174.《ネタバレ》 英国版「ぼくらの七日間戦争」ですかね。抑圧的な親や教師に反発する子供たちの生々しい姿を、音楽にのせて瑞々しく描く・・・というと魅力的な作品かと思いますが、個人的にはつまらなかった。 「オンザマユゲ」みたいなクスッとさせるシーンもなければカタルシスもない。気弱な主人公が可愛い女の子とうまく恋に落ちていろいろ悪さをするんですが、ユーモアというか面白さに欠けるんですよね。 これが欧米ではなくて日本で受けたのも、管理社会からの抑圧にモヤモヤ悩んでいる人が多いからなんでしょう。 ただ、イギリスでも人の真剣な恋をからかう奴とかリアルに描いていて、学園のシーンがなかなか本物っぽく撮れていたのは感心しました。 【mhiro】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2022-07-25 15:38:25) |
173.《ネタバレ》 最後の車爆発シーン,もみくちゃにされ服破れた教師が逃げていく。 体罰がお得意の聖職者がそんな弱くていいのか。 ダニエルとメロディの幼きながら純粋な恋をすっ飛ばす滑稽なラストでした。 |
172.《ネタバレ》 -Melody- “快い調べ”…ほう、なるほど。今更だけど邦題の解釈が深まる。トレイシー・ハイド演じる女の子の名前でもある。 また- S.W.A.L.K -のタイトルが付けられたこともあったそう。意味はwikiに。 学校生活や運動会の様子が実に自然で、あの年代の子供を活き活きと描いている。気軽にタバコを吸っているのに驚くけど、お国柄かな。 男の子たちは空き地の廃墟で手製爆弾に火を付けて盛り上がってるし、女の子は墓場でミック・ジャガーのポスター(“ミュリエルへ愛をこめて”ってサイン付き。本物ならとっても貴重)にキスしてる。 幼い2人のデートも、ホントただ遊ぶだけで可愛らしい。恋愛と友情は別物なのに、その区別が曖昧な年齢だから、ダニエルをメロディに取られたことに嫉妬してるトム。なんかわかるその気持。ダニエルをからかって憂さ晴らしするのは子供らしいけど、ケンカのあとすぐに謝れるのは、やっぱりトムって一歩大人。家でおじいちゃんの世話をするだけある。 性を語るにはまだ幼い男女の恋愛、お互いが好き同士で、ずっと一緒にいたい。けど好きのその先どうして良いか解らないから、いろんなものをすっ飛ばして辿り着いた結論が、結婚。 スパッと一言でいうと「お前にはまだ早い!」なんだけど、理屈をぶつけるのではなく幼いメロディに解るように話すお父さんの優しさ。「幸せになるのって何でこんなに難しいの?」社会を知らないからこそだけど、もっともな正論を言うメロディ。有名な墓場の雨宿りのシーンから続くこの場面大好き。 この映画、米英ではヒットしないで、日本で局地的に大ヒットしたとのこと。 最後の“自分たちでなんとかしようとする子供 VS 社会のルールに則って阻止しようとする大人”の構図は、日本のジュブナイル物でよく出てくる構図で『ぼくらの七日間戦争』なんかを彷彿とさせる。 社会のしがらみからどこまでも逃げていく2人が、抑圧からの開放っぽくもあり、四畳半フォークが流行ってた当時の日本で、この映画がウケる要素が詰まっていたのかなぁ。この映画の『キスシーンもない純粋な子供の恋愛映画』の一面より、そっちの面がウケたような気がしないでもない。 【K&K】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2022-07-13 10:41:33) |
171. 少年と少女の淡い恋を描きながらイギリスの階級社会を風刺。いたずら・好奇心・性への興味等、子供たちの行動がリアルで生き生きしている。 大人と子供、親と子の関係性が一面的なきらいはあるが、価値観の対立をユーモラスに見せる点はいいね。ダニエルとメロディの“結婚”を応援する子供たちの反乱は、階級社会に染まった大人の固定観念を破るような、少年少女によるミニ革命というメルヘンだ。 「メロディ・フェア」や「若葉の頃」の流れるシーンが秀逸。瑞々しい映像にマッチしたビージーズの音楽が、さわやかで心に残る。 【風小僧】さん [映画館(字幕)] 7点(2021-03-14 13:52:55) |
170.ザ・ノスタルジーといった感じの映画。異国の物語ではあるものの、幼少期の淡い気持ちを思い起こさせてくれるよう。 このレビューにも皆さんが抱いたであろう優しい気分が感じられて、心地よく読めます。 【くろゆり】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-01-10 22:37:33) |
★169.《ネタバレ》 男の子ってのはいつも、カワユイ女の子の方をチラチラ見ているものであって、その視線の先にいるカワユイ女の子ってのは得てして、その男の子以外の「何か」、とてもツマラナイ「何か」を見ているもの、なんです。これは絶対の真実。 なのでこの映画、主人公とメロディちゃんが仲良くなる後半、メロディちゃんが妙に可愛くなくなっちゃうように、見えちゃうんですけどね(※あくまで個人の感想です)。 とは言え、もう私も親の世代ですから、ちょっとハラハラしつつも微笑ましく見守るような、そんな気分にもなりますが。 実際、そんな気分にさせてくれるのに大きく貢献しているのが、周りの少年少女たちのナチュラルさ。その姿をスナップショット的に捉えたカメラの魅力。 大人をギャフンと言わせて自由に羽ばたいて見せるラスト、どうせトロッコをギコギコしながら終わるんだったら、後ろから貨物列車に追われて必死に漕ぎながら終われば、ちょっとは社会の厳しさも思い知って良かったんじゃないの、と(※あくまで個人の妄想です)。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-03-31 21:06:10) (良:1票)(笑:1票) |
168.昔から観たいと思ってて、ようやく鑑賞。ローティーンの青春ものだったが、なんか最後は金八先生観てるみたいで、なんか白けちゃいました。かの有名な子役の女の子も評判ほどでもなかったなー。 【SUPISUTA】さん [DVD(字幕)] 6点(2019-03-26 19:12:20) |
167.《ネタバレ》 中学生の時に心ときめいて見た一作。とにかく、トレシーハイドが可愛い。そして、ラストのトロッコのシーン。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 7点(2019-01-29 21:55:01) |
166.《ネタバレ》 わたくしが初めて一人で映画館に観に行った思い出の一編、もちろんトレーシー・ハイドちゃん目当てでした。当時この映画のシーンが森永のCMで使われ爆発的な人気で、思えば彼女こそが日本のローティーン・アイドルのさきがけなのかもしれません。そんなハイドちゃん本作以降はほとんど女優活動しなくてやがて引退、二十代になるころには一般人OLになっていたそうです。不思議なことに本作は日本だけで大ヒットしてハイドちゃんも日本だけで有名になり、これには本人がいちばん驚いていたそうです。でもこれは日本にとって決して恥ずかしいことではなく、日本のアイドルを愛でる文化が世界より先に進んでいたんだと私は解釈します。その文化は今や世界中に広まり、“KAWAII”が世界語と言ってよいぐらい通じるようになりました。アレンサンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥやウェス・アンダーソンなど本作が「大好き」と公言している映画作家もいて、アンダーソンの『ムーンライズ・キングダム』などは本作へのオマージュなんだそうです。 ハイドちゃんとマーク・レスター&ジャック・ワイルド以外の生徒たちはほぼ全員が素人、この子らの生態が実に生き生きとしているのがこの映画の楽しいところでもあります。ケバくなる前のビージーズのサントラは名曲ぞろいですが、自分としてはやはりC.S.N.&Yの“Teach Your Children”を推したい。この曲をバックにダニーとメロディがトロッコで去ってゆくラスト空撮はまさに青春映画の金字塔だと言えるでしょう。 永遠の名作です。 【S&S】さん [映画館(字幕)] 9点(2018-08-31 16:00:10) (良:1票) |
165.雑草の花咲き乱れる高架下の廃墟、森の中の墓地、古めかしい校舎。そういった渋い背景の中、少年少女の生命力が溢れています。社会の雰囲気、登場人物たちの控えめな感情表現、アメリカでは受けず、日本で大ヒットした理由がわかります。 ストーリー自体はシンプルで、からめてメインストーリーとは特に大きく関係がない他の生徒達の学校生活の日常が、丁寧に描かれていて、昔を思い起こさせてくれました。 【クリプトポネ】さん [DVD(吹替)] 7点(2018-04-24 22:10:17) |
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164.《ネタバレ》 ボクらの貴き青春の日々。ある日、学び舎で踊るキミに思わずムフフ。あの日から、運動に身が入らないし、お勉強も手につかない。そんなボクに校長センセが一喝、お尻ペンペンの刑を安全ナプキンでガードできない。ケッコンしようや。ガッコーをフケって婚約デート。終まいにゃ、駆け落ちてハリボテ小屋にて夕日のケッコン式。マジだよ、ボクら。そんな塩っぱいフタリに送る素敵な名曲の数々。ウブだった10代に観たい良作。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 7点(2018-02-05 22:00:43) |
163.《ネタバレ》 もはやジジイとなった私の中では大好きな作品の一つです。だから、いまだにコメントしていおられる方がいるのはうれしい限りです。 確かにこの作品は世界の映画史の大河の中ではB級に属するかもしれません。が、「音楽映画」と「青春映画」というジャンルにおいては確実に上位に置いてもおかしくはないと思っています。 「音楽映画」といっても様々な切り口で論じられるのでしょうが、PVのように、登場人物のセリフをいれることなく、音楽を主体にして画面だけでそのシーンを語るという表現法が、やたらとセリフが垂れ流されているドラマをみせられている昨今、極めて新鮮に思えます。「Melody Fair」の部分も好きですが、「To Love Somebody」が流れる運動会と、デートのシーン。特に、デートのシーンでは、大きな道路を横切ろうとしている2人が、次のカットでは、一気にロングになり、その2人が画面の右下に小さく動いている、といった画面展開の大胆さに驚いてしまいます。 「青春映画」というと、青年期のテーマとして必須の“性”に言及していないという反論が出そうですが、私は確実に「性」が語られていると思っています。最初のほうで、メロディは女の子たちとキスや妊娠について話題にしていますし、墓場ではミュージシャンのポスターにキスをしています。それは女子の早熟性を示しているのでしょう。そして、メロディの母親は妊娠しています。 ただ、これらは断片的な表現でしかありませんが、「セックスそのもの」を表現してると思われるシーンがあります。それは音楽室でダニエルとメロディが初めて心を通わせる場面です。彼らの楽器を見て下さい。ダニエルはチェロ、メロディは立て笛を持っています。バイオリンやチェロの形状が「女体」を表していることは言うまでもありません。また、立て笛のような棒状のものが「男性器」をシンボル化していることもよく言われています(例えば、一角獣と処女は西洋絵画のモチーフによくなっています)。しかも、「性=生」とセットになる「死」を示す墓場のシーンが2,3度登場してきます。 「青春映画」とジャンル分けしましたが、いわば、恋愛→結婚→妊娠→死といった人生そのものがしっかりと語られているという点においては、まさしくラストの曲「Teach Your Children」(C.S.N.& Y)が言う、彼らの成長を願った作品であるといえるかもしれません。 【pascal649】さん [DVD(字幕)] 9点(2017-10-15 02:06:39) (良:1票) |
162.《ネタバレ》 ダニエル(マーク・レスター)とメロディ(トレイシー・ハイド)の恋心は幼い。「一緒にいたいから結婚する」って殆ど幼稚園児の発想。しかも全く迷いがない。・・・この“まっすぐさ”がとっても清々しい。 「若すぎる」と説得する両親に対しメロディは叫ぶ。「幸福になりたいだけなのに!」と。 そして有名な駆け落ちシーンへとなだれ込んでいく訳ですが、もう理屈もへったくれもないのだ。この物語には「今」しかない。主人公2人の「今」の気持ちオンリーで突っ走る。彼らを押し留めようとする大人たちと手作り爆弾で闘い、トロッコに乗って逃げ去る。いやもうムチャクチャだけど、これこそが映画じゃないかと思う。自分が映画を観る理由もこれしかないって気がする。幸福になりたいだけ。 とても地球上の生物とは思えないエンジェルっぷりが眩しいマーク・レスターも、もちろん良いのだけど、彼の親友役ジャック・ワイルドがとにかく素晴らしい!表情もしぐさも身体の動かし方もいちいちキマッてる。メロディに夢中になって自分から離れていくダニエルを引き留めようとするシーンなんかホント切ない。この時のジャック・ワイルドの茫然とした表情が悲しすぎて、おばさん泣いてしまいました。 全編に流れる音楽もイイ。ミュージック・クリップのような話法が奏効している。「メロディ・フェア」の調べに乗って通りを歩くメロディ。酒場にいるパパに会いに行く、このシークエンスが私は好きだ。昼間からお酒飲んでる父親なんて・・・と不安がよぎるんだけど、人の良さそうなオッサンが出てきてニコニコしながら彼女にお小遣いを渡すのでホッとしてしまう。そうそう、ここに出てくる大人たちは皆、基本的にイイ人。そういうのも好き。 ちょうどこの作品を再見した時に、「資本主義が終ろうとしている」なんて言ってる本を読んでいた。1970年代をピークに長い終焉の時代が続いており、今は旧いシステムが終わらんとする斜陽の時代なのだと。そんなどん詰まりの閉そく感の中に生きる自分にとって、本作はとびきり眩しかった。「とにかく逃げちゃえ、なんとかなるさ」って、ぶっちぎりのハッピーエンドで終わるこの作品には、「未来」に対する圧倒的な信頼と楽観が感じられる。トロッコの行く先には「幸せ」が待っている。 この作品のノスタルジーが格別に染みるのは、今が「信じられる未来」を失ってしまった時代だから、という理由もあるのだと思う。 【ポッシュ】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2017-07-29 00:23:30) (良:1票) |
161.ふたり、特にメロディの結婚を願うシーンは、その真っ直ぐさに圧倒されてしまった。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-05-27 00:04:03) |
160.《ネタバレ》 まずお話を大変シンプルな構造にしていることに良い印象を持ちました。ダニエルとメロディというローティーン同士の恋に話を絞り、その他の登場人物も描写は非常に制限されています。これにより二人の小さな世界でのお話しという感じが上手く出ていたと思います。基本的に恋敵等の恋愛ものではありがちな要素が入っていないことも同様。二人がまっすぐな気持ちで愛し合うだけで映画になってます。これでもし主人公の年齢が20代そこそこだったら「そんなに簡単に話が終わってもつまんねーよ」となりますが、主人公がローティーンなこともあり、そう感じさせないのがこの映画の面白いところですね。 なぜ子どもは結婚できないかという問いは中々難しい。大人は、法的な問題だとか責任がどうだとか言って胡麻化しますが、ダニエルとメロディが言っている通り、もっといっしょにいたいから結婚するべきなのであって、年齢を重ねるにつれ恋の駆け引きをして、相手のステータスを確認するような恋愛をしてしまう大人からすれば中々痛いところを突いてくる映画です。 【民朗】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-08-30 23:34:19) |
159.お子様向けのイメージがありましたが、想定を超えていました。イギリスの階級格差の様子は伝わってきますが、コメディのように感じてしまう演出が何とも退屈でした。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2015-04-06 22:27:12) |
158.この映画で一番可愛いのはメロディではなくダニーのママ。異論は認める。 【バーグマンの瞳】さん [地上波(字幕)] 8点(2015-01-01 00:51:43) (良:1票) |
157.最初のところ、特にメロディ・フェアが流れているところまでは素晴らしい。 でも、途中からちょっと退屈になってくる。 少年少女の初な恋、そして映画に音楽も合っている。それでも以前観た時ほどの興味が湧かない。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-10-13 15:45:23) |
156.テレビドラマで十分な内容。 映画としてみても退屈。 |
155.《ネタバレ》 ダニエルとメロディの映画やっていうのはわかってるんですが、ダニエルとオーンショーの関係に目がいってしまう。 ダニエルがオーショーと仲良くやってる尺はメロディと同等かそれ以上だったように思う。 二人の階級差を超えた打算のないナチュラルな友情に心打たれた。 メロディとの恋愛も甘酸っぱくていいんやけど、やっぱちょっとおっさんにはきつい。 しかし半端なくみずみずしい映画で、セリフある子供もモブの子供もみずみずしいのなんの。 汚い大人(あ、メロディのお父さんは結構いい人)とコントラストになっている。 私はもはやこの映画で描かれる汚い大人側やし、メロディとダニエルの肩を持つことはできない。 彼らの気持ちをまっすぐに受け止めて、トロッコで遠くに行く彼らを眺めるだけですわ。 【CBパークビュー】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-04-20 00:20:19) (笑:1票) |