34.《ネタバレ》 あそこまで夫婦の倦怠期になっていて、旦那さんのこと急に好きになるかなぁ。 なんか納め方が強引な気がしなくもない。 確かに佐分利信が演じた旦那さんは人が出来ていたけどね。 (P.S.) 津島恵子の二の腕がまぶしいです! 【にじばぶ】さん [インターネット(邦画)] 5点(2023-03-21 16:23:20) |
33.《ネタバレ》 あああ、これはちょっと理解できない。妙子もどうかと思いますが、茂吉だってたいがいなもんじゃないですか。「奥さん」だなんてタテマツっちゃって(他の人の配偶者を呼ぶ言い方ですよね)、物分かりがいいばっかりで、ちゃんと向き合おうとしていないじゃないですか。「僕と君のような夫婦がもうひとつできるだけ」なんて、相当なNGワードですよ。夫婦のことは、お互い様。どっちかだけ悪いなんてことはない。うまくやりたいと思いつつ、どうしてもうまくいかない夫婦を描いた作品かと思えば、最後のお茶漬けのシーン。妙子が一方的に折れたような成り行きになってません?「夫婦の味はお茶漬けの味」ってなあ。夫婦の味は、それぞれ違う。ワタシは、カップ焼きそばが夫婦の味の家庭もありだと思うよ。紋切りすぎる。 【なたね】さん [インターネット(邦画)] 3点(2021-03-25 21:38:48) |
32.当時はフィルムが貴重だったろうから、短時間に色々な場面をぶち込みたいっていう気持ちになりそうにも思えるけれど、静止画のような場面も結構多い。 小説では出せないような、雰囲気・余韻を味わわせようという監督の意図を強く感じる。 【くろゆり】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-10-29 18:33:35) |
31.《ネタバレ》 奥さんからどんなにきつくあたられても主人はぶれない、とりつくろわない。なんとたくましい男なんだろう。せっちゃんとのぼるちゃんも主人と奥さんに少し似ている。のぼるちゃんもたくましいところがあるけど、それに(多分)きずいていないせっちゃん。そんなラストシーンは好きだな。好きなシーンは見合いから逃げ出してから、せっちゃんと主人が家で奥さんに内緒で話すところで「しかたがないさ」ってセリフ好きだな。最後のお茶漬けのシーンはジーンときました。面白かったのはお茶づけを作りに行くところから奥さんが泣くまでのところ。いままで映画でこんなに長いカットはなかったかもしれない。 【ホットチョコレート】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2018-10-19 23:06:53) |
30.《ネタバレ》 優越感だけで生きてきたような女が、最後にお茶漬けをすすりながら気付きの反省。冷めきった夫婦関係の中にももうちょっと情のようなものが伏線として感じられると違和感も少なかったように思います。戦後の高度成長前の街並や交通機関、スポーツやギャンブルの実物を垣間見られて興味深かったです。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2018-10-19 19:58:13) |
29.《ネタバレ》 とにかく平坦で不自然な会話が延々と続く作品。ドラマの動きを感じられたのは、急に予定が変わって帰宅した夫に対し、もじもじ話しかける妻の姿くらいでしょうか。で、そこで2人で台所に消えていき、そのまま次のカットは食卓でお茶漬けをすする2人でエンドマーク、とかだったらよかったのですが、なぜかそこからもダラダラ続いてしまいました。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2018-10-17 00:24:38) (良:1票) |
28.《ネタバレ》 和解に向かう過程が唐突でデキスギのような気もするが、いいシーンではある。見合いだろうが恋愛だろうが、不幸な結婚をしてしまった人はこの世にたくさんいるだろうが、引き返せる時点で意地を張らずに双方素直になれるかどうかがポイントだろうな。この2人の場合は一応我慢できる範囲でのすれ違いで、結局和解できたのでよかったけど。 |
27.《ネタバレ》 結婚はガマンて言うけど、ここまで旦那さん辛抱強くないとダメなんですかね・・・ そして奥さんは気付いてくれないんですかね・・・ 夫婦は、お茶漬けの味なんかじゃないですよ(それが理想なのかも知れないけど)。 と、バツ2の私がグチグチ言ってみたりするの巻。 【ぐうたらパパ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2013-11-16 16:41:18) |
26.《ネタバレ》 佐分利信を誤解していた。こんなに細かく表情を使い分けできる人とは思わなかった。地味な扱いを受けているこの作品。予定調和を匂わすタイトルと最後の科白が若干のあざとさを感じさせるような気もするが、親と子を映し出す「晩春」「東京物語」のベクトルを夫婦に置き換えた傑作に思えた。妻を怒らすあの食事が最後のお茶漬けに効いてくるとは。自分の環境も多分に影響するでしょう(笑) |
25.倦怠期を迎えた年配夫婦の姿を、小津らしい演出で描いた作品。 鉄仮面でいかにも気難しそうな佐分利信が、恐妻家の役を演じているギャップが楽しい。 逆に奥さん役の木暮実千代は気の強そうな容貌をしているので、こちらは優しい顔つきの淡島千景あたりが演じたほうがもっと楽しめたかも。 "お茶漬"を小道具代わりに、夫婦の機微をさらりと描く。 うまいですね。センスのよさに思わず溜息が洩れました。 ラストはややクドくなったけど、こちらもさらりと終わったほうがよかったのでは? 【MAHITO】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-10-28 20:56:08) |
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24.《ネタバレ》 勝手知らぬ台所でお茶漬けの用意をするような過程(家庭!!)を共有すること、妻は慣れない手つきで漬物を切り、夫はそっと袂を持ってやる、そんな思いやりこそ夫婦円満の秘訣なんですね。ツンパートが長かった分、デレパートの愛らしさが凄いです。台詞回しがどれも面白く、2回目に「インティメイト でプリミティブな」が出てきた所なんてもう大笑いでした。パチンコ甘辛人生教室ってのも良いですね。 |
23.《ネタバレ》 庶民的な題材としてパチンコや競輪が出てくるが、どうも小津映画には似合わないし、上品すぎる。パチンコや競輪は、もっと騒々しく庶民的なもののはず。パチンコ屋のおやじが笠智衆というのは論外で、おやじがパチンコ台から顔を出したらお客は誰も来なくなる。 夫婦のけんかだって、もっと大声を出したり、ののしりあったり、ぶつかりあったりするものだと思うのだが、小津映画ではそういうものにならない。やはり上品なのである。 飛行機の故障で夫婦の危機脱出するがストーリーもあまり好きでない。もちろん夫婦でお茶漬けのシーンには、ほのぼのとしたものを感じるが・・・。飛行機がそのまま飛んでいったらとしたら、どうなったのだろう。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 4点(2011-10-02 21:30:33) |
22.《ネタバレ》 木暮実千代みたいな、艶っぽい女優さんをヒロインに起用するのは、小津監督は不得手だったんじゃないかなあ・・・とつい推察してみたりする。「晩春」の月丘夢路を観た時にも、実はそう思ったんだけど。上流階級の方って、生活の保障がされていてお金の心配がないから、庶民から見たらいらん事をあれこれ考えて、物事をあれこれ複雑にしてしまう悪癖があるんでしょうね、きっと。本筋の佐分利&木暮の倦怠期夫婦コンビの話より、脇役の行動的な若い二人(鶴田浩二&津島恵子)が、あちこちパチンコ屋やら野球場や競馬場、ラーメン屋なんか巡る、当時の東京のデート(?)定番コース風景が楽しかったですね。ええとこのお嬢さんが、精一杯悪ぶってます感ありありの津島さんが実に可愛らしかった。 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-08-21 12:34:23) |
21.妙子に対する軽蔑の念及び深みのない内容対する退屈さが最後まで消える事はありませんでした。 |
20.《ネタバレ》 冷め切った夫婦関係を描いている作品だと思ったが、このまま離婚して終わりなんてないだろうから、どんな展開になるかと思いきや、いきなり仲直り。この結末しかなかっただろうが、そこの辺りの展開が急すぎる。もう少しそのあたりの描写があれば良かったと思う。それにしても、ヒロインの役に節子という名を付けるのはどうか。よほど原節子に出演してほしかったのだろうか? 【TOSHI】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-04-11 23:35:10) |
19.《ネタバレ》 夫婦の倦怠をコミカルに描いてはいるけども(小津作品独特の短い言葉の応酬が実に作風にマッチしている)、中身はかなりシビア。鈍感だと思われた夫は実は何もかも知っていてあえて何も言わない。心が広いと感じる方が多いだろうけど、諍いが面倒くさいだけ。無関心に近い。妻にとっては鈍感なほうがまだ救われる。もうどうにもならないところまでいったかと思ったら、あることをきっかけに仲直り。「夫婦はお茶漬の味」という夫にとっての理想が傍目には実現した瞬間。妻が「ごめんなさい」。夫が「わかればいいんだよ」。妻が一方的に歩み寄ったにすぎない。この時代、離婚による損害は女のほうが大きいのだ。かといってそれだけで仲直りをしたと言っているわけではない。離れて気づくことがあったのかもしれないし、仲良くしたほうが楽だと思ったのかもしれないし、とにかくこんなことの繰り返しが夫婦なのだ。とこの映画は言っている。見合いを否定し恋愛結婚まっしぐらの様相を見せる姪っ子もまた同じようなゴタゴタを見せてくれる、そんな未来像を予感させるシーンで締めているのも巧い。 【R&A】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-06-20 14:25:05) (良:2票) |
18.《ネタバレ》 育った環境も価値観も違う他人同士が一緒に暮らす、夫婦というものをコミカルに描いた映画でした。この映画の場合、見合い結婚によって夫婦となったがゆえに、愛情もきちんと育っていないように思えますが、たとえ恋愛結婚であっても時を経ればお互いの欠点や相容れない価値観に倦怠感を覚えるもの。そんな夫婦の冷めた関係に、ストレートに夫婦ってこの程度のもので結ばれていれば十分でしょ?と答えを投げかけてきます。これまでに見た小津作品と違って、家族がその関係を維持できなくなってゆく物語ではなくて、なんとなく未来に向って関係を築いてゆく、って物語。その違いはやはり血の繋がりの有無なのでしょう。夫婦には子供もおらず、血縁の絆と言えば、勝手気ままな姉妹や姪っ子の存在ばかり。でも、血縁に縛られたところから一歩抜け出して、新しい絆を作ってゆきましょう、と捉えると、これまでに見た小津監督に感じたシニカルな家族感と共通しているとも言えます。もっとも、この映画の楽しさ、良さは佐分利信のような心の広さがあればこそ、ですけどね。近頃の若い人達は、どうも自分の価値観をキャンキャンと犬が吠えるが如く押し付けあってるようなところが感じられていけないねぇ。とワザとじじぃ臭い事を書いてみる、と。 【あにやん🌈】さん [DVD(邦画)] 8点(2006-07-08 15:48:34) |
17.お茶漬の味とはこれまた小津監督作品らしくて面白い。この作品、何と言っても鈍感という仇名で木暮実千代演じる妻に言われる哀れな亭主を演じている佐分利信の絶妙なまでの演技が良い味、出していて面白く、また女優陣にしても憎たらしいけれど、どこか可愛い木暮実千代をはじめとする淡島千景と津島恵子の色気と可愛さ、小津監督はここでもまたなんてことのない日常の中にある生活感というものを味わい深く描いていて、私は小津監督の映画を観るとその度に、あぁ~なんだか日本人で良かったとそう思わずにはいられないのである。作品全体に漂う無常感とでも言うのかなあ?そこにある空気、何もかもが日本的で後からじわりじわりとくるものがこの作品の中でもあって、そこが小津監督の作品の良いところだと思います。 【青観】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2006-04-08 18:16:04) |
16.いかにも日本らしい映画という印象。ある一組の夫婦と、それに付随する人々に焦点を当てているが、ユーモアに徹するでもなく、淡々と描かれていく日常。かと思いきや、奥さんをはじめ、女性たちはダンナが居ないのをいいことに、言いたい放題、わがまま放題。正直ストレスたまった。それでもラスト付近の夫婦の和解へいたるまでのエピソードは良かった。それでも全体的にみて4点。 【mhiro】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2005-09-27 11:02:15) |
★15.クライマックスが「お茶漬け」という、おそらく空前にして絶後の映画。この映画、まず冒頭の女性たちの異様にハイピッチな会話(ほとんど機械のよう)に始まり、やけに冷淡すぎる妻とやけに物静かすぎる夫のやりとり、そしてラストの明らかに過剰な妻のセリフまで、不自然さを隠そうともしないこの奇妙な感覚。そういえば、ラーメンをすするシーンや鉄橋を列車が渡るシーンのしつこさ、ほとんどパラノイアと言いたくなるほど。しかし、その故意の不自然さゆえなのか、あの極端にまったりした「お茶漬けシーン」が、これまた素直に受け入れられちゃったりする。実際、かなりじ~んときたよ。あくまでウソ臭く、あくまで他人事、まあ無責任な感動なのかもしれませんが、それでもいいモン見たなあ、と。その前の佐分利信が飛行機で発つシーンで、彼の姿を写さず、後のセリフで「寂しそうだった」と描写するのも効いている気がします。普段からいつも寂しそうな彼がとりわけ寂しそうに見えたんだから、余程寂しかったんじゃないか、と、ものすごーく気になっちゃう! ところで、おばちゃん(?)4人組が修善寺ではしゃいでるシーン、彼女らの浴衣の模様がまるでホルスタイン、やけに似合ってたなあ。あはは。あと、笠智衆に久しぶりに会った佐分利信の「今晩君に会えるとは思わなかったよ」というセリフ、めちゃめちゃ同感してしまった(こんな役柄でお会いするとは・・・)。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-09-26 23:28:35) |