5.日本と中国は文化史的にはずいぶん違う道を歩んできたと思うんだけど、大衆文化的な感性の面になると、東アジア的というのか、ほとんど同じだなあ。「肉親の情愛」でくすぐられると弱いあたり。日本だったらもう気恥ずかしくて作れないぐらいのメロドラマに、東アジア文化圏の本家・中国ではまだ出来ます。キーワードは「けなげ」でしょうね。耐えて耐えて母の愛に保護されて感謝する。姉的な愛もね。靴をいっぱい作ってお嫁にいっちゃう、とか。いじめられた子に母がけんかを教える、とかも。少年はりりしくマッスグ。日本の部分はいらない。異文化圏だと背景を描き込めないんだろう。和服から僧服に着替えるスローモーションが、かろうじて映画らしかった。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 5点(2011-12-13 11:21:19) |
4.こういう映画でもちゃんとコメントをくれている方がおられることに感動。当時、母と二人で観ましたが、隣の母がずるずると鼻水をすすりあげて嗚咽していること姿が頭から離れない・・・。日本のホテルの窓からあんなにちかちかとキャバレー?のネオンサインがまぶしいほど見えるなら眠れるはずがありません。 |
★3.苦労した中国残留孤児のお話ですし、幼い犬坊のけなげさや子供を残してきた母心などにはやはり涙を誘われます。 悪くはないんだけど、、でもなんか今ひとつ、、という感じです。孤児が偉いお坊さんになってるという 東京での話と中国での話が交互に描かれるのが散漫な印象になるんでしょうか。大地の子は名作ですが、そのお父さんの朱旭さんが犬坊のお師匠様で人徳を感じさせる高僧ぶりでした。 【キリコ】さん 5点(2004-12-09 18:00:24) |
2.《ネタバレ》 残留孤児は日中戦争の大きな爪痕であり、それを題材とした作品は胸を打つものではあるのだが、同種の作品として「大地の子」という壮大な名作ドラマがあるため、どうしても比較してしまう。残留孤児の苦労には幼少期と思春期・青年期とあるわけだが、本作品は途中で出家してしまうため思春期・青年期の苦労・苦悩が殆ど描かれていない。人格的にも完成されてしまい、悟りの境地に達しているので、葛藤も殆ど感じられず、作品的にやや盛り上がりに欠ける。ただし、母が息子に向かって「許してください」と泣きながら謝るシーンはグッとくるものがあります。 |
1.うーーーーーん。いや、いい映画だとは思うんですよ。特に「犬坊」が3~4歳位の時のエピソードは涙無くしては観られないし。ただなあ、現代の日本のシーンにどぉーも違和感を覚えてしまって・・・。なんか「おしんチック」というか・・・。いわゆる中国残留孤児って心情的になかなか複雑な問題があると思うし、そう単純に「涙の再会」にはならないんじゃないの?と思ってしまいました。ま、徳を積んだお坊さんだから、と言われてしまうとそれまでですが・・・。しかし繰り返しになるけど、子供時代の「犬坊」役の子はホンット可愛いです。 【ぐるぐる】さん 6点(2004-03-23 18:31:59) |