25.戦闘シーンの際のハッとする美しい雲、空、大地、海。美しければ美しい程にそこで繰り広げられる行為の愚かさが浮き彫りになります。人を裏切り傷つけ、人と国家に裏切られ傷つく。そうやって授かった時を過ごしてゆく。静かな語り口が心に沁みる作品です。 |
24.《ネタバレ》 マタ~リしていて緊張感のない映画。 最後にフランタを助けようとして、カレル君が死ぬ意味が判らない。風防開けて、救命ボートを放り出せば済む話じゃないか? 4点と言いたいところだが、バイチャ(ワンコ)に免じて5点にします。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-06-21 00:53:34) |
23.《ネタバレ》 友情よりも愛情・・・人間って弱い生き物ですね。カレルが最後にフランタを助けようとして死んでしまったシーン・・・泣けました。裏切られ口も聞かなかったのに、自分の命と引き替えにフランタを助けるなんて・・・・・凄い、、、凄すぎるよカレル・・・あんたに10点やわ。 【ピエロ】さん [DVD(字幕)] 10点(2007-01-04 16:18:56) |
22.《ネタバレ》 戦争によって、主人公は、祖国を失い、愛する女性を失い、愛犬を失い、親友を失い、そして己の自由をも失う。そんな彼にも幸福な瞬間はあった。収容所に差し込む暖かな日差しを浴びて、主人公が見た一瞬の夢=記憶。彼は亡き友と並んで夕日を背に受け大空を飛んでいる。しかし、そんなひとときすらも、一機の離脱=フレームアウトで一瞬に終わりを告げる。映画と共に。 【なるせたろう】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-04-13 20:48:33) (良:2票) |
21.《ネタバレ》 少女とフランタの板ばさみに迷う、犬の目が哀しかった。戦争はいろんなものを不幸にする。 |
20.《ネタバレ》 顛末は『サイダーハウス・ルール』のようで、ただただ切ない・・・です。 【桃子】さん 5点(2004-06-16 14:21:04) |
19.《ネタバレ》 中盤くらいまで『RAFのチェコ義勇軍パイロットの物語①WW2で活躍②途中親友と仲たがいするも最終的には和解③本国に帰国後、理由無く収容所に送られるも、最終的に脱走④英国で幸せに暮らす…』そんな展開を予想し「こ、これは近年まれに見る当たりか!」と思った。が、しかし、人生と同じで理想は現実とはかけ離れている…。最初の違和感、カレルの墜落死。あれ?和解するんじゃないの?次の違和感、英国の恋人の旦那が無事帰国…。あれれ、主人公は最終的にここに戻るんじゃないの??最後の違和感、あれれれ???脱走やめて今の自分の境遇に満足しちゃったよーーっ…。キミは満足でも私ゃー不満足だぞっ!とまあ、映画以上の妄想を走ったおかげで、今ひとつ乗り切れなかったが、映像と雰囲気は十分に堪能できた。佳作と言って良い。(追記、アルゲマイネSSに在籍したと思える医師の懺悔のような回顧が心に残った。大量虐殺に加担した一般親衛隊員の多数が良心の呵責に悩まされ続けていた事実を少しではあるが表現してあるように思う。) 【クルイベル】さん 6点(2004-03-12 09:42:46) |
18.ジブリ推薦なだけあって、残酷なシーンがなく戦争の雰囲気がオブーラートに包まれてる感じだった。登場する飛行機やバイク、主人公に忠実な犬、そしてとても純粋な少年カレル。実写版宮崎監督ワールドでした。 【ロロトマシ】さん 7点(2004-03-09 16:59:59) |
17.盛り上がりに欠ける映画ではあった。あっさり死んでしまうし。死して親友を助けるカレルが悲しかった。フランタではなくカレルが光ってますよね。しかし共産主義は怖いですね。 【じふぶき】さん 6点(2004-03-02 21:33:31) |
16. 良質の作品だと思います。登場人物達の個性も良く描けているし、宮崎駿さんご推薦の、どこか牧歌的な戦闘場面も好感が持てます。でも、主人公がだんだんイヤな奴になっていくのがどうも。そのせいで、彼の悲惨な末路を見てもあまり同情できない。戦争と、その後の共産革命が人間の運命を翻弄して、というテーマは解るんですけど、主人公に共感できない分だけ、訴求力が弱くなってしまったと思います。 【とらおとめ】さん 6点(2004-02-15 18:47:52) |
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15.《ネタバレ》 有る意味「パールハーバー」のような設定なのですが、こちらの作品の方が格段に崇高です。ストーリーはよくある単純なものなのでエピソードの端々は容易に予想出来ますが、男同士の友情という面で内面的な部分を深く掘り下げているところに好感が持てます。 しかしカレルは本当に良い奴ですね。女性関係のもつれから、尊敬する上官・・・と言うよりも親友であるフランタから裏切りを受けてしまいます(フランタにも悪意は無かったが)。ショックを受けて落ち込みますが、フランタが敵機に撃墜されそうになった時にきちんと助けました。ところがフランタは勘違いして、カレルが腹いせに自分を撃ったと言い掛かりをつけます。フランタは自分が勘違いしていたことに気が付きますが時既に遅し、カレルはすねてしまい返事すらしてくれません。カレルとの友情は完全に壊れてしまったと思ったでしょう。フランタは数日後の戦闘で、戦闘機から海に投げ出されてしまい再び死に直面します。しかし、またもカレルは自分の命をなげうってフランタの命を救いました・・・。 こんなにハートの有る友人を持てたら幸せですね。同じ立場になった時、私のまわりの親友達はどうでしょうか・・・、大丈夫!きっと救ってくれるでしょう。もちろん逆なら私も助けますよ!・・・と、そういうことにしときます。 |
14.ジブリがらみの作品ですが..家族そろって見る、って感じじゃ~ないでしょ! (子供にはちょっと見せたくないラブシーンが..) ストーリーは、まあまあですかね~ ツッコミたいところがちらほらあったけど... 【コナンが一番】さん 5点(2004-01-13 19:39:06) |
13.地味だけどいい。飛行機の戦闘シーンはCG使いまくりだけどセンスがよいので許す。 【ロイ・ニアリー】さん 8点(2003-12-12 13:03:46) |
12.《ネタバレ》 ヨーロッパのメジャーな国(英独仏伊)などに隠れてしまった国の第二次世界大戦モノというのは、なかなか観ることのないモノなので、それだけに何が描かれているかが重要だと思います。本作はチェコの空軍兵士が、国がナチスドイツに併合されたためにイギリスに亡命してドイツ軍と戦うというストーリーなわけですが、よそ者として亡命先でもなかなか受け入れられないシーンや、話の前後として挿入される、戦後の強制収容所での迫害など、なかなか語られなかったことが描かれているのは素晴らしいと思います。不倫話は余計なエピソードという気が(私は)しますが、行方不明だった夫が車椅子で海軍の制服を着ているシーンでは、思わずニヤリとしてしまいました(ロイヤル・ネイビーの伝統だね)。空中戦のシーンは、ビデオで観たので、スピットファイヤー以外はよくわからず、特にドイツ軍のメッサーやフォッケは形状やペインティングがあまりわからず残念です。マニアの人にはわかったのでしょうか? 映画としては、バトル・オブ・ブリテンの日常生活と戦後の強制収容所とが交互に出てくるので、その辺を(見る側が)どう乗り切るかがポイントだと思います。個人的に印象に残ったのは、主人公が飼っていた犬に、二度に渡って帰れと追い払うシーンですね。とくに、生きて帰って出会えた二度目の出会いのあと、元恋人の子供の元に犬を残す優しさには泣けます。 【オオカミ】さん 8点(2003-11-17 00:31:11) |
11.戦争映画は人並みにしか見ていないけども、この作品はマイベストと言えます。「迫力だけが戦争映画の醍醐味ではないぞ!」といわんばかりの緻密な作り。あの『コーリャ』で見せてくれた手腕を、ヤン監督が思う存分発揮してくれています。この作品の映像・カメラワークは本っ当に素晴らしいの一言! それと【はむじん】さんが↓で述べられていた、「バルチャ(バイチャ)の目の演技」には共感してしまいました。犬ってああいう表情するんですよね。こっちまで犬と同じ気持ちになってしまうくらいの、訴えかけてくる目。ハリウッドの、役者同様に大袈裟な演技しか出来ない動物とは大違いで、こういったところにもこの作品の「ヨーロッパらしさ」を感じてしまいました。 しばらく忘れられそうも無い素晴らしい余韻に浸りながら、9点をつけさせていただきます。 【wood】さん 9点(2003-11-02 20:34:11) |
10.見ていない人はどうか1回は見てほしい。その結果、期待外れだという人がいても構わない。普段ハリウッド映画に飽き飽きしている人間にとっては非常に質のいい、良作品を見させてもらった感じだ。あと、今回とても感動したのが、過去に様々な「動物の俳優」が数多く世に出ていたが、本作品に出演していた犬の「バルチャ(最後は訳ありでバイチャになるが)」は、これは私が見て来たあらゆる「犬俳優」の中では小細工無しの素晴らしい演技を見させてもらった。もし動物が好きな人がいたら、ぜひバルチャの「目」の演技に注目して頂きたい。かなり感動・・・!!実にお見事としか言い様がなかった。あと、ぐるぐるさんのCGに関するコメントの部分は非情に共感大!です。控え目な、だけど「必要に迫られたから」使うレベルのCGは、その技術に関係なく非常に好感が持てるものでありました。 【はむじん】さん 9点(2003-10-30 00:02:31) |
9.戦争映画ファン、ヒコーキ映画ファンならずとも必見!三角関係も「パールハーバー」のアホさ加減とは大違い。回想シーンになっているのも、主人公が現在置かれている状況との対比で効果的。映像は非常に美しいのにウェットでないところや、ハッピーエンドじゃないのに妙にすがすがしいところがヨーロッパ映画独特のニヒリズムを感じて「やっぱりハリウッドものばかり見てちゃダメだな」と考え直した一品でした。 【あおみじゅん】さん 9点(2003-10-17 18:38:26) |
★8.『コーリャ 愛のプラハ』が強く印象に残ってるヤン・スヴェラーク監督が、戦争モノを撮ったというので、意外に思いつつ観たら、これがスグレモノ、実にリアルで見ごたえある空中戦が展開されます。確かに、宮崎アニメを実写化したらこうなるんじゃないか、という感じです。この映画では後日談が最後ではなく、最初に紹介されますが、これはもしかすると、背景の事実は本国でもあまり知られてないことなんでしょうか。その背景に対し、主人公の徒労のような恋愛がさらにオーバーラップしていて、何とも切ない話になっております。 【鱗歌】さん 8点(2003-09-14 00:27:24) |
7.ジブリのオススメみたいな宣伝だったので、よし!一つ見てみるかと思い見ました。興味本位で見たので歴史の細かい部分はよくわかりませんでしたが、紅の豚みたいだなあというのと、哀しい話やなぁと思いました。戦争物に良くあるド派手な戦闘シーンではなくあっさりしていました。もう一回みると別のよさが発見出来そう。そんな作品でした。 【ともも】さん 7点(2003-08-26 18:24:34) |
6.内容は「パール・ハーバー」のような男女のもつれだが、はるかにこちらの方が良い。中盤のドロ沼化していく三角関係はイマイチだが、ラストでの「友情の深さ」が伝わる部下の行動には、胸が熱くなった・・・。終戦後、主人を待っていた「犬」の切ない演技が印象的・・・。戦闘シーンに迫力は無いものの、「何を描きたかったのか」がよく伝わる良い映画でした。 【sirou92】さん 6点(2003-08-25 21:48:09) |