26.《ネタバレ》 シリーズ28作目。きちんと出るには出たけど、あまりに本作に絡まない紙風船の小道具っぷりよ。 寅の夢にマドンナ2人が出てくるのは、シリーズ初かな? ガードが硬そうで、いったん心を許すとノーガードな愛子が可愛い。そんな愛子に、相部屋なのに変な気を起こす気配も感じさせない寅の落ち着き具合。この2人はそれはそれでイイコンビ。マグロを抱えた兄の登場が、これまた勢いがあって好き。 一方でマドンナの光枝は可愛らしい大人の女。それでいてどこか影があって。どうして歳の差もあるテキ屋の常三郎と一緒になったんだろう?って女性。だけどなんか、この夫婦に説得力を感じてしまった。 旅館で働き出した光枝。寅と話してる最中、ガラッと窓を開けて掃除する、同僚の視線に背を向ける光枝。察した寅が「何か辛ぇ事ないのか?」に「大丈夫、仲居みたいな仕事は前にやったことあるから」って。あぁ、この人同僚なんかと上手くやれないタイプなんだ。だから夫の仕事仲間の愚痴も出るんだ。 駅前の別れのシーン。光枝の方から話を振ったくらいだから、寅の回答次第だったんだよな、ここは。病人相手だから適当に相槌打ってた事にする奥手の寅と、それ聞いて安心した事にする人付き合い下手な光枝。なんでか常三郎を悪者にして話をまとめる二人。常三郎はこの不器用な二人が大好きだったんだね。 失恋に追い打ちを掛けるように、不採用になった寅の乾いた笑いが忘れられない。 何より全編通して流れる笛の音のテーマが物悲しい。でも嫌いじゃない一作だなぁ。 【K&K】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2023-11-21 01:00:13) |
25.《ネタバレ》 あんまりおもしろくない。 寅さん同級生からあんなに嫌われてるんだな。 そりゃ煙たがられてもしょうがないわ。 1作目の頃の寅さんってこんな感じだったな。 こうして見ると寅さんいくらでも結婚するチャンスあったのにすべて棒に振ってる。 自業自得だよな。 ここまで奥手だとちょっと精神的な病気なんじゃないか? 【Dry-man】さん [インターネット(邦画)] 5点(2021-09-27 23:13:05) |
24.《ネタバレ》 「実は意外と珍しい寅さんの『泥酔』(単なる酒酔いではなく)」「マドンナとサブマドンナが同一シーンの同一ショット内に遠近で登場」など、今回もちょこちょこ新しい試みには挑戦しています。●マドンナは何と音無美紀子!割と地味目な真面目な役が多い人なので、この待遇は嬉しい!と思っていたのですが、設定が「テキ屋の女房」!残念ながらこれは合ってない!いや、こういう同業界的なマドンナって貴重ではないかと思うのですが、よりにもよって庶民派一般人女優の代表格(?)の音無さんを当てんでも。●「亡くなった友人から妻の後添えを頼まれる」という強烈なネタも、その後の心理の綾をあまり使いこなせてないような・・・。あの夕暮れの駅のシーンだけというのはもったいないです。定式ホームコメディの枠にはやや重いネタだったのかもしれません。ただこれで、「やっぱり寅にはきちんと恋愛の修羅場に立たせないといけない」と監督が考えたのが、問題作レベルの次作「あじさいの花」につながったのかもしれん、とか想像するのも楽しい。●というわけで、音無さんの映画ヒロインというのは貴重だし、何だかんだいってこの後添え設定も味わい深いので、点数は甘め。味付けはいまいちながら、素材の良さだけで楽しめる料理、といった感じ。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-10-16 00:16:12) |
23.《ネタバレ》 ストーリー全体が少しテンション低めで悲しいストーリーの印象を受けますがけっこう好きな作品です。 採用結果のシーンで少し泣きそうになりました。 【まっか】さん [DVD(邦画)] 6点(2020-04-05 20:17:30) |
22.《ネタバレ》 岸本加世子登場の前半の動と、後半の静、が対照的。 それにしても、寅さんは結婚には向かないんだな、と実感。 もしかすると寅さんは「草食系」の元祖かもしれない。相手に強く押され続ければ結婚するんだろうと思うけど、そういう相手には合わない。 最後近くの、就職結果に笑う寅さんが印象的。今回は寅さんがちょっと可愛い感じの作品だった。 【simple】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-07-26 20:26:31) |
21.《ネタバレ》 音無さん、とっても雰囲気がいいですね~。で、テキヤの女房だけあって事情がわかってるから尚更良い。が、しかし、御前様の言う通りであるわけで・・・とってもお似合いでかつ結婚後も上手くいきそうなだけに残念。若くて元気いっぱいな岸本加代子扮する愛子が明るくて盛り上げてくれましたね。一歩間違えばうるさいだけのキャラだけども、寅さんからすれば、かわいい妹分なわけで、そんな優しさが垣間見える展開はとてもよかった。あ~、でも音無さん今までで一番似合ってたな~~、九州が舞台だったし個人的にはオスススメでゴザイマスハイ 【Kaname】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-09-11 11:05:23) |
20.《ネタバレ》 「寅ちゃんのお陰でたくさんきれいな人に逢えますよ、あたしたちは」。今回おばちゃんは寅に泣かされたが、この大反撃がお見事! 【Tolbie】さん [DVD(邦画)] 5点(2014-07-29 12:18:11) |
19.《ネタバレ》 ○まさかの就職!?なんて、また無理に決まっているのに。マドンナとうまくいかず旅に出るというときに来る不採用通知。泣きっ面に蜂ですよ。○マドンナとうまくいかないいつもの感じは久しぶりの印象。突然結婚相手が~なんていうより好きだな。雰囲気のいい相手だったし。○冒頭の同窓会エピソードがなかなか酷いのと、いつぞやの泉ピン子のような岸本加世子がうるさかったのが残念。○チョイ役の地井武男がなかなかの存在感。 【TOSHI】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-05-24 21:59:57) |
18.《ネタバレ》 【岸本加代子の愛子篇。でも今回のマドンナは音無美紀子さん。】 序盤から勢いよく放たれた岸本加代子がその後のじんめりした展開に強弱を付ける為の良い存在になっていたかと思います。相部屋を認めてあげたのに部屋に入ってくるなりいきなり吠えまくった粋のよい小娘と、その小娘にビビること無く全く動じることも無く 返す言葉一つでその小娘を手の内に入れてしまった寅次郎はさすが人生経験豊富なオッサンだなと思えた さすが口の達人、小娘なんかに負けせんぞと。とにかく出会いのシーンが可笑しかった。とらやで愛子と兄貴の叫び合いも可笑しかった。岸本加代子の出演パートが笑いの部分を一手に引き受けていた形になっていたかと思います。面白いサブマドンナでした。 そして音無美紀子さん、とらやの食卓にてまさかタバコに火をつけ突然すぎたキャラ崩壊。ただこの場面は亡くなった夫に対する恨み辛みを露呈した場面、その事によって元夫と同業の寅次郎をこのままずっと慕う事ができるのか否か怪しくなってきた場面なんですが、その事により、最後、正直、光枝さん側の気持ちは分かりませんでした。脚本側に煙に巻かれて終わってしまった二人の関係、これはまた次の恋を探させる為の試練なんだと思いましょう 仕方がない別れだったと思います。 その他、どうでもよいコトといたしましては、さくらは前回乗ってたスクーターをやめてまたタッタタラリラ自転車通勤に戻りました。満男は寅オジサンに毒を放つようになりました。ヒロシは顔がおむすびみたくなってきました。岸本加代子はこの時21歳でした。御前様はこの時77歳でした。谷よしのさんはこの時64歳でした 今回台詞たっぷり旅館沖吉の仲居役でした。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2014-05-07 20:36:02) (良:1票) |
17.《ネタバレ》 マドンナの音無さん、雰囲気があって良かったです。寅さんはやっぱり最後には諦めてしまいましたね。あそこで押してたら・・・なんてね、いつもの事です。もしもの看病話といい就職落選時といい、おばちゃんの優しさ大好きです。結構好きな作品だったんですけど、岸本加世子さんの役柄が個人的にうるさいので減点してこの点数。 【movie海馬】さん [地上波(邦画)] 6点(2012-10-20 21:29:53) |
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16.《ネタバレ》 マドンナは音無美紀子。 夢のシーンに続き、寅さんの小学校の同窓会の場面から始まる。同級生でいじられ役の東八郎が寅さんに逆切れするシーンが切なくて良い。そして、旅先では家出少女の岸本加世子にテキヤ仲間の小沢昭一。テキヤの女房役、音無美紀子は少し翳りのある美しさが光る。この回好きかも。 寅さん、音無さんとの旅先での別れの後、彼女と所帯を持つという決意を抱き、会社の就職試験まで受けるのだけど、結局最後は自分から身を引いてしまう。このパターンは『ハイビスカスの花』『あじさいの恋』や『口笛を吹く寅次郎』などこの時期の寅さんによく観られる。今回も音無さんがとらやの帰り道に寅さんにそれとなく気持ちを確かめるのだけど、寅さんはその気持ちを分かっていながら、答えられない。あれほどとらやの面々に所帯を持つという決意を語っておきながら、いざとなったら何故?って思うのだけど、それが寅さんなのね。音無さんとの2つの別れのシーンはとてもぐっときた。 【onomichi】さん [DVD(邦画)] 10点(2012-04-29 23:18:40) |
15.「男はつらいよ」フリークの皆様、ご無沙汰しております。久しぶりの寅さん映画のレビューです。初期の頃はともかく、松竹のドル箱シリーズになってからの寅さんは、年に二回、恒例夏とお正月の公開になってました。名付けて「夏シリーズ」と「冬シリーズ」。それぞれ好みはあるかもしれないけれど、自分は断然「寅さん夏シリーズ」に好きな作品が多いです。リリー三部作は全部夏だし、好きな「浪花の恋」「夕焼け小焼け」もそう。あ、でも八千草薫さんの「夢枕」は冬かあ・・・。やっぱ一概には言えないのが、このシリーズの奥深いところ。でも全体的に夏作品の方が、寅さんの旅先での行動にも動きがあって楽しいんですよね。夏祭りで、手ぬぐいで汗を拭き拭きテキ屋の口上を述べる寅さんの「一幅の画」も理屈じゃなくてとにかく好き。さてさてこの冬作品は・・・ちょっと一抹の物寂しさが漂ってます。岸本加代子のフーテン娘が場の賑やかしを担当しているものの、肝心のマドンナが地味生真面目系の音無さんなので、なかなか会話も弾みづらい。彼女がタバコを吸う事自体は、そんなに僕は気になりませんでした。実際テキ屋の女房ってあんな感じなのかなって思ったり。冬の寒さが身にしみるような展開で、特に好きな作品とは呼べないけど、まあシリーズ中では標準作かなと。 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-11-27 11:31:18) |
14.《ネタバレ》 全体的に寂しさが漂う作品。冒頭の同窓会から始まって、寅さんの兄弟分が病気で死ぬ。その兄弟分との約束もあっていつになく寅さんが本気で結婚を考える。 おいちゃんに背広を借りて、柴又の誰の世話にもならず一人で求人を探してまともな会社に面接を受けに行く。寅さんの今回の本気は、誰の手も借りず就職しようとした事や、光枝がとらやを訪れたときの寅さんの態度でよく分かる。 しかし、その顛末は観ている僕達には分かっている訳で・・・。そんな作品の雰囲気にあって最高のアクセントになってくれていたのが旅先で出会う愛子。元気一杯に演じた岸本加世子が本当に良かった。愛子が兄ちゃんと再会するシーンも素晴らしかった。 寅さんが旅に出る前後はいつも寂しいのですが、本作は寅さんの本気が見え隠れしただけに余計に寂しさを感じました。それだけにラストシーンも元気一杯の愛子の存在に心が和まされたのでした。 【とらや】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-10-27 23:43:24) (良:1票) |
13.正直あまり楽しめませんでした。ヒロインがタバコを吸っているシーンで引きました。前半であれだけ良いところを見せておきながら、後半他人の家で亭主をけなすキャラクターは意外でした。寅さんが所帯を持つことを選ばなかったという理由付けなのでしょうか。 また、前半で榎本さんが演じる家出娘がいい味を出していますが、後半になってヒロインが主役となって存在感がなくなり、どっちつかずの印象を持ちました。 今回の寅さんが老けて見えたのは気のせいでしょうか? 【mhiro】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2010-06-15 22:07:11) |
12.これけっこう好きなの。シリーズ中期の安定した語り口で、『あじさいの恋』や『口笛を吹く寅次郎』あたりと比べると地味だけど、同じくらい好き。岸本加世子がらみの部分でやや物足りないとこもあるが、部分的にキラッと光る。たとえば東八郎とのケンカ。「おまえの店の一軒や二軒なくったって、世間様は何ともないんだぞ」。こんなところに裏打ちされている庶民の必死さ、それと寅との乖離、さらにそこから寅の人生の自由と孤独も見通せる。そしてもう何度も見ているはずなのに、寅がフッてしまう場面てのはいつもいい。コミュニケーションて本当に難しいんですよね。デリケートになっちゃってて、互いに臆病になってしまっている。一歩さがって相手の出方・様子をうかがっているうちに、二人の距離が開いていってしまい、しかもそのことに当事者がなぜかホッとしてしまったりするんだな。そこが丁寧。自分を卑下し過ぎるってことなんだけど、これ股旅ものにあるある種の疚しさにも通じていて、日本人にとっては普遍的な礼儀正しさにも感じられる。作者はこれを肯定しているわけじゃなく滑稽と捉えるんだけど、肯定はしないが微笑を持って、だから人間いいじゃないか、と見ている感じ。このシリーズではいつも女優がうまく見え、テレビなどではさして印象に残ってなかった今回の音無美紀子もよかった。重層的な人生を見せてくれる、とりわけ舞台が東京に移ってから。夢の手術シーンがシュール。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 8点(2010-01-14 12:02:45) |
11.たしかに、マドンナがタバコ吸った時、引きました。 寅ちゃんのスーツと腹巻・下駄のミックスした格好がかなり笑けました。 【ケンジ】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-06-21 21:29:31) |
10.小沢昭一も本シリーズに出ていたとは・・・ 映画を沢山観れば観るほど、色んな俳優・女優が出ていたんだなぁ~と感じる奥が深いシリーズである。 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2007-10-06 17:09:40) |
★9.設定の上手さで勝負アリの一本。いや、上手いのやら上手くないのやら、ようわからんが、何だかオモロイ。まず、(1)ナゼか寅さんと相部屋になってしまう岸本加世子 → 彼女も、寅さん&さくらのような、離れ離れの兄妹。だけど、兄貴は遠洋漁業で真面目に働いており、妹の方がぶっ飛んでいる(妹の方がやや寅さん型、かな)。寅さん兄妹と、オーバーラップしているような、正反対のような。 (2)寅さんの同窓会。寅さんツマハジキで可哀想でもあるけど、しょうがない面もある。寅さん以外は皆、大人になり、社会人になり、大きなモノを背負っているのだ。 (3)テキヤ仲間の寅さんへの頼み。オレが死んだら妻と結婚してくれ → 結婚という言わば「社会」そのものが、今度は自ら、寅さんへ接近してくる!しかも例によって美人だ(という設定)。こりゃ一大事 → で、寅さんの就職活動騒動へ・・・・・・ こうしてみると、なかなか盛りだくさん。そしてマトマリがあるような無いような。しかしその各エピソードの噛みあい、あるいは食い違い、これが妙にオモロイ映画でありました。ラストも予想通りの展開でありながら、予想を越える感動・余韻があり、心憎いばかり。 それにしても、今回の寅さん、渋いと言えば渋いが、ちょっと元気無いかなぁ。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-09-05 21:28:13) (良:1票) |
8.《ネタバレ》 テキヤ仲間の死が中心にあり、結構しんみりした作品になっている。今回は寅さん就職しようとするし、結構ホンキだったのかな?歴代マドンナの中でも屈指の苦労人でヤクザ者の素性を理解しているという点では、寅さんの相手としてはもっとも相応しい設定ではないだろうか?ラストの柴又駅前でのすれ違いはシリーズの中でもかなり見ていてヤキモキするシーンだ。ココまで来て何で逃げるのかなあ。自分もヤクザ者だから同じ苦労をかけたくないという優しさなのだろうか?まあ逃げなかったらシリーズが終わっちゃうんだけどさ。最後で就職決まったら、考え直して所帯を持とうとしたのかな???という余韻も残る。 <追記>14年ぶりに再見。ラストの柴又駅前でのすれ違いはかなりの名シーンであると再認識。寅さんがホンキなのは間違いないが、マドンナの気持ちがハッキリしないのが何とも言えない。もうヤクザ者の妻はコリゴリなのか、他の同業者とは異なるタイプの寅さんだったらやりなおしてみたいと思っていたのか。そういう迷える気持ちが演技によく表れていた。尚、マドンナの喫煙シーンだがこれはキャラ設定としてアリだと思うし、最後の呼び込みシーンも手馴れた感じでよかった。その呼び込み姿を満男がいつまでも見つめているのが印象的。こういう女性は中々いないというのが少年にもわかったのだろう。 【東京50km圏道路地図】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-08-27 04:33:17) (良:1票) |
7.岸本加代子のエピソードが効いていて深みのある作品に仕上がっています。珍しく一歩手前まで行くのに、惜しい。が、しかし、マドンナに華がないのが気になるところかな。約束とはいえ相手の気持ちもあるしな、辛いところです。シリーズとしては余裕の展開になっている。 【パセリセージ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-08-27 00:29:04) |