9.主人公がいろんな女性を渡り歩く、という一言でまとめられる作品。ただその場合、相応に各女性に個性があったり、それに基づいて関係性の違いなども際立たせたりしてくれないと面白みがないのですが、およそその辺は考えられていません。マイケル・ケインの最後まで突っ走るテンションはなかなかですが、結局は役者頼みでした。そういえば、若い頃のマイケル・ケインは誰かに似ていると思ったのですが、若い頃の渡瀬恒彦ですね。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2022-08-05 02:24:28) |
★8.《ネタバレ》 若き日のマイケル・ケインが色男の女たらしを演じていて、大丈夫なのかな彼につとまるのかな、と少し心配になりますが、他の男性出演者の容姿レベルを落とすことで何とかサマになってるような(?)。 恋愛観だか何だかをカメラの向こうの我々にしきりと語って聴かせ、とりあえず彼なりのコダワリはあるようなのですが、見ている限り、節操なく片っ端から女性に手を出してるようにも見えて、まるでその後の彼の俳優人生における役選びそのもの、と言ったところ。 好き勝手やってるようでも、実はシガラミに縛られてる訳で、何せ男女のこと故、「妊娠」ってのがそこに絡んでくる。子供が生まれてみりゃ、これもイイもんだ、と思ったり、はたまた堕胎の現実を目の当たりにしてショックを受けたり(その前触れのような、窓の外の雨)。 最後はドン・ジョヴァンニに地獄に堕ちちまえ、ってなもんですが、この程度では人間、なかなか地獄には墜ちないみたいですな。しかし歳とともに、上手くいかないことも増えてきて、何となく寂しい気持ちにもなって、反省する気はさらさらないけど、徐々に生活も変わっていく。さて、こんなヒトもいずれは、いいお爺ちゃんに、なるんですかねえ。 【鱗歌】さん [インターネット(字幕)] 7点(2021-09-05 13:07:56) |
7.都合の良い女性と都合の良い関係のみを求めるアルフィー。シニカルで飄々とした言動の彼が時折見せる寂しさに胸が疼きます。シェリー・ウィンタースの妖艶さは女性陣の中では別格で流石の貫録。作品に溶け込んでいる音楽も素敵でした。 |
6.『「モテキ」とは現代日本版「アルフィー」だったのか!』って感じるような映画でした。主人公が映画の枠を乗り越えて観客にまで語りかけてきて、モテキ以上に「自意識の固まり」って感じがよく出てたと思います。映画の後半、主人公の感情がもっとも揺り動かされるシーンではナレーションが入ってこないのも印象的でした。アルフィーは呆れるくらいにサイテーな性格で、普通ならとても感情移入できるヤツじゃありません。けれど、ずーと見ていると、どうしても彼を否定できない気分になりました。自分は彼女もいなけりゃ人妻と付き合った事もないし、当然子供を孕ませたことなぞありません。しかし、モテない人生をひた走る自分が見ていても、「俺はアルフィーのようなヒドい人間ではない」と言い切れる自信はありませんでした。アルフィーの性格や行動は極端すぎるかもしれませんが、この自分勝手さは多かれ少なかれ心の奥底で誰でも持ってるものなんじゃないでしょうか。・・・おれだけ? 【ゆうろう】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-10-30 20:00:49) |
5.《ネタバレ》 Michael Caine演じるアルフィー。女たらしでだらしなく、その気はないのにひどく人を傷つけてしまったり ... 。そんなアルフィーと、彼の数々のガールフレンドたちとの明るく、楽しく、そして切ない別れをコメディータッチで描きます。でもラストシーンはちょっぴり寂しい。雨上がりのロンドン。陽はすっかり落ちて。遠くに見えるビッグベン。アルフィーはひとり橋の上。彼に野良犬が寄って来て。なぜだか二人(一人と一匹)でテクテクと。はて、いったいどこへ帰って行くのでしょう。ラストシーンでAlfieはこう語りかけます: "I ain't got my peace of mind. And if you ain't got that, you ain't got nothing ... so what's the answer ? That's what I keep asking myself. What's all about ? Know what I mean ?(心に平穏がなければ何の意味もない。自分に問いかけ続けているんだよ。人生って?画面の前の君たち。わかってくれるかい?)。そして歌が流れる『♪生きるってどう言うこと?アルフィー。今だけ生きられればいいってこと?生きるって何なのかしら?アルフィー。いろんなことを選択していく中で、与えることよりも、より多くを得ることの方が大切?それとも人にやさしくすること? もし親切な人が損をすると言うのなら。じゃあ、残酷であることが賢いのかもしれないわね。そして強い者にしか人生は与えられないと言うのなら、アルフィー。昔からある黄金のルール(自分がしてほしいことは他人にもしてあげるというルール)をあなたはどう受け取るつもり?天国が確かにあることを私は信じている、アルフィー。けれどもっと大きな存在があるこを、私は知っているわ。神を信じない人たちですら、信じられる大きな存在を。アルフィー、それが愛なんだと私は確信している。真実の愛がなくても私たちは生きていけるけど、アルフィー。でもあなたが見逃してきた愛を見つけなければ。生きていても無意味なのよ...。自分の心に正直に生きることね。そうすればいつの日か、本当の愛を見つけることができるから。アルフィー ... 』(アルフィー歌詞、訳 東エミ)。 【RTNEE USA】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-11-26 23:39:47) |
4.初々しいマイケル・ケインがいろんな意味で魅力的で、カメラに話しかけるスタイルも当時としては斬新だったし、ラストを飾るテーマソングも映画史に残る名曲だと思う。しかし元が女たらしのどうしようもない日々を綴る、言ってしまえばどうでもいいストーリーで、最後まで見終わった後も「だから何?」という感想しか浮かばなかった。 【陽踊り小僧】さん [DVD(字幕)] 4点(2010-08-26 23:11:44) |
3.若い頃のマイケル・ケインってほんとかっこいいけど・・女癖悪すぎっ。カメラに話しかけるスタイルは斬新なんだけどもどーも話に飲み込みきれないというかケイン演じるアルフィーをいまいち理解しきれないというかなんというか。人を人として見ないところがすごいうまく表現されてるんですよね。それがダメさにつながってるのかと。でも男の自分が見ててイラーッってすることがたまにあるのでもう1回は見たくない気分です。 |
2.主人公の性格がかなり悪く感じる。プレイボーイがそうそう性格が良い訳ないんで、その分リアリティがあるとも言える。出て来る女性にあんまり綺麗な人がいないなぁなんて感じるのは、ただの時代的な美観のズレなのかな。 【MARK25】さん [DVD(字幕)] 4点(2006-04-22 15:10:03) |
1.マイケル・ケインがめちゃめちゃかっこいい。女の敵のようなやつだけど、あれならちょと・・。 【ネフェルタリ】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-03-03 17:51:46) |