★5.《ネタバレ》 いつも通りの量産型大映時代劇(これは決して悪い意味ではないのです)の雰囲気ではありますが、志村喬がいて、待田京介とか、それこそ小松方正なんかもいたりするゴチャマゼ感、多彩な顔触れが楽しいところ。 座頭市が志村喬演じる医者と一緒に居てるんだなーと思ってたら、今回の敵の一味には手裏剣や銃といった飛び道具を使うヤツがいて、そんな奴らを相手にしてはさすがの座頭市も危ういのではないかと思っていたら案の定、銃で撃たれて深手を負ってしまう。ああ、だからそもそも志村喬が医者役だったんだな、と妙に納得。だけどここで、待ってましたとばかり志村喬が治療する場面になる訳ではなく、あえてその前に、座頭市が自分の刀で自ら弾丸を摘出するシーンを入れてくるのが、意表をついているというか、ちょっとした変化になっていて、上手いんですねえ。 中盤、勝新が、手元を見ずにお猪口に酒をピタリと注いでみせる、こういうでの場面のスゴミが、盲人である座頭市が飛び道具を操る一味と互角に渡り合うスゴミや得体の知れなさとも繋がり、そしてクライマックスにおいて血塗れのまま敵地に向かう座頭市の姿の凄まじさにも繋がっていく。そこで展開される殺陣もこれまた凄まじく、まさに大殺戮。東映の任侠映画みたいでもあり、こういう点でもゴチャマゼ感覚があり、いや、楽しいではないですか。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2017-12-02 16:16:53) |
4.《ネタバレ》 いくら座頭市が強いとは言っても、目が見えない人を大人数で飛び道具まで使って攻撃するとは卑怯な…。瀕死の重傷を負ってしまったが、それでも先生とその娘を助けに行くのが市さんだな。でも顔色の悪さ…こりゃ深刻だ。弦八郎が大した事なくて助かった感じだけど、お志津の涙と順庵の表情からどうも後味はあまり良くない。 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-12-04 10:00:15) |
3.《ネタバレ》 第18作。手配中の殺人集団&地元のやくざvs座頭市。シリーズ中でもアウトローな感じが出てて好きな作品。キャストも野川由美子・待田京介・志村喬と見ごたえのある面子。ただ最後は急ぎすぎか。待田京介率いる悪党がなんであそこに...。それに座頭市では珍しい悪女野川由美子が改心しちゃうのはなぁ。そういえば市が女性斬ったの見たことない。そこが眠狂四郎とは違うなぁ。 【バカ王子】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2006-04-08 23:40:47) |
2.《ネタバレ》 医者とヤクザ者である座頭市とのふれあいを中心に描くシリーズ第18作。医者の役に志村喬を起用しているため、黒澤の初期の傑作「酔いどれ天使」を彷彿とする内容になっている。しかし出来はイマイチだった。 【イニシャルK】さん [ビデオ(邦画)] 5点(2005-02-28 18:00:53) |
1.初めて見た『血煙り街道』が良かったので続けてみてみたのだが、本作は敵役がわかりやすすぎるくらい嫌なやつで卑怯な手を使い、それを座頭市が逆転で勝つというある意味時代劇の王道パターンでいまいちだった。「どめくら」という差別用語も今作では鼻についた。 【HK】さん 6点(2004-08-17 11:07:40) |