからあれ~って感じになって。男の正体は最後まで不明にしてたほが・・・ってかどうせなら最後の最後で人間じゃなかったのか~!!ってすれば・・・ダメか。 【Typhon】さん [DVD(吹替)] 4点(2010-09-26 19:47:34) |
83.コッポラ・・・どうしちゃったの??前半ハラハラして観てたのに、モンスターの姿がはっきり映されてからどうでもよくなった。ラストなんか、なんじゃそりゃ、です。でも続編観ちゃった(笑)。 【あっかっか】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 3点(2008-12-19 14:08:38) |
82.《ネタバレ》 前半のあまりの怖さに、一旦休憩を取ったほど。 こんなに恐ろしくて良いのか・・・と期待すればするほど後半損します。 これって監督はアランスミシーの類でしょうか?ニコイチすぎますって。 構成、展開がバンラバラ。 コッポラ制作総指揮と書いてありますけど、要するにお金に困ったときに名義貸しただけなんじゃないでしょうか・・・ 【黒猫クック】さん [DVD(字幕)] 4点(2008-08-24 13:10:43) |
81.《ネタバレ》 正体が分かるまではドッキドキでラストサマーに似てるな~と思っていたんだけど…なんじゃあのゲテモノモンスターはっ!!あんなんだされたら今までドキドキしてたシーンが「あのゲテモノならできるわな。」の一言で片付いてしまう。 【りりあ】さん [地上波(字幕)] 2点(2008-01-26 19:46:05) |
80.《ネタバレ》 ね、だから言ったでしょ。コッポラはホラーの才能無いって。w コレは監督は別人だけど、製作総指揮となりゃ責任は大きいわな。せっかく魅力的な小物を用意しても全く活かしきれてない。出した伏線もどこへやら。広げた風呂敷は広げっぱなし。アメリカの都市伝説のいくつかを掛け合わせ損ねただけで、全くお話の態を成してません。そもそも、クラシックなボロ車に乗ってる必要はあったか? アレでトラックととことんチェイスをするならまだしも、申し訳程度に追いかけっこして後は放りっぱなし。朽ち果てた教会だって、普通のホラーならもっと有意義に使うぜ? で、トリッシュが言うんだ「恐怖映画でバカなことをする奴。観てて腹が立つのよ!」そこで『スクリーム』みたいなホラー映画を逆手に取った掟破りを期待するわけだが、それも無し。予言者のオバチャンが電話や警察で「猫は見た?!」と繰り返し聞くが、猫なんか関係ないじゃん! 猫屋敷には行ったが活躍したのはババアだけ。猫は一切関係無し。ジーパーズ・クリーパーズの歌を聴いたら逃げろ! といっても、曲を聞いたのは車の中で一回きり。伏線も小物も全部無駄無駄むだむだムダムダぁ~っ! で、結局あの化け物はナンなのよ?! それもワカラン。弟を攫われて皆さんあっさり断念。最後はオフビートに終わったつもりか? コレが2001年に作られた映画とは信じがたい。せっかく前半はスリラー、後半はホラーと面白くなる要素はあるのに。 【TERRA】さん [ビデオ(字幕)] 2点(2007-10-21 17:50:21) |
79.《ネタバレ》 個人的には後半のB級モンスターアクション的展開は嫌いじゃないです。どこまで無敵なんだあの化け物は。 【ちゃりお】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-05-16 14:01:41) |
78.あのラストはひどい。観賞後怒りを覚えました。 【srprayer】さん [DVD(字幕)] 0点(2006-08-02 04:16:02) |
77.日本人て「サイン」「ドリームキャッチャー」「ランゴリアーズ」的な、前半で(得体の知れない何かがくるぞ、、くるぞ、、、)には食いつくけど、いざ後半、その恐怖の正体が分かった瞬間に一気に冷める人が多いと思うんです。(お化け屋敷もお化けにじゃなく、音が1番怖いのと同じかな?)それと同じような理由でこの作品も前半までは楽しめたんですが、後半は何だか(なんだかなあ)って感じで惰性で拝見しました。クリーチャー物に恐怖を感じない事もあり(多分現実的に受け止められないから)、面白くありませんでした。 |
76.何故か2を先に観てしまい、後から本作を観ました。特別2が面白かったわけではないのですが。本作は、多くの方がご指摘のように、前半は十分不気味な雰囲気のあったのですが、後半は結構ぐだぐだで、単に後味の悪い作品という気がしました。 【目隠シスト】さん [DVD(字幕)] 4点(2006-06-04 21:15:35) |
75.得体の知れなさと無敵っぽさ、あるようでない法則性が怖かった。しかし、あんな不気味な穴を覗こうとする馬鹿っぽさというか無謀さが、ありえなくないか?まぁ、その無謀さがなきゃ物語は進まないんだが… 【aksweet】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-01-19 22:04:50) |