暴走パニック 大激突のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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暴走パニック 大激突

[ボウソウパニックダイゲキトツ]
1976年上映時間:85分
平均点:7.29 / 10(Review 7人) (点数分布表示)
アクションラブストーリーコメディ犯罪もの
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-11-03)【イニシャルK】さん
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監督深作欣二
助監督篠塚正秀
関本郁夫(B班監督)(ノンクレジット)
キャスト渡瀬恒彦(男優)山中高志
杉本美樹(女優)緑川ミチ
川谷拓三(男優)畠野作治
室田日出男(男優)関勝男
小林稔侍(男優)関光男
三谷昇(男優)元公務員のストーカー
曽根晴美(男優)新田栄一
汐路章(男優)警察署主任
野口貴史(男優)刑事
片桐竜次(男優)タクシーの運転手
岩尾正隆(男優)喫茶店主
志賀勝(男優)長髪の若者
潮健児(男優)MHKのアナウンサー
渡辺やよい(女優)栗山愛子
成瀬正(男優)若い警官
谷村昌彦(男優)小沢平吉
丸平峰子(女優)高志の兄嫁
笹木俊志(男優)高志の兄
木谷邦臣(男優)刑事
林彰太郎(男優)兼光徹
酒井哲(男優)ニュース解説者
北村英三(男優)高志の父
峰蘭太郎(男優)
脚本神波史男
田中陽造
深作欣二
音楽津島利章
撮影中島徹
企画本田達男
配給東映
美術富田治郎
編集市田勇
録音中山茂二
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7.いやはや、なんともトンデモナイ。
大胆で、猥雑で、非常識。時代を越えた昔の映画に対して、現在の倫理観と照らし合わせることはナンセンスだと思うが、あまりに自由で、あまりに奔放でエキサイティングな映画世界には、いまや「羨望」の眼差しを向けざるを得ない。

先日鑑賞した「狂った野獣」に続いての渡瀬恒彦主演作(同年製作)だったが、やっぱりこの時代のこのスター俳優の存在感と“アクション”は唯一無二であったろうことがギンギンに伝わってくる。
80年代生まれの者としては、渡瀬恒彦という俳優を認識した頃には、すでにサスペンスドラマに多数出演する好感度の高いテレビ俳優という印象が先行しており、渡哲也の実弟という立ち位置もあり俳優としてそれほど強いインパクトを感じたことはなかった。
しかし、この時代の彼の佇まいと雰囲気は、アクの強いダークヒーローであり、あらゆるアクションシーンを自分自身でこなしたという逸話も伝説的だ。
本作においても、決して正々堂々としたヒーローではなく、姑息さや残酷さも持ち合わせた犯罪者であるというキャラクター性が、ダークヒーローとしての存在感と哀愁を際立たせている。

そしてそこに「深作欣二」という巨大な劇薬が混ざり、映し出された映画世界は娯楽の混沌と化している。
中盤、本筋と外れたところで、或る変態医師のアブノーマルプレイがじっくりと映し出された時には、思わず「一体何を見せられているんだ」と困惑し呆然としてしまったが、それすらも最終的には娯楽の混沌の一要素としてまかり通してしまう圧倒的なエンターテイメント力にひれ伏すしか無かった。

クライマックスで待ち受けていたのは、タイトル通りの大暴走と、大パニック。
主人公のみならず、川谷拓三、室田日出男ら演じるこれまたアクの強い脇役たちや、通りすがりの端役に至るまで、それぞれが孕んでいた狂気性が爆発し、泥と爆音と共に入り乱れる様はまさしく阿鼻叫喚。
この時代を生きるすべての人間たちの鬱積が撒き散らされているようだった。

現代の最新カーアクション映画の筆頭といえばご存知「ワイルド・スピード」シリーズだが、50年近く前のニッポンに“元祖ワイルド・スピード”と呼ぶに相応しい映画が存在していたことを、ハリウッドの映画人たちは知っているだろうか。
あ、クエンティン・タランティーノ以外でね。
鉄腕麗人さん [インターネット(邦画)] 8点(2022-04-16 00:39:11)
6.《ネタバレ》 これはもう、ぶっ飛んでいるというかぶっ壊れちゃってるハチャメチャ映画です。銀行強盗団(といっても二人きり)のボスが渡瀬恒彦なんですが、この強盗映像には驚愕いたしました。襲われるのは三宮の第一勧銀と梅田の住友銀行の支店なんだけど、なんと支店の外観をロケした映像を使っているんです。だいたいからして、こういうフィクションの犯罪映画で実在の銀行が登場することからして観たことないし、しかも強盗されるとはねえ。支店内はもちろんセットでしょうけど、両銀行とも良く許可したもんですよ。ていうか、これ事前に話しを通さずに無断で撮影したんじゃないでしょうか。調べてもこの件で揉めたって話は出てきませんが、謎は深まるばかりです。ひょっとして東映と両銀行が取引で険悪な関係になり、岡田社長が腹いせしたのかな(笑)。 ストーリーラインは制服警官の川谷拓三(彼が警官役って他の映画では観たことない)と自動車修理工である風戸祐介のサブ・ストーリーが並行しますが、川谷はいちおう捜査する側なのでいいとしても風戸の話しは本筋とは無関係で終始しますので、なんでこんな脚本にしたのかこれまた疑問です。まあこういった粗を吹き飛ばすのがラストニ十分のカーチェイスというかカープロレスというわけです。渡瀬や川谷にぶつけられた一般人までもが続々と連なって追っかけっこする絵面は、壮観というよりバカバカしさの方が際立つ珍場面です。これが邦画史上初のカーチェイスなんだそうですが、だだっ広い空き地みたいな場所では大掛かりなTVバラエティーみたいな感じになってしまい、これは当時の邦画界の限界だったんでしょうね。 人を喰ったようなラストの閉め方を含めて、当時の日本映画の行き詰まったヤケクソな状況が反映されている感じが伝わってきます。
S&Sさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-11-28 20:21:17)
5.《ネタバレ》 各キャラクターのフラストレーションが爆発し、芋蔓式にカーチェイスの規模がでかくなってゆくラスト20分は、やはり一見の価値アリ。尺の長さも丁度よい。
j-hitchさん [ビデオ(吹替)] 7点(2008-12-14 19:35:42)
4.クライマックスは、深作印、怒涛の「仁義なき」カーチェイス。車ぶつけられた通りすがりの一般人までカーチェイスに参加。大阪にはこんな風にカーチェイスに参加するおばちゃんが本当にいるの? もちろんいるよ! 『バニシング IN TURBO』も顔負け。聞いてるか、ロン・ハワード! ところで最後に銀行を襲うシーン、梅田東映のすぐ外です。つまり、今映画を観てるその映画館の目の前で銀行強盗が行われるという、『デモンズ』もビックリの仕掛けです。その梅田東映も今じゃ無くなっちゃいましたけどねえ。
鱗歌さん 8点(2003-08-23 22:32:14)
3.深作欣二といえども、秀作ばかりを連発するという訳にはいかない。大きな話題ともなったS・ペキンパーの「ゲッタウェイ」にヒントを得たような単なる思いつきの、いわゆる東映のお仕着せ企画に、ここではむしろ深作自身があまり乗り切れていない印象を持った作品。女の前ではやたらカッコをつけてはいるが、所詮優柔不断な軟弱男に対し、邪険にされても尚すがり付くような薄幸の女といった、主人公たちの大時代的な設定の図式に安直さを感じるし、脇役たちのハチャメチャぶりも悪ノリの域を一歩も出ない。確か「日本映画としては良く出来ている!」との声もあったカーアクションだが、郊外の埋立地を壊れてもいいような中古車が走り回っているという程度のレベル。それでも面白いと言ってくれる映画ファンがいるという事は実に有難いものだ。
ドラえもんさん 5点(2003-08-18 00:19:22)
2.ほんまパルプフィクションの元祖????こんなん大好きな映画です。でもやはり作さんがとるからこその映画だと思う。作さんやから撮れた映画。
しょさん 9点(2003-03-28 20:01:04)
1.誰か、この映画知ってる人いませんか?? ぜひ、観てください。題はコレだが、実際の暴走は、最後の20分くらい。しかし、それまでの人間ドラマがなかなか面白い。色々なところで、人が殺されそうになったり、殺されたりして、パルプフィクション状態になって、ラストの暴走パニックに突入する。そんでもって、その暴走パニックが本当に凄いカーチェイスなのです。まず、銀行強盗をした主人公を、警官が追い、更にそのカーチェイスで追突を受けた、酒屋のおっちゃん、タクシーの運ちゃんがそれぞれ怒り、それぞれの車でカーチェイスに参戦! さらに、金を狙うあんちゃん、追突されて怒る市民たち、仲間を轢き殺されて怒った暴走族の皆さん、さらにはそれを取材する、MHKというテレビ局の中継車・・。 以上、数十台の車の、物凄いカーチェイス。オチまで笑える、超おトク映画です。
プレデターさん 8点(2002-02-18 22:14:47)
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【点数情報】

Review人数 7人
平均点数 7.29点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5114.29%
6114.29%
7114.29%
8342.86%
9114.29%
1000.00%

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