2.千葉真一の最高傑作にして、日本アクション映画の最高峰!
“ブルース・リーに挑戦する!”と本作予告編で出ていた様に、素晴らしい内容。
綺麗な技術を披露するのではなく、相手の急所をガンガンやりまくる戦い方は、この映画ならではの凄み。
千葉真一が得意の「コホーーー、カァーーーーア」と地鳴りの様な(オッサンが痰を吐く様な)気合いを入れて、相手をバッタバッタと叩ききる。
これが爽快!残虐!グロテスク!
相手の金玉はもぎ取るは、眼は潰すは、ノド仏を引きちぎるは、とにかく喧嘩殺人拳!
ストーリーの破綻が所々に散見されるが、そんなマイナスポイントは千葉真一の気合いと共にどこかに消し飛んでしまった。
中途半端な終り方も、本作ならば許される。
ラストは、あれはあれで面白い。
でも説得力はない。
ところで空手会館の館長が出てきたが、あの方は本物の空手家であろう。
妙にチンチクリンで、しかも映画的なかっこよさも無く、しゃべりがヘタクソ過ぎるのが、そう感じた要因。
千葉真一と、この短足館長との戦いも、大きな見せ場の一つであったりする。