70.《ネタバレ》 久々に純粋に面白いエンターテイメントな時代劇に会った気がする。
まるで握手して再会を分ち合うかのような感じだったよ。
大昔の「用心棒」とか「座頭市」とか・・・とにかく「戦う男」を久々に見たね。
「十三人の刺客」のリメイクですらまだ物足りなさを感じていた俺にとって、ここまでやりたい放題やってくれた映画はありがてえ。
明治と武士の時代の変わり目に交錯する様々な人間ドラマ。
それを逆刃の刀が振り下ろす爽快な抜刀劇が盛り上げる。
よく実写でアニメや漫画の迫力を引き出せたなと拍手してやりたい。
キャスティングは「?」とか「!?」とか「ヽ('Д`;)ノ!?」とか思いまくったけど、段々馴染んでいくのが良かったね。
オリジナルの「るろうに」を作っていくという空気がさ。
チンピラに徹した左之助も悪くない。
アニメの時もそうだったけど、それぞれの「こだわり」が爆発していくのが面白い。
原作も飛び上がりまくってるし、ワイヤー演出が自然に感じられた。
しかも所々原作で親しんだ場面が出てくる出てくる。
原作から入った奴も、この映画から入った奴も両方楽しめる仕掛けがたっぷりある。
特に香川のあの狂演!
久々に日本映画でああいう悪党を見れた!
ドス黒いスマイル100%でガトリングガンを連射する!
もうそれだけ!
そんなブッ飛び具合がよく再現+進化してた気がするわ。
ただ、曲が残念。余計な盛り上がりはこの映画にいらない。
黙って斬り倒される男たちの背中が語りかける「無言の声」。それだけで充分すぎるのである。
思い出(原作)は、いつもキレイだけど それだけじゃお腹が空くわ~